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第一章:領主一年目
宿屋の計画
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「ではエルマー様、娘をよろしくお願いします。幼い頃から一通りのことは仕込んでおりますので、ご迷惑をかけることはないと思います」
「ズーザンさん、その言い方では周りが勘違いをしそうだ。しばらくうちの店員候補たちに仕事を教えてもらうだけだからな?」
「ええ、分かっておりますとも分かっておりますとも」
白鳥亭の主人であるマルクさんとその妻のズーザンさんか笑顔でそんなことを言う。
そもそもそんなことになったのは、この店に宿屋の経営について相談に来たからだ。
◆ ◆ ◆
「宿屋ならエクセンの白鳥亭はどう? 参考になるんじゃない?」
「やっぱりそうだな」
「んー、あそこに小さな女の子がいたでしょ? お手伝いをしているなら仕事の流れも分かってそうだし、頼んだら貸してくれるんじゃない?」
カレンと知り合う直前に泊まった宿屋だ。下が酒場で上は宿屋だったが、連れ込み宿ではなく、家族経営の普通の宿だった。給仕担当者をたくさん雇っている場合は連れ込み宿のことが多い。
俺は山を越える前にその宿屋に馬を預けて北に向かい、そこでカレンに会った。帰りは馬を受け取るために立ち寄っただけだが、カレンはザーラのことを少し見ただけで覚えていたようだ。記憶力はいいからな。たまに覚え間違いもするが。
「貸してくれるんじゃないって、鍋や包丁みたいに貸してくれるものでもないと思うぞ。それに向こうだって人手が足りなくなると困るだろう。片付けや皿洗いは彼女がやっていたようだからな」
「それならこちらから宿屋を任せる人を送って、しばらく向こうで働かせてもらえばどうでしょうか?」
「丁稚奉公ですねっ。それなら迷惑がかかりにくいと思います」
金はこちらが払うわけなので厳密には丁稚とは違うが。白鳥亭に払ってもらうことはないだろう。迷惑をかけるので、むしろこちらが迷惑代としていくらか払うことになるだろう。
「それなら大丈夫かもしれないな。明日にでも相談してくるか」
客として泊まったことのある宿屋の中で、相談に乗ってもらえそうなほど話をしたことのあるのは白鳥亭くらいのものだ。しばらく店員を働かせてほしいと無理が言えるそこくらいのものだろう。
連日トンネルを掘って、多少は気疲れもしている。気分転換にちょうどいいだろう。
◆ ◆ ◆
「いらっしゃいませ。あ、エルマー様」
「ああ、ザーラ。久しぶりだ。マルクさんはいるか?」
「はい、すぐに呼んできます」
相談するならあまり忙しくなさそうな時間がいいだろうと思って中途半端な時間を選んだから、ちょうどカウンターの中には誰もいなかった。しばらくすると奥から親父さんがやってきた。相変わらず美味い料理を作りそうな体型だ。
「エルマー様、お久しぶりです」
「マルクさん。今日は少し頼みがあって来たのだが」
「頼みですか?」
「ああ」
エールを注文してから親父さんに話をすることにする。
「聞いているかもしれないが、今はエクセンから向こうまでトンネルを掘っている。今月中にはとりあえず繋げられそうだ。そうなると人が来るからうちの町にも宿屋を作る必要があるんだが、詳しい者がいなくてな。どのような建物を用意したらいいかも分からない。それで仕事内容や建物の構造などを教えてもらえないかと思ったんだが、どうだろうか?」
「宿屋の経営ですか。できる人が誰もいないのですか?」
宿屋に泊まったことはあるという者はいるが、具体的な仕事内容まで知っているものは少ない。さらに詳しく知っている者はゼロだった。
「ああ、上のある酒場なら実家がそうだったという者がいるが、そもそも料理を専門にしていたから、宿屋の方は詳しくないそうだ。それで、仕事についても店員候補をこちらに連れてくるので、しばらく店員として使ってもらえないだろうか。もちろん迷惑代は払わせてもらう」
「なるほど。もちろん仕事についてお教えすることは問題ありませんが……」
親父さんはザーラを呼び、耳元で何か囁いた。
「やります」
ザーラがはっきりとそう言うのが聞こえた。
