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2章 東日本県大会編
第19話 再始動
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永栄小学校 視聴覚室
ノアふくむウオバト部メンバーはモニターに映る
情報を静かに見ている。せまる来週より始まる県大会の
最初の相手となるイシカワの渓流小学校に関するものに、
イリーナ先生が説明。
「では以上となります、メンバーそれぞれの持つ
ウォーターガンの配置はこれでいきましょう」
相手のしき地だけに、こことはちがうから
当日にあわてふためかないようあらかじめ意識。
どこも逃さずに頭に入れてゆく。さらに場所について
きちんと目にするものの、予想外な場所であった。
「兼七園・・・グラウンドじゃない?」
「向こうの指定で校庭ではなく、もよりの場所で
試合を行うとのこと。広めの公園で、だね」
そこは中央に池がある公園で、現地では有名な所。
元より日本三大公園の1つであり、文化として
重んじられる場所である。
それを知ってまさか、まさかとみんなと顔合わせ。
次はそこのことで答えは分かる。
「もしかして・・・・・・池の中がコート?」
「そう、今度は水辺試合場に指定されているの。
注意すべきは人だけでなく場所もね」
そこは地面以外の要素もふくまれていた。
きたなそうに思えるけど、きちんと水質もきれいに
調整されて塩素が入ったプールと同等。
たとえ口に入ったとしても命の心配はない。
子どもへのはいりょはどこでもしかれている。
ずっと画面を見ていたメルが発言。
「そういえば水中での行動も採用するんだっけ」
「不定形自由形、コートの形は最初から決まりなしで
ウォーターガンとの個性を照らし合わせてるね」
足場も水有りというなぞルールもようやく出会う。
型と場といういかにもな理由はウオバトに許された
水行事のとくちょう。
最も有名なのは九州と四国、特に四国は水が少なくて
去年は全国大会も出場できなかったから何かしらの
そちで場所とともに採用できたんだろう。
ただ、こちらとしては慣れない所。
でも、いくらでも解決できる道がある。
あそこはそんなに深くなく、ひざより少し低いから
おぼれる心配もないという。
もちろんボクもそういった場所においての対策を
考えてきた。泳ぐような所はまずBWを運べない。
だから、外側においての戦法をする必要がある。
後1つ、気になる点もあった。
「このルリって子、名字は?」
「そういえば公表されてないね、なんでだろ?」
前にもチラッと上がった代表者らしき子のことで
疑問に思う。性別は女だというのは分かる。
ただそれだけで、他は何も不明だった。
(こういった非公開情報なんてふつう教育界の学校で
することじゃないはず。国の特別会計でもないのに
子どものことを制限するなんて何の意味が?
今、先生に聞いてもどうにもならないか)
こんな話、イリーナ先生ですら権限に当たらない部分。
どちらにしろ、今気にすることでもない。
県大会で身を固めることこそ先決。
それが終われば次は全国大会練習戦。
今年もまたBWがところ広しと再始動するだろう。
「今日はこれまで、また明日に最終調整を行います」
「了解!」
今日のミーティングはこれで終わり。
まどからグラウンドをながめる。
しばらくここからはなれる行事にメガネのわくが留まる。
まずは中部の協力者たちの小手調べから。
無数の水玉はすでに多くこの目に映ってきた。
ノアふくむウオバト部メンバーはモニターに映る
情報を静かに見ている。せまる来週より始まる県大会の
最初の相手となるイシカワの渓流小学校に関するものに、
イリーナ先生が説明。
「では以上となります、メンバーそれぞれの持つ
ウォーターガンの配置はこれでいきましょう」
相手のしき地だけに、こことはちがうから
当日にあわてふためかないようあらかじめ意識。
どこも逃さずに頭に入れてゆく。さらに場所について
きちんと目にするものの、予想外な場所であった。
「兼七園・・・グラウンドじゃない?」
「向こうの指定で校庭ではなく、もよりの場所で
試合を行うとのこと。広めの公園で、だね」
そこは中央に池がある公園で、現地では有名な所。
元より日本三大公園の1つであり、文化として
重んじられる場所である。
それを知ってまさか、まさかとみんなと顔合わせ。
次はそこのことで答えは分かる。
「もしかして・・・・・・池の中がコート?」
「そう、今度は水辺試合場に指定されているの。
注意すべきは人だけでなく場所もね」
そこは地面以外の要素もふくまれていた。
きたなそうに思えるけど、きちんと水質もきれいに
調整されて塩素が入ったプールと同等。
たとえ口に入ったとしても命の心配はない。
子どもへのはいりょはどこでもしかれている。
ずっと画面を見ていたメルが発言。
「そういえば水中での行動も採用するんだっけ」
「不定形自由形、コートの形は最初から決まりなしで
ウォーターガンとの個性を照らし合わせてるね」
足場も水有りというなぞルールもようやく出会う。
型と場といういかにもな理由はウオバトに許された
水行事のとくちょう。
最も有名なのは九州と四国、特に四国は水が少なくて
去年は全国大会も出場できなかったから何かしらの
そちで場所とともに採用できたんだろう。
ただ、こちらとしては慣れない所。
でも、いくらでも解決できる道がある。
あそこはそんなに深くなく、ひざより少し低いから
おぼれる心配もないという。
もちろんボクもそういった場所においての対策を
考えてきた。泳ぐような所はまずBWを運べない。
だから、外側においての戦法をする必要がある。
後1つ、気になる点もあった。
「このルリって子、名字は?」
「そういえば公表されてないね、なんでだろ?」
前にもチラッと上がった代表者らしき子のことで
疑問に思う。性別は女だというのは分かる。
ただそれだけで、他は何も不明だった。
(こういった非公開情報なんてふつう教育界の学校で
することじゃないはず。国の特別会計でもないのに
子どものことを制限するなんて何の意味が?
今、先生に聞いてもどうにもならないか)
こんな話、イリーナ先生ですら権限に当たらない部分。
どちらにしろ、今気にすることでもない。
県大会で身を固めることこそ先決。
それが終われば次は全国大会練習戦。
今年もまたBWがところ広しと再始動するだろう。
「今日はこれまで、また明日に最終調整を行います」
「了解!」
今日のミーティングはこれで終わり。
まどからグラウンドをながめる。
しばらくここからはなれる行事にメガネのわくが留まる。
まずは中部の協力者たちの小手調べから。
無数の水玉はすでに多くこの目に映ってきた。
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