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第二章:領主二年目第一部
行啓(一)
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四月に入ったある日、殿下の行啓の一行が町の入り口到着したと連絡があった。早馬も到着しているし、前から準備をしていたので今さら慌てることはない。城の小広間に使用人たちを待機させ、俺は入り口に立つ。
城の敷地は町よりも少し高くなっている上に、玄関も前庭から少し上がっている。城の入り口に立てば町がよく見渡せる。
後ろにいる使用人たちは緊張しているようだ。そもそもうちに来た使用人の多くは、前の主人が人生という名前の舞台から退場したせいで仕事を失った者がほとんどだ。今度もし何かがあれば……と考えていてもおかしくないが、俺は別のことを心配している。
この城を見られても大丈夫か?
僻地の男爵としてそれなりの屋敷を建てればいいと思っていたら、まさか城を用意されるとは思わなかった。いや、ありがたいのは間違いない。素晴らしい城だ。だがこれを殿下たちが見たらどう思う?
俺は子供の頃から太々しいだの図太いだの言われていたが、それは顔に出さないようにしていたからであって、何も感じていなかった訳ではない。まさか不敬と思われはしないだろうな。
行啓の一行は殿下たちの馬車の前後を数台の馬車が固め、さらに前後左右は騎士たちが守っている。さらに一番後ろに騎士を乗せていない馬が何十頭も続いている。あの馬は何かに使うのか?
馬車を降りたレオナルト殿下が城を見上げ、なんとも言えないような表情をする。ナターリエ王女もよく似たものだ。お供のオスカー殿は落ち着いているが、お付きの騎士たちはザワザワしている。
「レオナルト殿下、ナターリエ殿下、ようこそおいでくださいました」
「ああ、しばらく世話になる。ナターリエは今日までは客として扱ってほしい」
「よろしくお願いいたします」
ナターリエ殿下が小さな頭を下げる。殿下の妹だけあって礼儀正しい。数回しか会ったことはないが、あの王妃様なら礼儀には煩さそうだから、しっかりと育てられたのだろう。
だがその表情には少し困惑があるように思えた。王女から北の端で暮らす男爵の妻だ。格落ち感は否めない。それに以前に殿下と話をした妻の序列のこともある。
「レオナルト殿下、そちらが司祭殿ですか?」
「ああ、エッカルト司祭だ。話をしたらぜひ来てみたいと」
殿下たちと違う馬車から降りたのは、司祭の服装をした恰幅のいい初老の男性だった。
「はっはっは。ここが竜と山を祀る土地だとは聞いてはいたのですが、なかなか来る機会もありませんからなあ。これ幸いと王女殿下のご結婚に一枚噛ませていただきました」
なかなか豪快で素直な人だな。空気を読まないだけかもしれないが。
「私は教会の方で準備をさせていただきたいのですが、よろしいですかな?」
「それなら……ベルント」
側にいた伝令のベルントに声をかける。
「はい」
「この鍵を持ってエッカルト司祭を案内してくれ」
「分かりました」
「司祭、彼に教会まで案内させます。普段はほとんど使っていませんので好きに使ってください」
「あれがその教会でしょう。立派ですな」
教会は誰もがいつでも出入りできるようになっているが、奥の住居部分は誰も住んでいないので普段は閉めてある。一通りは揃っているからそこを好きに使ってもらおうと思う。
「エーリカ、ギーゼラ」
「「はい」」
「二人はベルントと一緒に司祭に同行して手伝いをしてくれ。司祭が食事は城でするつもりなら連れてきたらいいし、赤髪亭やアンゲリカの酒場で取るならそちらへ案内してくれ」
「分かりました」
◆ ◆ ◆
司祭のことはベルントと二人の女中に任せ、これからは殿下たちの案内をする。
「それにしても立派な城だな。これほどの城は他に見たことがない」
「はい。お城を出てまたお城で暮らせるとは思いませんでしたわ」
兄の言葉にナターリエ王女の表情が少し和らいだようだ。
ナターリエ王女が嫁ぐことが決まった後、彼女を正妻として迎え入れるのは難しいと殿下に話した。カレンがこの土地に住む竜の娘だと言うことなど、細かなことは説明していない。
小さな理由としては、いずれ話が広がるとしても、あまり王都で話すのは避けた方がいいからだ。そして大きな理由としては、そんな話をしても信じてもらえない可能性が大きいからだ。だから実際にカレンを見てもらうこの機会を待った。
本来は最初にすべてを説明してから来ていただくのが筋だとは思うが、あえてわがままを言わせてもらった。とりあえずこれから貴賓室へ殿下たちを案内し、そこに妻たちを呼ぶことになるだろう。
