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第一章:領主一年目
貴賓室の内装
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使用人棟を建て始めたなら、次は忘れないうちに殿下の行啓の際に使う貴賓室の用意をしなければならない。実際に使われるのは来年の春だが、それまで放っておいたら絶対に忘れそうだ。それに貴賓室だけではなく同行する騎士や使用人たちの泊まる場所も必要になる。だから棟梁たちが愛人棟と呼んでいた建物は来客棟として使う。使用人棟と違ってすべての部屋が同じ大きさになっているだけなので、無理に愛人用にする必要もない。
それにしても……建物に詳しいクラースなら貴賓室も忘れずに作るはずだが、意外に城の内容が偏っていたからなあ。控室とかカレンの出入り口になっている塔とか。もしかしたら必要なら勝手に足すだろうと思ったのかもしれない。
応接室の近くにある予備の部屋を一つ、それ用に内装を変える。変えると言っても豪奢に見えるようにするだけだが。そこから来客棟はそれほど遠くないから大丈夫だろう。
殿下は派手な宝飾品が好きでないことは分かっているが、それでも王族を歓迎するとなればそれなりの準備は必要になる。金属の加工ができればもっと楽になるんだろうが、俺は土や石しか扱えない。この部屋をどう飾り立てるか……。
「うちから何か持ってこようか?」
「どんな物がいいか分かるか?」
「ううん。連れて行くから探して」
「それならありがたく使わせてもらう。エルザとアルマも連れて行って見立ててもらってもいいか?」
「もちろんよ」
そうと決まればエルザとアルマを探して教会に移動する。ここにいればいいが、いなかったら城まで行かなければならない。ここにいてくれれば助かるな。
「エルザが庭にいるわね」
「一つ手間が省けたな」
教会の庭でエルザが何かを植えているようだ。花か薬草か野菜か、まあそのあたりだろう。
ここから城は遠くないが、城の中でどこにいるかを探すのに時間がかかる。みんなの居場所がすぐに分かるような魔道具……があってもお互いに嫌か。場所が他人にすぐに分かるのはなあ。便利は便利だが。
「あ、エルマー様、どうされましたか?」
「これから貴賓室に置くものをカレンの実家に借りに行くんだか、二人も一緒にどうかと思ってな」
「ご一緒します。貴重な体験ですね。カレンさんの家にこれまでに入ったことのある人って、エルマー様の他にはいないんじゃないですか?」
「どうだろうな。ここしばらくではいないだろうが、昔のことはさすがに聞いていない。それでアルマは?」
「中にいますので呼んできますね」
今回エルザとアルマを誘ったのは、二人にもあの場所を教えておきたかったのが一つ目の理由。そして俺だけよりも女性にも見てもらう方がいいかもしれないと思ったのが二つ目の理由。カレンは女性だが、王族が来たときに恥ずかしくないような内装と言ってもよく分かっていなかったからだ。
エルザがアルマを呼んでくると、カレンに山の上にある洞窟の入り口まで運んでもらい、そこから奥へ向かう。相変わらず広い入り口だ。
「洞窟ですね」
「広いですねっ」
「そっちじゃなくてこっちね」
奥に行こうとするエルザとアルマにカレンが声をかける。カレンが偽装用の岩を退けると扉が出てくる。
「そんなところに扉が……」
「意味があるんですかっ?」
「それは後だ。とりあえず中に入れ」
驚く二人を引っ張って人としての家の中に入る。こちらは普通の家だ。入るといきなり居間がある感じになっているので、普通かどうかは分からないが、一見すると普通だ。
「一見すると普通の家ですね」
「見た感じはな」
「でもっ、いきなり部屋ですよっ?」
扉をくぐったら部屋なのは普通ではないだろうな。部屋そのものは普通だが。
