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第一章:領主一年目
町の完成と火柱
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クラースによる城の紹介は、ようやく一階部分が終わった。これから階段を上がって二階に上がる。
「二階から上は家族のための空間だな。一番大きな部屋をエルマー用と考えているが、好きなところを使ったらいい」
「なるほど、広いな」
「日当たりもいいわね」
クラースが俺用と言ってくれた部屋はたしかに他よりも大きかった。それ以外の部屋は場所がどこにあるかが違うだけで、広さなどはほぼ同じだった。二階は特に見るべきところはなかったが、あれは何のためにあるんだ?
「あの塔は見張り用か何かか?」
「いや、カレンが外から来て直接入るのに便利ではないかとパウラが言ったから、おまけみたいなものだ」
「なるほどな。カレン用か」
「専用の出入り口ね」
あんなに必要ないとは思うが、まあ一つだけではバランスが悪いか。何本もの塔が三階の上にそびえ立つように存在している。その塔の窓から入って階段を下りると三階に出ることになるようだ。カレンならそのうち面倒になって直接二階にある自分の部屋か俺の部屋に飛び込みそうだが。
「それで、二階と三階の部屋は基本的には同じ作りになっているから、一つ一つ見る必要はないだろう。一通り見て歩いたが、どうだ?」
「どうだも何もないな、いい城だ。町の規模からすると少々立派すぎている気もするが」
「いずれ町が大きくなればそう感じることもないだろう」
「そうだな。この城が立派すぎないと思えるくらい町を大きくしないとな」
「いっぱい人を呼び込みましょ」
「ああ」
二階と三階は廊下をぐるっと歩いて回るだけで済ませ、外に出ることにした。それなりに時間が経ったからな。しかし、三階から外へ出るだけでも時間がかかるな。移動を何とかできればいいんだが……。
「それでは明日にでもこの国を離れようと思う」
城が完成した翌日、クラースとパウラはこの国を去ると言った。北の山をしばらく離れるが、戻ってこないつもりはないらしい。だがいつになるかは今のところは決めていないそうだ。
「二人とも、本当に世話になった。気を付けて旅をしてくれ」
「こちらとしても良き友人ができた。それにお転婆娘を任せることもできたからな」
「そうね。しっかりカレンの手綱を握ってくれそうね」
「俺でも止めるのが無理な場合もあるぞ」
「私が両親からどう思われているか分かったわ」
「カレン、そうは言ってもあなたはしっかり手綱を握られたいんじゃないの?」
「えへへ」
カレンは頭がいいのにどこかが抜けている。自立心が強そうなのに甘えん坊だ。
町のみんなも二人が離れるのを残念がったので、最後に広場で盛大な送別会をすることになった。カレンの両親ということもあるが、一緒に酒を飲んだりして、町に馴染んでいたからな。
「テーブルは並べ終わりました」
「お酒はここでいいですね?」
「料理はこのあたりに並べてね」
「それはこっちだこっち」
「よーし、みんな、カップは持ったか?」
たき火が暗くなりかけた夜を照らし、料理や酒も並び、送別会の準備が進んでいる。クラースとパウラもやって来たからそろそろ始めてもいいだろうか。主賓に何か一言——
「それでは我が娘の夫であるであるエルマーに乾杯の音頭をお願いしようか」
待て。主賓がいきなり何を言う。
「エルマー様、名言をお願いします!」
「名言って何だ?」
「いつもいいことを言うじゃないっすか」
こっちに来てからもノリが変わらないのはありがたい。
「分かった分かった。名言かどうかは分からないぞ」
特に何も考えていなかったから、即席で当たり前のことを話すか。
「ではみんな、ここまで二週間ほどよくやってくれた。おかげでみんなの家が建ち、誰もが雨風をしのげるようになった。だがまだ始まったばかりだ。ここからどんどん人を呼び込み、そして領民を増やす、それが俺の仕事になる。そしてここまでの下準備の期間、家を建てるのを手伝ってくれたクラースとパウラ。この二人がいなければ、さすがにここまで早く町はできなかったはずだ。あんな馬鹿でかい城も建ててくれたことだし、二人が戻ってくるまでに、あの城に恥じない立派な町にしたい。それではクラースとパウラの旅の無事を願って……乾杯!」
「「「「乾杯!」」」」