玄関から小広間を通り抜け、それからいくつか部屋を抜けて大広間に入る。そこにはトンネルの開通記念式典で使った馬車が置いてある。やはり騎士たちがざわつくが気にしない。
「ものすごく立派なお城ですわ」
「すごいな。一年も経たずにこの城を建てるのは……普通はできないはずだな」
二人の感想はもっともだ。俺だって実際に建てていたのを見なかったら信じられなかっただろう。
「ちなみにどれくらいかかった?」
「…………半日ほどで」
「は?」
「半年ですよね?」
「いえ、半日です。カレンの父親は少し特殊な人物でして。建てた本人はもうこの国にはいませんが、カレンに会っていただければ分かるかと思います」
「会うのが怖い気もするが」
「カレンも彼女の両親も特に危険ではありません。事情は後ほど説明いたします」
俺としてはそう言うしかないからな。カレンはたまに発言が危険だが、今回に関しては言葉遣いをきちんとするように念を押している。
「それにしても……謁見の間がないのが不思議なくらいだな。どうせならどこかに作らないか?」
「単なる男爵に何をさせるつもりですか」
「本当にここは男爵のお城なのですか?」
「間違いなく男爵の城です」
王城なら謁見を行う謁見の間があるが、ここにはそれはない。作れと言われれば作るが、まず使わないだろう。そもそも何のための謁見だ? 誰が俺に向かって跪くんだ?
殿下たちを貴賓室に案内して、お付きの騎士たちは近くの応接間で寛いでもらうことにした。部屋にはレオナルト殿下、ナターリエ殿下、オスカー殿そして俺、それに世話役として家政婦長補佐のユリア、そして女中のバルバラとドロテー。
貴賓室は予備の部屋の一つを豪奢に飾り立てたものだ。装飾に使われているものはカレンの家から借りてきたものばかり。とりあえず王族を迎え入れるのに恥ずかしくないくらいには飾り付けられたと思う。
「エルマー、お前の妻たちを紹介してもらえるか?」
「はい。バルバラ、三人をここへ」
「かしこまりました」
三人とも腹が少し目立つようになってきたので無理はさせないようにしている。もうそろそろ安定期と呼ばれる時期だそうで、そうなれば流産の危険性は下がるらしく、とりあえず一安心している。
それとは別に、腹が大きくなると足元が見づらくなるため、階段が危ないそうだ。まだそこまで目立ってはいないが、いずれは二階の自室ではなく、一階にある空き部屋を一時的に使うことを考えている。
しばらくするとバルバラに案内されて三人が入ってきた。
「初めまして、正妻のカレンと申します」
「側室のエルザと申します」
「同じく側室のアルマと申します」
殿下たちに向かって三人が順に軽く膝を曲げてお辞儀をする。カレンの口調も問題ない。とりあえず最初の挨拶だけでもいいから覚えてくれと頼んだ。
「エルマー、ここにいる者たちは口は堅いか?」
「言うなと言ったことは口にしません。みんな、分かったな?」
「「「はい」」」
三人の使用人たちが声を揃えて返事をする。カレンたちも頷く。
「正直なところ、母にもバレたので問題ないとは思うが、不必要に触れて回るのはやめてほしい」
ん? バレたのか? 王妃様は優しいが厳しい人だそうだ。陛下は無事か? 頭の形が変わったりしていないか? そう思っていると殿下はアルマの前に立った。
「久しぶりだな、カリーナ」
「お久しぶりです、お兄様」
「「はいっ⁉」」
アルマが返事を返すと、エルザとナターリエ王女がおかしな声を出して目を見開いた。使用人たちは声こそ出さなかったが表情は同じだ。カレンはあまり表情を変えていない。
「ん? エルマー、妻たちにも言っていなかったのか?」
「一応事が事ですので。そもそも殿下もナターリエ様に伝えていなかったのでは?」
「それもそうだな」
言ってはダメだと言われた記憶はない。だが言うようなものでもないだろう。王妃様も知らないようなことを妻たちに言うのはさすがにな。
「エルマー様、一体どういうことですか?」
「お兄様、どういうことですの?」
エルザの目つきが鋭い。なぜ俺が責められる? レオナルト殿下も妹に問い詰められている。
城の敷地は町よりも少し高くなっている上に、玄関も前庭から少し上がっている。城の入り口に立てば町がよく見渡せる。
後ろにいる使用人たちは緊張しているようだ。そもそもうちに来た使用人の多くは、前の主人が人生という名前の舞台から退場したせいで仕事を失った者がほとんどだ。今度もし何かがあれば……と考えていてもおかしくないが、俺は別のことを心配している。
この城を見られても大丈夫か?
