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1章 近畿編
第6話 馬鹿と天才
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土界エリア 市民プール
今日は7月20日くらい、やっぱ暑い。
まあ、夏休み前の日くらいだと思う時、
オレはダイキと町内のプールで遊んでいた。
周りももう夏の行事にすっかり入りこんで、
ほぼ泳げるとこがないくらいイモ洗いになっている。
別にウオバトだけじゃなく、
ふつうに泳いだりして遊んだりもする。
体も全部まるごと水中に入れて暑いのからさける。
「人多すぎやんけ!」
「みんな考えてることいっしょやん!」
正直、人どうしもまれているだけで楽もへったくれもない。
プールから上がって少し休んでいると、
こいつはオオサカのウオバト大会で
イヤなことがあったと話した。
「1回戦負けやて!?」
「6年の2人が土界の代表で出れたんやけど、
始まってすぐ相手にダッシュした勢いでぶつかって
ケガさせてもうた。で、イエローくらったけど、
ペナルティでそこから差つけられとった」
「初歩的やんけ、んな読みもせんでやたら
ラフかましてどないすんや?」
「せやけど、元から先生がツッコメしか言えんから、
ウチらはそんな動きしかできんのやろ。
試合前からとっくに気ぃ付けさせていたんやと。
キョウトのキャプテンもめっさ注意してたらしいが、
まったく聞かずに」
つまり、チームワークがまったくとれなかったために、
レッドカード食らって少人数から押しこまれて
そのまま負けたようだ。
オオサカはツッコメツッコメばかり言ってるから、
それしかやれないと思ってしまったんだろう。
漫才じゃあるまいし、ボケのよゆうなしに
バランスもへったくれもなし。
オレもあんまし人のこと言えないから、初歩的なんて
つい勢いで言ってしまったけど。
結局、この後は泳げるチャンスもほとんどなく、
そのまま市民プールから出ていった。
いつもの、帰り道、道路の熱、ハンパない。
なんだか今日はちょっとつかれた感じがしてきて
ダイキと分かれて家に帰ろうとする。
(あ、こっち通れんかった)
道路工事してるおっさんがいた。
そういや、こっちの道路は何か建てるのか知らないけど、
いっしょうけんめい地面をほっていて大変そうだ。
雨でコンクリートがボロボロになってくるから大変だろう。
ドガガガ
ドリルで地面をけずっている。
とがった先で固い物をくずしている。
当たり前、別になんてことないただの仕事。
無意味に目に入っただけで、そのまま右回りして歩く。
シャカシャカ ブシューッ
「おおっ、出る、こんなにでるぞおお!」
「イフィフィ、おれのがいきおいあるやんか!
おほっ、スゴイやん!」
低学年の子どもが炭酸飲料を両手でふっている。
イタズラでふきださせようとしていた。
こんなクソ暑いのにもったいないことしてるなと思うけど、
熱で頭やられたやつばっかりなのは今さら。
と思っても、オレも昔に一度やってた。
若いってのは良いもんだ(?)。
いつもの出来事で、顔を横にしながら前を歩いていると。
ゴンッ
「グホオッ!!??」
木材を抱えたおっさんが出てきて頭を角にぶつけ、
地面にたおれる。とっさによけられなかった。
「おい、だいじょうぶか!?」
「「う~ん」」
こっちは直接頭をやられてしまった。
オレはそのまま意識を失っていった。
ここは・・・家?
居間にいたのか、いつもTVを観てた所にいた
何かが頭にぶつかって気がする、どこにいたっけ?