あちこちで乾杯が続き、それからはみんなが手に手に酒と料理を持って歩き回る。行儀など不要だ。
◆ ◆ ◆
……行儀は不要だと言ったが、礼儀が不要とまで言った覚えはないぞ。俺の頭にエールをかけたのは誰だ? 目に染みるだろう。頭を拭いていると、同じようにずぶ濡れになったクラースが近づいてきた。
「なかなか派手な見送りだな。この町の者たちは我々を相手にしても物怖じしないのがいい」
「怖いものはなくなっただろうな。ああ、そうだ。一つ聞きたかったんだが、最初にもらった薬の一覧が微妙な内容ばっかりなのはどうしてだ?」
「おお、あれか。あれは薬師として色々な国にいたときに、貴族たちから相談を受けて作ったものだ。貴族は容姿を気にするだろう。だが大きく体を変えるような薬は体への負担があまりにも大きい。だから見た目のバランスを取る程度の薬ばかり作ったわけだ」
「それで微調整みたいな薬ばかりだったのか」
「そういうことだ。男も女も、それぞれ外見に悩みがあるだろう。それを少しだけ解決するためだな」
胸が大きくなる代わりに尻が小さくなったり、尻が大きくなる代わりに胸が小さくなったり。確かに言われてみれば得られるものが少ない代わりに代償として払うものが少ないな。男性用のところに入っていたが、尻が小さくなる代わりアレが大きくなる薬があった。逆のもあったが、使い方によっては非常に恐ろしい武器にもなる。
「カレンが胸の小さいのを気にし——」
「無駄だ」
「……断言したが、そうなのか?」
「我々のこの姿はあくまで仮の姿だから食事や運動ではまったく変わらない。先ほどの薬を飲んでも効き目はない。カレンは人でいうところの思春期くらいだろう。もう少しして次の姿になれば、少しは背も伸びて胸も出てくるかもしれん。もうしばらく我慢しろと言っておいてくれ」
これでカレンも諦めがつくだろう。
「ではまたみんなに酒を注いでくるか」
そう言うとクラースは、エールの入った樽を抱えて町のみんなのところへ向かった。あれはぶち撒けるためだろうか。
宴会もそれなりの時間が経った。そろそろ潰れ始めた者もいる。
「よーし、最後にとっておきの一発芸を見せようか!」
クラースきはいきなりそう言うと、広場の真ん中まで進んで竜の姿になった。おいおい、酔ってるだろ。人を巻き込むなよ。グエって聞こえたぞ。何人か尻尾の下敷きになってないか?
『おお、すまんすまん。ではやるぞ』
ボーッ、ボッ、ボッ、ボッ、ボーーーッ‼
「「「「おーーーーーっ!」」」」
何をするのかと思ったら、暗闇に向かって炎を吐いた。さっきとっておきの一発芸と言った気がするが、意外と酔って人前でやってるんじゃないか?
「もう、クラースったら……」
パウラが呆れたように漏らした。
「あれはよくやってるのか?」
「さすがに人前で姿を戻してしたことはないですけど、酔うとたまに」
「そっちもしっかりと手綱を握ってやってくれ」
「それは大丈夫ですよ。エルマーこそ、カレンをよろしくお願いね」
そうやって飲んで騒いで火を吐いて、明け方近くまで宴は続いた。
◆ ◆ ◆
「火柱が?」
「はい、山の向こうの空が赤くなったかと思ったら、火球が飛んで火柱が立ちました」
「……向こう側なら大丈夫です。少なくとも山のこちらに影響がないことは私が保証します」
「分かりました。ありがとうございます」
ふう……領民たちから山の向こうの様子がおかしいと連絡がありました。山の向こうですか……。
そう言えば、エルマー殿は王都経由で一度エクディン準男爵領に戻ってからまたこちらに来ると言っていましたが、まだ戻ってきていないはずですよね。それともいつの間にか戻って何かをしているのでしょうか。
先ほど「少なくとも山のこちらに影響がないことは私が保証します」と言いましたが、本当に保証できるものではありません。ですが、そうでも言わなければ領民たちが不安になりますからね。何が起きようがどっしりと構えて動じないのも領主の仕事の一つです。
しかし……放っておいてもいいものか……。明日にでも誰かに山に登って見てきてもらいましょうね。
「二階から上は家族のための空間だな。一番大きな部屋をエルマー用と考えているが、好きなところを使ったらいい」
「なるほど、広いな」
「日当たりもいいわね」
クラースが俺用と言ってくれた部屋はたしかに他よりも大きかった。それ以外の部屋は場所がどこにあるかが違うだけで、広さなどはほぼ同じだった。二階は特に見るべきところはなかったが、あれは何のためにあるんだ?