僻地の男爵としてそれなりの屋敷を建てればいいと思っていたら、まさか城を用意されるとは思わなかった。いや、ありがたいのは間違いない。素晴らしい城だ。だがこれを殿下たちが見たらどう思う?
俺は子供の頃から太々しいだの図太いだの言われていたが、それは顔に出さないようにしていたからであって、何も感じていなかった訳ではない。まさか不敬と思われはしないだろうな。
行啓の一行は殿下たちの馬車の前後を数台の馬車が固め、さらに前後左右は騎士たちが守っている。さらに一番後ろに騎士を乗せていない馬が何十頭も続いている。あの馬は何かに使うのか?
馬車を降りたレオナルト殿下が城を見上げ、なんとも言えないような表情をする。ナターリエ王女もよく似たものだ。お供のオスカー殿は落ち着いているが、お付きの騎士たちはザワザワしている。
「レオナルト殿下、ナターリエ殿下、ようこそおいでくださいました」
「ああ、しばらく世話になる。ナターリエは今日までは客として扱ってほしい」
「よろしくお願いいたします」
ナターリエ殿下が小さな頭を下げる。殿下の妹だけあって礼儀正しい。数回しか会ったことはないが、あの王妃様なら礼儀には煩さそうだから、しっかりと育てられたのだろう。
だがその表情には少し困惑があるように思えた。王女から北の端で暮らす男爵の妻だ。格落ち感は否めない。それに以前に殿下と話をした妻の序列のこともある。
「レオナルト殿下、そちらが司祭殿ですか?」
「ああ、エッカルト司祭だ。話をしたらぜひ来てみたいと」
殿下たちと違う馬車から降りたのは、司祭の服装をした恰幅のいい初老の男性だった。
「はっはっは。ここが竜と山を祀る土地だとは聞いてはいたのですが、なかなか来る機会もありませんからなあ。これ幸いと王女殿下のご結婚に一枚噛ませていただきました」
なかなか豪快で素直な人だな。空気を読まないだけかもしれないが。
「私は教会の方で準備をさせていただきたいのですが、よろしいですかな?」
「それなら……ベルント」
側にいた伝令のベルントに声をかける。
「はい」
「この鍵を持ってエッカルト司祭を案内してくれ」
「分かりました」
「司祭、彼に教会まで案内させます。普段はほとんど使っていませんので好きに使ってください」
「あれがその教会でしょう。立派ですな」
教会は誰もがいつでも出入りできるようになっているが、奥の住居部分は誰も住んでいないので普段は閉めてある。一通りは揃っているからそこを好きに使ってもらおうと思う。
「エーリカ、ギーゼラ」
「「はい」」
「二人はベルントと一緒に司祭に同行して手伝いをしてくれ。司祭が食事は城でするつもりなら連れてきたらいいし、赤髪亭やアンゲリカの酒場で取るならそちらへ案内してくれ」
「分かりました」
◆ ◆ ◆
司祭のことはベルントと二人の女中に任せ、これからは殿下たちの案内をする。
「それにしても立派な城だな。これほどの城は他に見たことがない」
「はい。お城を出てまたお城で暮らせるとは思いませんでしたわ」
兄の言葉にナターリエ王女の表情が少し和らいだようだ。
ナターリエ王女が嫁ぐことが決まった後、彼女を正妻として迎え入れるのは難しいと殿下に話した。カレンがこの土地に住む竜の娘だと言うことなど、細かなことは説明していない。
小さな理由としては、いずれ話が広がるとしても、あまり王都で話すのは避けた方がいいからだ。そして大きな理由としては、そんな話をしても信じてもらえない可能性が大きいからだ。だから実際にカレンを見てもらうこの機会を待った。
本来は最初にすべてを説明してから来ていただくのが筋だとは思うが、あえてわがままを言わせてもらった。とりあえずこれから貴賓室へ殿下たちを案内し、そこに妻たちを呼ぶことになるだろう。
玄関から小広間を通り抜け、それからいくつか部屋を抜けて大広間に入る。そこにはトンネルの開通記念式典で使った馬車が置いてある。やはり騎士たちがざわつくが気にしない。
「ものすごく立派なお城ですわ」