思い出せない、家に運びこまれたのか
なんだか、体がすごく重い気がする
庭にだれかがいた
兄、リキがオレの竹筒を取り上げている
また、イタズラしようと、持っていった
追いかける、でも体が自由に動かない
シャカシャカふっている、竹が2つに分れつした
火を付けようとする、止めようにも止められない
リキが消えた、竹からドリル出た、爆発した
オレの、竹筒が、オレの竹
ガバッ
「破れつしたモン打ち出せば良いんだ!」
「うわっ!?」
看護婦の人がおどろく。
ベッドで目を覚ましたオレは今の言葉を真っ先に放つ。
夢で見た光景をしっかりと覚えていた。
と、つい起きてこんなこと言ったのも不思議。
周りを見ると、いつの間にか部屋の中にいた。
「あれ、ここは?」
「病院よ。
君、木材で頭を打ったから運ばれてきたのよ」
近所にあった小病院にいたみたいだ。
確かに少しコブができただけで死ぬほどじゃない。
シップと包帯をしてもらって無事にすむ。
とにかく家族が来るまで待ってろと言われた。
しばらくしてから母が来る。
「ショウタ、あんたどないした!?」
「頭打った。あー、もう治った!」
「は!?」
今はここでジッとするわけにはいかない。
そんなことよりも、わずかなヒントだけは逃さずに
アホな頭の中で得たきっかけをなくしたくなかった。
イメージがくずれる前に紙に描いておかないと
時間がたって消えてしまう。
ぶつけた相手とイザコザだけど、オレはどうでも良い。
このことをたまゆらのおじさんに相談しようと、
病院から出て明日店に行った。
次の日 たまゆら
「坊主、何やその頭!?」
「ぶつかっただけやねん、それよりもおじさん。
こんな形した水鉄砲作れるかいな?」
オレは家で紙に描いた絵を見せる。
竹みたいな筒を短く横に合わせ、
振った勢いで水がブシャッと飛び出すカクサン玉を
作るウォーターガンを思いついていた。
これは夢の中でハッキリと見たものじゃない。
夢見したものと起きた時の知識をいっしゅんに重ねて
思いついたイメージだ。
「加圧式って、中で何度もくり返すから壊れるんやろ?
せやから、圧力になるものをまるごと外に出して
打てば」
「・・・はぁ~、2つをカチ合わせて打ち出すガンか。
まるでパイルドライバーやな」
「ぱいるドライバー?」
「杭のかたまりをつき出す性能をもっちょる
仕組みに見えるわな。
が、射程は短いじゃけえ。
これは手前でしか通用せん型かもしれん。
ボウズが考えたんか?」
「せやで、夢と現実の境でイメージ逃さずに
拾ってきたんや」
なんだかプロレス技みたいな名前を言われる。
でも、オレが想像したものですらすんなりと受けて、
おじさんはちゃんとした名前で答えた。
やっぱり、大人は先に作っていたなんて
子どものイメージはオウム返しみたいなものだろう。
もしかしたら、そんな仕事とか昔やってたんだと
思っていると、少しちがうと言う。
「ん~、せやけどこりゃパイルドライバーともちゃう、
ちょっとちがう仕組みやんな」
「ちがう仕組みやて?」
「シシオドシっちゅう名で、よく金持ちの庭で
しかれた水をためて重くなったらカコンと落ちて
流すモンや」
「なんか、TVで観たことあるわな。
あれって、重たくて落ちてたんか」
「せやで、こっちは横にたたいて打ち出す型。
坊主はそれをヒントにひらめいたんやろ?」
「「竹つなぎと兄貴の景色がまざっとったんか」」
どちらかといえば、クイより破裂の方。
さすがに水鉄砲にドリルなんて付けられるはずがない。
工事のおっさんドリルはまちがったみたいで、
元は色んなものがまとめてくっついて夢に出たらしい。
シシオドシというのか、先のパイルよりも
言いやすくてカッコ良さそうだ。
名前はそれにして、土界のシンボルとしておこう。
でも、水はそのまんまで良いのか?