カレンはそのまま奥まで進み、俺も入ったことのない奥の方まで進んでいった。
「ここね」
「物置か」
家の一番奥には物置と書かれた部屋があった。中は物置とは思えないほど広い。
「なあ、もうあの偽装用の岩扉はいらないんじゃないか?」
「うーん、誰も来ないけど、なくすのもね」
「隠す必要があるんですか?」
「もし誰か来たら困るでしょ?」
「来るんですかっ? 来ないんですかっ? どっちですかっ?」
無駄話をしながら、貴賓室によく合いそうな家具や調度品を探す。この椅子に座ってもらえばいいか。俺はこれにして、他にはこのあたりの椅子を並べるか。
俺には調度品の良さなどは分からないが、王城には何回か入ったのでそれを参考にさせてもらう。
「これとか置いたら?」
「甲冑か。なかなか立派だな。よし、部屋に飾らせてもらおう」
「この鏡はどうですか?」
「ああ、それもいいな。華やかだが派手すぎず、いい感じだ」
「この壺はどうですかっ?」
「それも部屋の雰囲気にも合うだろうな」
その壺を置くならこの台がいいな。高さもデザインもちょうどいい。
「このあたりは同じようなデザインで統一された家具が何セットもあるからまとめて借りていこう」
「売るなり何なり好きにしろってお父さんが言っていたから、戻さなくてもいいと思うわよ」
「結果としてそうなることもあるかもしれないが、最初から貰う前提で借りることはないぞ」
「身内なんだから、遠慮しなくてもいいと思うけど」
「身内だからこそだ」
クラースは職人たちを経済的に助けるつもりで買っていたそうだから、ここにはかなりの数の家具がある。俺は戦争のときの恩賞や支度金としてかなりの金額を受け取ったが、それでもこれだけの家具を一度に揃えようとすればかなりの出費になる。それにクラースとパウラからは鱗だって文字通り山のように受け取っている。感謝して使わせてもらうが、自分の物にしようとは思わない。あくまで使わせてもらうだけだ。
それに家具だって物置で眠っているよりも使われた方がいいだろう。職人としてもその方が嬉しいんじゃないか? クラースたちが帰ってきたら、きちんと話をした上で購入しようと思うが、ただで貰おうとは思わない。
この食器もいいな。このあたりも借りていこう。
「綺麗なカップですね」
「これでお茶会ですねっ」
「おやつはよろしくね」
「まだあるからいいけどな」
王都で買った分もあるからまだ大丈夫だが、みんなよく食べるからな。
「床はどうしますか?」
「絨毯は……カレン、これとこれのどっちがいいと思う?」
「あの床なら……こっちかしら」
「よし、じゃあそれにしよう」
「それで大丈夫なの?」
「ああ、どちらにしても色合いの違いだけで他に大きな違いはない。だから好みの問題だ。カレンがいいというなら俺はそっちでいい」
カレンが抱きついてきたから抱き返す。
「ちょっとエルマー様。いちゃつくなら向こうでやってください!」
「他には壁ですねっ。鏡だけでは寂しいと思います」
「そうだな、控室の分も含めて、このあたりにあるタペストリーも二枚ほど借りよう。これで壁がかなり華やかになるな」
あちらの壁に鏡を飾って、こちらにタペストリー。どちらの色合いにするかは他を飾ってから決めようか。
◆ ◆ ◆
「こうやって飾るのね」
「王都の屋敷にもハイデの屋敷にもたいした家具も調度品もなかったからな。普通の部屋ならここまでする必要はないが、さすがに殿下を迎え入れるから、これくらいはな。色々と見て学んでくれ」
「分からないところは教えてくれるんでしょ?」
「それはもちろんだ」
「だからエルマー様、どうしてそこでいちゃつくのですか? いちゃつくならほら、ここにもう一人いますよ?」
ただ話をしているだけなのにエルザがそんなことを言い始めた。仕方がないな。