「エルマー様、ザーラに向こうで指導を任せたいと思いますがいかがでしょうか? 小さなころから一通りの手伝いはさせていますし、最近は料理もするようになりました。腕力はあまりありませんが、教えるだけなら必要ないでしょう。ザーラも乗り気のようですし」
「いいのか?」
「はい。『教えることは学ぶことである』とも言います。指導することで疑問点も出てくるでしょう。親としてはそれで娘が一つ成長してもらえればと思います」
「マルクさんとザーラがいいのであればお願いする。まだ宿屋を建てていないので、建物自体もどのような構造にするべきか、ザーラはその話にも加わってほしい」
「ここと同じようになるかもしれませんが、それでもいいですか?」
「ああ、それでいい。自分が分からないことは詳しい者に任せるのが一番だ。自分ならこのような宿屋にしたい、そう考えて宿屋の娘としての意見を言ってくれたらいい」
「分かりました。では母にも伝えてきます」
そう言うとザーラは奥へ消えた。
宿屋は白鳥亭とまったく同じでもかまわないと思っている。エクセンまで来た商人たちにトンネルを通って来てもらうわけだから、エクセンに泊まった客の人数を超えることはないはずだ。
「まあ昼間は向こうで教えてもらって、夕方になったらこちらに戻れば生活に支障はないだろう」
「……あのう、娘にあの山を越えるほどの体力はないと思いますが」
「そこは魔法で何とかするから大丈夫だ」
「なるほど。ですが、おそらくザーラは向こうで生活する準備をしていると思いますよ」
「……たしかに、日帰りで働いてもらうということは言わなかったな」
「ええ、私としては娘が貴族様の覚えがめでたいのは嬉しいことですので……」
「あえて言わなかったと?」
「はい」
そういう話をしていると、ザーラが母親のズーザンさんと一緒に大きな鞄を持って出てきた。
「ではエルマー様、娘をよろしくお願いします。幼い頃から一通りのことは仕込んでおりますので、ご迷惑をかけることはないと思います」
「ズーザンさん、その言い方では周りが勘違いをしそうだ。しばらくうちの店員候補たちに仕事を教えてもらうだけだからな?」
「ええ、分かっておりますとも分かっておりますとも」
「エルマー様、ふつつか者ですが、よろしくお願いします」
「ザーラも調子に乗るな」
「えへへ」
「ズーザンさん、その言い方では周りが勘違いをしそうだ。しばらくうちの店員候補たちに仕事を教えてもらうだけだからな?」
「ええ、分かっておりますとも分かっておりますとも」
白鳥亭の主人であるマルクさんとその妻のズーザンさんか笑顔でそんなことを言う。
そもそもそんなことになったのは、この店に宿屋の経営について相談に来たからだ。
◆ ◆ ◆
「宿屋ならエクセンの白鳥亭はどう? 参考になるんじゃない?」
「やっぱりそうだな」
「んー、あそこに小さな女の子がいたでしょ? お手伝いをしているなら仕事の流れも分かってそうだし、頼んだら貸してくれるんじゃない?」
カレンと知り合う直前に泊まった宿屋だ。下が酒場で上は宿屋だったが、連れ込み宿ではなく、家族経営の普通の宿だった。給仕担当者をたくさん雇っている場合は連れ込み宿のことが多い。
俺は山を越える前にその宿屋に馬を預けて北に向かい、そこでカレンに会った。帰りは馬を受け取るために立ち寄っただけだが、カレンはザーラのことを少し見ただけで覚えていたようだ。記憶力はいいからな。たまに覚え間違いもするが。
「貸してくれるんじゃないって、鍋や包丁みたいに貸してくれるものでもないと思うぞ。それに向こうだって人手が足りなくなると困るだろう。片付けや皿洗いは彼女がやっていたようだからな」
「それならこちらから宿屋を任せる人を送って、しばらく向こうで働かせてもらえばどうでしょうか?」
「丁稚奉公ですねっ。それなら迷惑がかかりにくいと思います」
金はこちらが払うわけなので厳密には丁稚とは違うが。白鳥亭に払ってもらうことはないだろう。迷惑をかけるので、むしろこちらが迷惑代としていくらか払うことになるだろう。
「それなら大丈夫かもしれないな。明日にでも相談してくるか」
客として泊まったことのある宿屋の中で、相談に乗ってもらえそうなほど話をしたことのあるのは白鳥亭くらいのものだ。しばらく店員を働かせてほしいと無理が言えるそこくらいのものだろう。