2つの竹をぶつけるだけで、ふつうは水なんてはねない。
学校の水ためからでしか使えない水に、
ジュースなんか入れたら即反則負けになる。
つい勢いでドバッと描いたものの、
そこから先までは何も考えていなかった。
「あの~、オレここまで描いたんやが、
こっから先はボンヤリしてよく説明できんのや」
「亜空間バブルに適応できる水・・・・・・か。
ん、水質について話がブツブツ・・・」
「あ、あかんばぶる?」
「ああ、ウオバトする水精製機や。
いや、こっちの話やから気にせんでええ」
あの学校で使ってる水そうのことらしい。
さすがにこんな行き当たりばったりなアイデアなんて
上手くいくはずない。
しばらく静かになる。
おじさんはパソコンで何かを調べ始める。
「・・・・・・ほお、こんな話が出とるんか」
「え、どしたん!?」
おじさんは詳しく言わない。
画面はムズカシイ文ばっかりでまったく読めない。
目を閉じてすぐに開き、いかにもやってやるみたいな
大人の実力を見せつけるように発言をした。
「ここからは大人の余地や・・・。
んんんん、アーオ、ひさしぶりの開発か。
面白そうやんけ、いっちょやったるかいや」
「ホンマに!?」
作ってくれると言った。
他のとこの型は使えないのはイミフだけど、
裏を返せばこっちだけ強い物が使えることになる。
何をどうするかなど口にしないけど、おじさんなりの
考えにたっしたものがあるんだろう。
「ワシに任せときや!」
「たのむさかい、ガンバってや!」
よく分からなかったけど、再びすごそうな物を
作ってもらえる約束をした。
おじさんが神に見えてくる。
本当に完成した物を作ってくれそうだ。
(なんつうか・・・えらいことがやってくる気がするわ)
という、オレの夢だけで何かを作るきっかけ。
まったく思っていなかったことが土界のここで始まる。
もし、これがかなえばオオサカ・・・いや、
近畿に新しい世界がやってくるかもしれない。
水鉄砲だけでこんなにワクワクするのは初めてだ。
外の日差しがまだまだ続く中で、
オレは爆竹のこがれの様に待ち続けていた。
今日は7月20日くらい、やっぱ暑い。
まあ、夏休み前の日くらいだと思う時、
オレはダイキと町内のプールで遊んでいた。
周りももう夏の行事にすっかり入りこんで、
ほぼ泳げるとこがないくらいイモ洗いになっている。
別にウオバトだけじゃなく、
ふつうに泳いだりして遊んだりもする。
体も全部まるごと水中に入れて暑いのからさける。
「人多すぎやんけ!」
「みんな考えてることいっしょやん!」
正直、人どうしもまれているだけで楽もへったくれもない。
プールから上がって少し休んでいると、
こいつはオオサカのウオバト大会で
イヤなことがあったと話した。
「1回戦負けやて!?」
「6年の2人が土界の代表で出れたんやけど、
始まってすぐ相手にダッシュした勢いでぶつかって
ケガさせてもうた。で、イエローくらったけど、
ペナルティでそこから差つけられとった」
「初歩的やんけ、んな読みもせんでやたら
ラフかましてどないすんや?」
「せやけど、元から先生がツッコメしか言えんから、
ウチらはそんな動きしかできんのやろ。
試合前からとっくに気ぃ付けさせていたんやと。
キョウトのキャプテンもめっさ注意してたらしいが、
まったく聞かずに」
つまり、チームワークがまったくとれなかったために、
レッドカード食らって少人数から押しこまれて
そのまま負けたようだ。
オオサカはツッコメツッコメばかり言ってるから、
それしかやれないと思ってしまったんだろう。
漫才じゃあるまいし、ボケのよゆうなしに
バランスもへったくれもなし。
オレもあんまし人のこと言えないから、初歩的なんて
つい勢いで言ってしまったけど。
結局、この後は泳げるチャンスもほとんどなく、
そのまま市民プールから出ていった。
いつもの、帰り道、道路の熱、ハンパない。
なんだか今日はちょっとつかれた感じがしてきて
ダイキと分かれて家に帰ろうとする。
(あ、こっち通れんかった)
道路工事してるおっさんがいた。
そういや、こっちの道路は何か建てるのか知らないけど、
いっしょうけんめい地面をほっていて大変そうだ。
雨でコンクリートがボロボロになってくるから大変だろう。
ドガガガ
ドリルで地面をけずっている。
とがった先で固い物をくずしている。
当たり前、別になんてことないただの仕事。
無意味に目に入っただけで、そのまま右回りして歩く。
シャカシャカ ブシューッ
「おおっ、出る、こんなにでるぞおお!」
「イフィフィ、おれのがいきおいあるやんか!