「そうだな、悪い。ほらこっちに来い、アルマ」
「はいっ!」
アルマが胸に飛び込んでくる。
「違います! ここです、ここ!」
エルザが自分を指す。
「俺はいちゃついていないし、いちゃつくなら後だ。とりあえず片付けるぞ」
「後で私もしっかりといちゃつきますからね!」
少し様子がおかしいな。まあ片付けが終わった後なら問題ない。しっかりいちゃついてやろう。
それにしても……建物に詳しいクラースなら貴賓室も忘れずに作るはずだが、意外に城の内容が偏っていたからなあ。控室とかカレンの出入り口になっている塔とか。もしかしたら必要なら勝手に足すだろうと思ったのかもしれない。
応接室の近くにある予備の部屋を一つ、それ用に内装を変える。変えると言っても豪奢に見えるようにするだけだが。そこから来客棟はそれほど遠くないから大丈夫だろう。
殿下は派手な宝飾品が好きでないことは分かっているが、それでも王族を歓迎するとなればそれなりの準備は必要になる。金属の加工ができればもっと楽になるんだろうが、俺は土や石しか扱えない。この部屋をどう飾り立てるか……。
「うちから何か持ってこようか?」
「どんな物がいいか分かるか?」
「ううん。連れて行くから探して」
「それならありがたく使わせてもらう。エルザとアルマも連れて行って見立ててもらってもいいか?」
「もちろんよ」
そうと決まればエルザとアルマを探して教会に移動する。ここにいればいいが、いなかったら城まで行かなければならない。ここにいてくれれば助かるな。
「エルザが庭にいるわね」
「一つ手間が省けたな」
教会の庭でエルザが何かを植えているようだ。花か薬草か野菜か、まあそのあたりだろう。
ここから城は遠くないが、城の中でどこにいるかを探すのに時間がかかる。みんなの居場所がすぐに分かるような魔道具……があってもお互いに嫌か。場所が他人にすぐに分かるのはなあ。便利は便利だが。
「あ、エルマー様、どうされましたか?」
「これから貴賓室に置くものをカレンの実家に借りに行くんだか、二人も一緒にどうかと思ってな」
「ご一緒します。貴重な体験ですね。カレンさんの家にこれまでに入ったことのある人って、エルマー様の他にはいないんじゃないですか?」
「どうだろうな。ここしばらくではいないだろうが、昔のことはさすがに聞いていない。それでアルマは?」
「中にいますので呼んできますね」
今回エルザとアルマを誘ったのは、二人にもあの場所を教えておきたかったのが一つ目の理由。そして俺だけよりも女性にも見てもらう方がいいかもしれないと思ったのが二つ目の理由。カレンは女性だが、王族が来たときに恥ずかしくないような内装と言ってもよく分かっていなかったからだ。
エルザがアルマを呼んでくると、カレンに山の上にある洞窟の入り口まで運んでもらい、そこから奥へ向かう。相変わらず広い入り口だ。
「洞窟ですね」
「広いですねっ」
「そっちじゃなくてこっちね」
奥に行こうとするエルザとアルマにカレンが声をかける。カレンが偽装用の岩を退けると扉が出てくる。
「そんなところに扉が……」
「意味があるんですかっ?」
「それは後だ。とりあえず中に入れ」
驚く二人を引っ張って人としての家の中に入る。こちらは普通の家だ。入るといきなり居間がある感じになっているので、普通かどうかは分からないが、一見すると普通だ。
「一見すると普通の家ですね」
「見た感じはな」
「でもっ、いきなり部屋ですよっ?」
扉をくぐったら部屋なのは普通ではないだろうな。部屋そのものは普通だが。
カレンはそのまま奥まで進み、俺も入ったことのない奥の方まで進んでいった。
「ここね」
「物置か」
家の一番奥には物置と書かれた部屋があった。中は物置とは思えないほど広い。
「なあ、もうあの偽装用の岩扉はいらないんじゃないか?」
「うーん、誰も来ないけど、なくすのもね」
