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転校生の鉄則
しおりを挟む今日は始業式
短かった春休みも昨日で終り憂鬱になっていると無駄に長い校長先生の話がやっと終わり、重い足を引きずって教室にもどった。
そして少し時間がたち先生が
「1年間このクラスでやっていくから名前とか趣味とか知らないとな!
ってことでこの紙に名前、誕生日、趣味を書くように!」
といういきなりな言葉に対してクラスのみんなは、
「書くことなんかねーよ」
「てか高2で自己紹介とか恥ずw」
と小声で聞こえたが俺は無視しペンを滑らせた。
先生が教室を出ていくと
「また同じクラスだな!」
と、聞き慣れた声が聞こえた。
俺は振り向く前に
「今年も一緒か...」
と、ため息混じりで言った。
この後ろの席の奴は霧島秋人
幼稚園から一緒の仲だ。
おれは人とあまりしゃべらないし自分で言うのもなんだがコミュ障だ。
というか自分のことをさらけ出すのが苦手だ。
だから秋人みたいな誰にでも笑って接することができる人が正直羨ましい。
と考えてると
「どうした?」
と聞かれ
「いや、なんで高2にもなって自己紹介とかしないといけないのかなーって思ってさ」
「あ、聞いた話だけどこのクラスに転校生が来るらしいよ!
だからじゃない?
と言う秋人に対して
驚いた顔を隠すように
「へー」
と答えた。
「相変わらずテンション低いなもしかしたら可愛い女子がくるかもよ?」
と言われて
「なわけあるか」
と答えた
「じゃあ可愛かったらジュースな!」
それに反射するように
「可愛くなかったらジュースな!」
と賭けをしたわけだが俺は賭けなきゃ良かったと後悔することをまだ知らない
この時の俺はそういうのはラブコメの世界だけだ!と決めつけていた。
先生が戻り
静かになった教室で
「本日からこのクラスで勉強する生徒を紹介する。
入ってきていいぞ。」
クラスはざわつき俺もこの時はどんな転校生なのか気になった。
入って来たのは、黒く艶やかな長い髪、凛とした佇まいそしてなんと言ってもかわいい顔!
正直生きるお人形さんかと思った。
周囲がいきなりざわつき始めた
名前は立花香織というらしい
彼女は左奥の一番後ろの席になった。
俺は少しあんどした。なぜなら俺らは右奥の一番前の席
つまり正反対
コミュニケーションが苦手な俺にとってはありがたい。
とか考えてると
「仲良くなるはずが...チクショー」
後ろから悲しい声でなにか聞こえたが気にしないでおこう。
こうしておれの学校生活が始まるのだった
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