おほっ、スゴイやん!」
低学年の子どもが炭酸飲料を両手でふっている。
イタズラでふきださせようとしていた。
こんなクソ暑いのにもったいないことしてるなと思うけど、
熱で頭やられたやつばっかりなのは今さら。
と思っても、オレも昔に一度やってた。
若いってのは良いもんだ(?)。
いつもの出来事で、顔を横にしながら前を歩いていると。
ゴンッ
「グホオッ!!??」
木材を抱えたおっさんが出てきて頭を角にぶつけ、
地面にたおれる。とっさによけられなかった。
「おい、だいじょうぶか!?」
「「う~ん」」
こっちは直接頭をやられてしまった。
オレはそのまま意識を失っていった。
ここは・・・家?
居間にいたのか、いつもTVを観てた所にいた
何かが頭にぶつかって気がする、どこにいたっけ?
思い出せない、家に運びこまれたのか
なんだか、体がすごく重い気がする
庭にだれかがいた
兄、リキがオレの竹筒を取り上げている
また、イタズラしようと、持っていった
追いかける、でも体が自由に動かない
シャカシャカふっている、竹が2つに分れつした
火を付けようとする、止めようにも止められない
リキが消えた、竹からドリル出た、爆発した
オレの、竹筒が、オレの竹
ガバッ
「破れつしたモン打ち出せば良いんだ!」
「うわっ!?」
看護婦の人がおどろく。
ベッドで目を覚ましたオレは今の言葉を真っ先に放つ。
夢で見た光景をしっかりと覚えていた。
と、つい起きてこんなこと言ったのも不思議。
周りを見ると、いつの間にか部屋の中にいた。
「あれ、ここは?」
「病院よ。
君、木材で頭を打ったから運ばれてきたのよ」
近所にあった小病院にいたみたいだ。
確かに少しコブができただけで死ぬほどじゃない。
シップと包帯をしてもらって無事にすむ。
とにかく家族が来るまで待ってろと言われた。
しばらくしてから母が来る。
「ショウタ、あんたどないした!?」
「頭打った。あー、もう治った!」
「は!?」
今はここでジッとするわけにはいかない。
そんなことよりも、わずかなヒントだけは逃さずに
アホな頭の中で得たきっかけをなくしたくなかった。
イメージがくずれる前に紙に描いておかないと
時間がたって消えてしまう。
ぶつけた相手とイザコザだけど、オレはどうでも良い。
このことをたまゆらのおじさんに相談しようと、
病院から出て明日店に行った。
次の日 たまゆら
「坊主、何やその頭!?」
「ぶつかっただけやねん、それよりもおじさん。
こんな形した水鉄砲作れるかいな?」
オレは家で紙に描いた絵を見せる。
竹みたいな筒を短く横に合わせ、
振った勢いで水がブシャッと飛び出すカクサン玉を
作るウォーターガンを思いついていた。
これは夢の中でハッキリと見たものじゃない。
夢見したものと起きた時の知識をいっしゅんに重ねて
思いついたイメージだ。
「加圧式って、中で何度もくり返すから壊れるんやろ?