「すごいな。一年も経たずにこの城を建てるのは……普通はできないはずだな」
二人の感想はもっともだ。俺だって実際に建てていたのを見なかったら信じられなかっただろう。
「ちなみにどれくらいかかった?」
「…………半日ほどで」
「は?」
「半年ですよね?」
「いえ、半日です。カレンの父親は少し特殊な人物でして。建てた本人はもうこの国にはいませんが、カレンに会っていただければ分かるかと思います」
「会うのが怖い気もするが」
「カレンも彼女の両親も特に危険ではありません。事情は後ほど説明いたします」
俺としてはそう言うしかないからな。カレンはたまに発言が危険だが、今回に関しては言葉遣いをきちんとするように念を押している。
「それにしても……謁見の間がないのが不思議なくらいだな。どうせならどこかに作らないか?」
「単なる男爵に何をさせるつもりですか」
「本当にここは男爵のお城なのですか?」
「間違いなく男爵の城です」
王城なら謁見を行う謁見の間があるが、ここにはそれはない。作れと言われれば作るが、まず使わないだろう。そもそも何のための謁見だ? 誰が俺に向かって跪くんだ?
殿下たちを貴賓室に案内して、お付きの騎士たちは近くの応接間で寛いでもらうことにした。部屋にはレオナルト殿下、ナターリエ殿下、オスカー殿そして俺、それに世話役として家政婦長補佐のユリア、そして女中のバルバラとドロテー。
貴賓室は予備の部屋の一つを豪奢に飾り立てたものだ。装飾に使われているものはカレンの家から借りてきたものばかり。とりあえず王族を迎え入れるのに恥ずかしくないくらいには飾り付けられたと思う。
「エルマー、お前の妻たちを紹介してもらえるか?」
「はい。バルバラ、三人をここへ」
「かしこまりました」
三人とも腹が少し目立つようになってきたので無理はさせないようにしている。もうそろそろ安定期と呼ばれる時期だそうで、そうなれば流産の危険性は下がるらしく、とりあえず一安心している。
それとは別に、腹が大きくなると足元が見づらくなるため、階段が危ないそうだ。まだそこまで目立ってはいないが、いずれは二階の自室ではなく、一階にある空き部屋を一時的に使うことを考えている。
しばらくするとバルバラに案内されて三人が入ってきた。
「初めまして、正妻のカレンと申します」
「側室のエルザと申します」
「同じく側室のアルマと申します」
殿下たちに向かって三人が順に軽く膝を曲げてお辞儀をする。カレンの口調も問題ない。とりあえず最初の挨拶だけでもいいから覚えてくれと頼んだ。
「エルマー、ここにいる者たちは口は堅いか?」
「言うなと言ったことは口にしません。みんな、分かったな?」
「「「はい」」」
三人の使用人たちが声を揃えて返事をする。カレンたちも頷く。
「正直なところ、母にもバレたので問題ないとは思うが、不必要に触れて回るのはやめてほしい」
ん? バレたのか? 王妃様は優しいが厳しい人だそうだ。陛下は無事か? 頭の形が変わったりしていないか? そう思っていると殿下はアルマの前に立った。
「久しぶりだな、カリーナ」
「お久しぶりです、お兄様」
「「はいっ⁉」」
アルマが返事を返すと、エルザとナターリエ王女がおかしな声を出して目を見開いた。使用人たちは声こそ出さなかったが表情は同じだ。カレンはあまり表情を変えていない。
「ん? エルマー、妻たちにも言っていなかったのか?」
「一応事が事ですので。そもそも殿下もナターリエ様に伝えていなかったのでは?」
「それもそうだな」
言ってはダメだと言われた記憶はない。だが言うようなものでもないだろう。王妃様も知らないようなことを妻たちに言うのはさすがにな。
「エルマー様、一体どういうことですか?」
「お兄様、どういうことですの?」
エルザの目つきが鋭い。なぜ俺が責められる? レオナルト殿下も妹に問い詰められている。
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