「隠す必要があるんですか?」
「もし誰か来たら困るでしょ?」
「来るんですかっ? 来ないんですかっ? どっちですかっ?」
無駄話をしながら、貴賓室によく合いそうな家具や調度品を探す。この椅子に座ってもらえばいいか。俺はこれにして、他にはこのあたりの椅子を並べるか。
俺には調度品の良さなどは分からないが、王城には何回か入ったのでそれを参考にさせてもらう。
「これとか置いたら?」
「甲冑か。なかなか立派だな。よし、部屋に飾らせてもらおう」
「この鏡はどうですか?」
「ああ、それもいいな。華やかだが派手すぎず、いい感じだ」
「この壺はどうですかっ?」
「それも部屋の雰囲気にも合うだろうな」
その壺を置くならこの台がいいな。高さもデザインもちょうどいい。
「このあたりは同じようなデザインで統一された家具が何セットもあるからまとめて借りていこう」
「売るなり何なり好きにしろってお父さんが言っていたから、戻さなくてもいいと思うわよ」
「結果としてそうなることもあるかもしれないが、最初から貰う前提で借りることはないぞ」
「身内なんだから、遠慮しなくてもいいと思うけど」
「身内だからこそだ」
クラースは職人たちを経済的に助けるつもりで買っていたそうだから、ここにはかなりの数の家具がある。俺は戦争のときの恩賞や支度金としてかなりの金額を受け取ったが、それでもこれだけの家具を一度に揃えようとすればかなりの出費になる。それにクラースとパウラからは鱗だって文字通り山のように受け取っている。感謝して使わせてもらうが、自分の物にしようとは思わない。あくまで使わせてもらうだけだ。
それに家具だって物置で眠っているよりも使われた方がいいだろう。職人としてもその方が嬉しいんじゃないか? クラースたちが帰ってきたら、きちんと話をした上で購入しようと思うが、ただで貰おうとは思わない。
この食器もいいな。このあたりも借りていこう。
「綺麗なカップですね」
「これでお茶会ですねっ」
「おやつはよろしくね」
「まだあるからいいけどな」
王都で買った分もあるからまだ大丈夫だが、みんなよく食べるからな。
「床はどうしますか?」
「絨毯は……カレン、これとこれのどっちがいいと思う?」
「あの床なら……こっちかしら」
「よし、じゃあそれにしよう」
「それで大丈夫なの?」
「ああ、どちらにしても色合いの違いだけで他に大きな違いはない。だから好みの問題だ。カレンがいいというなら俺はそっちでいい」
カレンが抱きついてきたから抱き返す。
「ちょっとエルマー様。いちゃつくなら向こうでやってください!」
「他には壁ですねっ。鏡だけでは寂しいと思います」
「そうだな、控室の分も含めて、このあたりにあるタペストリーも二枚ほど借りよう。これで壁がかなり華やかになるな」
あちらの壁に鏡を飾って、こちらにタペストリー。どちらの色合いにするかは他を飾ってから決めようか。
◆ ◆ ◆
「こうやって飾るのね」
「王都の屋敷にもハイデの屋敷にもたいした家具も調度品もなかったからな。普通の部屋ならここまでする必要はないが、さすがに殿下を迎え入れるから、これくらいはな。色々と見て学んでくれ」
「分からないところは教えてくれるんでしょ?」
「それはもちろんだ」
「だからエルマー様、どうしてそこでいちゃつくのですか? いちゃつくならほら、ここにもう一人いますよ?」
ただ話をしているだけなのにエルザがそんなことを言い始めた。仕方がないな。
「そうだな、悪い。ほらこっちに来い、アルマ」
「はいっ!」
アルマが胸に飛び込んでくる。
「違います! ここです、ここ!」
エルザが自分を指す。
「俺はいちゃついていないし、いちゃつくなら後だ。とりあえず片付けるぞ」
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