せやから、圧力になるものをまるごと外に出して
打てば」
「・・・はぁ~、2つをカチ合わせて打ち出すガンか。
まるでパイルドライバーやな」
「ぱいるドライバー?」
「杭のかたまりをつき出す性能をもっちょる
仕組みに見えるわな。
が、射程は短いじゃけえ。
これは手前でしか通用せん型かもしれん。
ボウズが考えたんか?」
「せやで、夢と現実の境でイメージ逃さずに
拾ってきたんや」
なんだかプロレス技みたいな名前を言われる。
でも、オレが想像したものですらすんなりと受けて、
おじさんはちゃんとした名前で答えた。
やっぱり、大人は先に作っていたなんて
子どものイメージはオウム返しみたいなものだろう。
もしかしたら、そんな仕事とか昔やってたんだと
思っていると、少しちがうと言う。
「ん~、せやけどこりゃパイルドライバーともちゃう、
ちょっとちがう仕組みやんな」
「ちがう仕組みやて?」
「シシオドシっちゅう名で、よく金持ちの庭で
しかれた水をためて重くなったらカコンと落ちて
流すモンや」
「なんか、TVで観たことあるわな。
あれって、重たくて落ちてたんか」
「せやで、こっちは横にたたいて打ち出す型。
坊主はそれをヒントにひらめいたんやろ?」
「「竹つなぎと兄貴の景色がまざっとったんか」」
どちらかといえば、クイより破裂の方。
さすがに水鉄砲にドリルなんて付けられるはずがない。
工事のおっさんドリルはまちがったみたいで、
元は色んなものがまとめてくっついて夢に出たらしい。
シシオドシというのか、先のパイルよりも
言いやすくてカッコ良さそうだ。
名前はそれにして、土界のシンボルとしておこう。
でも、水はそのまんまで良いのか?
2つの竹をぶつけるだけで、ふつうは水なんてはねない。
学校の水ためからでしか使えない水に、
ジュースなんか入れたら即反則負けになる。
つい勢いでドバッと描いたものの、
そこから先までは何も考えていなかった。
「あの~、オレここまで描いたんやが、
こっから先はボンヤリしてよく説明できんのや」
「亜空間バブルに適応できる水・・・・・・か。
ん、水質について話がブツブツ・・・」
「あ、あかんばぶる?」
「ああ、ウオバトする水精製機や。
いや、こっちの話やから気にせんでええ」
あの学校で使ってる水そうのことらしい。
さすがにこんな行き当たりばったりなアイデアなんて
上手くいくはずない。
しばらく静かになる。
おじさんはパソコンで何かを調べ始める。
「・・・・・・ほお、こんな話が出とるんか」
「え、どしたん!?」
おじさんは詳しく言わない。
画面はムズカシイ文ばっかりでまったく読めない。
目を閉じてすぐに開き、いかにもやってやるみたいな
大人の実力を見せつけるように発言をした。
「ここからは大人の余地や・・・。
んんんん、アーオ、ひさしぶりの開発か。
面白そうやんけ、いっちょやったるかいや」
「ホンマに!?」
作ってくれると言った。
他のとこの型は使えないのはイミフだけど、
裏を返せばこっちだけ強い物が使えることになる。
何をどうするかなど口にしないけど、おじさんなりの
考えにたっしたものがあるんだろう。
「ワシに任せときや!」
「たのむさかい、ガンバってや!」
よく分からなかったけど、再びすごそうな物を
作ってもらえる約束をした。
おじさんが神に見えてくる。
本当に完成した物を作ってくれそうだ。
(なんつうか・・・えらいことがやってくる気がするわ)
という、オレの夢だけで何かを作るきっかけ。
まったく思っていなかったことが土界のここで始まる。
もし、これがかなえばオオサカ・・・いや、
近畿に新しい世界がやってくるかもしれない。
水鉄砲だけでこんなにワクワクするのは初めてだ。
外の日差しがまだまだ続く中で、
オレは爆竹のこがれの様に待ち続けていた。
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