「あの塔は見張り用か何かか?」
「いや、カレンが外から来て直接入るのに便利ではないかとパウラが言ったから、おまけみたいなものだ」
「なるほどな。カレン用か」
「専用の出入り口ね」
あんなに必要ないとは思うが、まあ一つだけではバランスが悪いか。何本もの塔が三階の上にそびえ立つように存在している。その塔の窓から入って階段を下りると三階に出ることになるようだ。カレンならそのうち面倒になって直接二階にある自分の部屋か俺の部屋に飛び込みそうだが。
「それで、二階と三階の部屋は基本的には同じ作りになっているから、一つ一つ見る必要はないだろう。一通り見て歩いたが、どうだ?」
「どうだも何もないな、いい城だ。町の規模からすると少々立派すぎている気もするが」
「いずれ町が大きくなればそう感じることもないだろう」
「そうだな。この城が立派すぎないと思えるくらい町を大きくしないとな」
「いっぱい人を呼び込みましょ」
「ああ」
二階と三階は廊下をぐるっと歩いて回るだけで済ませ、外に出ることにした。それなりに時間が経ったからな。しかし、三階から外へ出るだけでも時間がかかるな。移動を何とかできればいいんだが……。
「それでは明日にでもこの国を離れようと思う」
城が完成した翌日、クラースとパウラはこの国を去ると言った。北の山をしばらく離れるが、戻ってこないつもりはないらしい。だがいつになるかは今のところは決めていないそうだ。
「二人とも、本当に世話になった。気を付けて旅をしてくれ」
「こちらとしても良き友人ができた。それにお転婆娘を任せることもできたからな」
「そうね。しっかりカレンの手綱を握ってくれそうね」
「俺でも止めるのが無理な場合もあるぞ」
「私が両親からどう思われているか分かったわ」
「カレン、そうは言ってもあなたはしっかり手綱を握られたいんじゃないの?」
「えへへ」
カレンは頭がいいのにどこかが抜けている。自立心が強そうなのに甘えん坊だ。
町のみんなも二人が離れるのを残念がったので、最後に広場で盛大な送別会をすることになった。カレンの両親ということもあるが、一緒に酒を飲んだりして、町に馴染んでいたからな。
「テーブルは並べ終わりました」
「お酒はここでいいですね?」
「料理はこのあたりに並べてね」
「それはこっちだこっち」
「よーし、みんな、カップは持ったか?」
たき火が暗くなりかけた夜を照らし、料理や酒も並び、送別会の準備が進んでいる。クラースとパウラもやって来たからそろそろ始めてもいいだろうか。主賓に何か一言——
「それでは我が娘の夫であるであるエルマーに乾杯の音頭をお願いしようか」
待て。主賓がいきなり何を言う。
「エルマー様、名言をお願いします!」
「名言って何だ?」
「いつもいいことを言うじゃないっすか」
こっちに来てからもノリが変わらないのはありがたい。
「分かった分かった。名言かどうかは分からないぞ」
特に何も考えていなかったから、即席で当たり前のことを話すか。
「ではみんな、ここまで二週間ほどよくやってくれた。おかげでみんなの家が建ち、誰もが雨風をしのげるようになった。だがまだ始まったばかりだ。ここからどんどん人を呼び込み、そして領民を増やす、それが俺の仕事になる。そしてここまでの下準備の期間、家を建てるのを手伝ってくれたクラースとパウラ。この二人がいなければ、さすがにここまで早く町はできなかったはずだ。あんな馬鹿でかい城も建ててくれたことだし、二人が戻ってくるまでに、あの城に恥じない立派な町にしたい。それではクラースとパウラの旅の無事を願って……乾杯!」
「「「「乾杯!」」」」
あちこちで乾杯が続き、それからはみんなが手に手に酒と料理を持って歩き回る。行儀など不要だ。
◆ ◆ ◆
……行儀は不要だと言ったが、礼儀が不要とまで言った覚えはないぞ。俺の頭にエールをかけたのは誰だ? 目に染みるだろう。頭を拭いていると、同じようにずぶ濡れになったクラースが近づいてきた。