連日トンネルを掘って、多少は気疲れもしている。気分転換にちょうどいいだろう。
◆ ◆ ◆
「いらっしゃいませ。あ、エルマー様」
「ああ、ザーラ。久しぶりだ。マルクさんはいるか?」
「はい、すぐに呼んできます」
相談するならあまり忙しくなさそうな時間がいいだろうと思って中途半端な時間を選んだから、ちょうどカウンターの中には誰もいなかった。しばらくすると奥から親父さんがやってきた。相変わらず美味い料理を作りそうな体型だ。
「エルマー様、お久しぶりです」
「マルクさん。今日は少し頼みがあって来たのだが」
「頼みですか?」
「ああ」
エールを注文してから親父さんに話をすることにする。
「聞いているかもしれないが、今はエクセンから向こうまでトンネルを掘っている。今月中にはとりあえず繋げられそうだ。そうなると人が来るからうちの町にも宿屋を作る必要があるんだが、詳しい者がいなくてな。どのような建物を用意したらいいかも分からない。それで仕事内容や建物の構造などを教えてもらえないかと思ったんだが、どうだろうか?」
「宿屋の経営ですか。できる人が誰もいないのですか?」
宿屋に泊まったことはあるという者はいるが、具体的な仕事内容まで知っているものは少ない。さらに詳しく知っている者はゼロだった。
「ああ、上のある酒場なら実家がそうだったという者がいるが、そもそも料理を専門にしていたから、宿屋の方は詳しくないそうだ。それで、仕事についても店員候補をこちらに連れてくるので、しばらく店員として使ってもらえないだろうか。もちろん迷惑代は払わせてもらう」
「なるほど。もちろん仕事についてお教えすることは問題ありませんが……」
親父さんはザーラを呼び、耳元で何か囁いた。
「やります」
ザーラがはっきりとそう言うのが聞こえた。
「エルマー様、ザーラに向こうで指導を任せたいと思いますがいかがでしょうか? 小さなころから一通りの手伝いはさせていますし、最近は料理もするようになりました。腕力はあまりありませんが、教えるだけなら必要ないでしょう。ザーラも乗り気のようですし」
「いいのか?」
「はい。『教えることは学ぶことである』とも言います。指導することで疑問点も出てくるでしょう。親としてはそれで娘が一つ成長してもらえればと思います」
「マルクさんとザーラがいいのであればお願いする。まだ宿屋を建てていないので、建物自体もどのような構造にするべきか、ザーラはその話にも加わってほしい」
「ここと同じようになるかもしれませんが、それでもいいですか?」
「ああ、それでいい。自分が分からないことは詳しい者に任せるのが一番だ。自分ならこのような宿屋にしたい、そう考えて宿屋の娘としての意見を言ってくれたらいい」
「分かりました。では母にも伝えてきます」
そう言うとザーラは奥へ消えた。
宿屋は白鳥亭とまったく同じでもかまわないと思っている。エクセンまで来た商人たちにトンネルを通って来てもらうわけだから、エクセンに泊まった客の人数を超えることはないはずだ。
「まあ昼間は向こうで教えてもらって、夕方になったらこちらに戻れば生活に支障はないだろう」
「……あのう、娘にあの山を越えるほどの体力はないと思いますが」
「そこは魔法で何とかするから大丈夫だ」
「なるほど。ですが、おそらくザーラは向こうで生活する準備をしていると思いますよ」
「……たしかに、日帰りで働いてもらうということは言わなかったな」
「ええ、私としては娘が貴族様の覚えがめでたいのは嬉しいことですので……」
「あえて言わなかったと?」
「はい」
そういう話をしていると、ザーラが母親のズーザンさんと一緒に大きな鞄を持って出てきた。
「ではエルマー様、娘をよろしくお願いします。幼い頃から一通りのことは仕込んでおりますので、ご迷惑をかけることはないと思います」
「ズーザンさん、その言い方では周りが勘違いをしそうだ。しばらくうちの店員候補たちに仕事を教えてもらうだけだからな?」
「ええ、分かっておりますとも分かっておりますとも」
「エルマー様、ふつつか者ですが、よろしくお願いします」
「ザーラも調子に乗るな」
「えへへ」
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