「なかなか派手な見送りだな。この町の者たちは我々を相手にしても物怖じしないのがいい」
「怖いものはなくなっただろうな。ああ、そうだ。一つ聞きたかったんだが、最初にもらった薬の一覧が微妙な内容ばっかりなのはどうしてだ?」
「おお、あれか。あれは薬師として色々な国にいたときに、貴族たちから相談を受けて作ったものだ。貴族は容姿を気にするだろう。だが大きく体を変えるような薬は体への負担があまりにも大きい。だから見た目のバランスを取る程度の薬ばかり作ったわけだ」
「それで微調整みたいな薬ばかりだったのか」
「そういうことだ。男も女も、それぞれ外見に悩みがあるだろう。それを少しだけ解決するためだな」
胸が大きくなる代わりに尻が小さくなったり、尻が大きくなる代わりに胸が小さくなったり。確かに言われてみれば得られるものが少ない代わりに代償として払うものが少ないな。男性用のところに入っていたが、尻が小さくなる代わりアレが大きくなる薬があった。逆のもあったが、使い方によっては非常に恐ろしい武器にもなる。
「カレンが胸の小さいのを気にし——」
「無駄だ」
「……断言したが、そうなのか?」
「我々のこの姿はあくまで仮の姿だから食事や運動ではまったく変わらない。先ほどの薬を飲んでも効き目はない。カレンは人でいうところの思春期くらいだろう。もう少しして次の姿になれば、少しは背も伸びて胸も出てくるかもしれん。もうしばらく我慢しろと言っておいてくれ」
これでカレンも諦めがつくだろう。
「ではまたみんなに酒を注いでくるか」
そう言うとクラースは、エールの入った樽を抱えて町のみんなのところへ向かった。あれはぶち撒けるためだろうか。
宴会もそれなりの時間が経った。そろそろ潰れ始めた者もいる。
「よーし、最後にとっておきの一発芸を見せようか!」
クラースきはいきなりそう言うと、広場の真ん中まで進んで竜の姿になった。おいおい、酔ってるだろ。人を巻き込むなよ。グエって聞こえたぞ。何人か尻尾の下敷きになってないか?
『おお、すまんすまん。ではやるぞ』
ボーッ、ボッ、ボッ、ボッ、ボーーーッ‼
「「「「おーーーーーっ!」」」」
何をするのかと思ったら、暗闇に向かって炎を吐いた。さっきとっておきの一発芸と言った気がするが、意外と酔って人前でやってるんじゃないか?
「もう、クラースったら……」
パウラが呆れたように漏らした。
「あれはよくやってるのか?」
「さすがに人前で姿を戻してしたことはないですけど、酔うとたまに」
「そっちもしっかりと手綱を握ってやってくれ」
「それは大丈夫ですよ。エルマーこそ、カレンをよろしくお願いね」
そうやって飲んで騒いで火を吐いて、明け方近くまで宴は続いた。
◆ ◆ ◆
「火柱が?」
「はい、山の向こうの空が赤くなったかと思ったら、火球が飛んで火柱が立ちました」
「……向こう側なら大丈夫です。少なくとも山のこちらに影響がないことは私が保証します」
「分かりました。ありがとうございます」
ふう……領民たちから山の向こうの様子がおかしいと連絡がありました。山の向こうですか……。
そう言えば、エルマー殿は王都経由で一度エクディン準男爵領に戻ってからまたこちらに来ると言っていましたが、まだ戻ってきていないはずですよね。それともいつの間にか戻って何かをしているのでしょうか。
先ほど「少なくとも山のこちらに影響がないことは私が保証します」と言いましたが、本当に保証できるものではありません。ですが、そうでも言わなければ領民たちが不安になりますからね。何が起きようがどっしりと構えて動じないのも領主の仕事の一つです。
しかし……放っておいてもいいものか……。明日にでも誰かに山に登って見てきてもらいましょうね。
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