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1章 関東編
第2話 集団という巣
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チバCN 駐屯地
しばらくして車は止まり、1階建ての建物がある物が見えて
自分と彼女はアジトと思わしき場所にたどり着いた。
どうやらここが普段常駐しているという所の一部らしい。
そこには10~20代の若そうな仲間らしき人達がたくさんいて、
守るように点在しているようだ。
「ここよ、すぐに隊長呼んでくるから待ってて!」
彼女は建物に向かって言いながら中に入っていった。
いきなり連れてこられ、何をされるのだろうか。
辺りを見回すと雑木林がある。
敵の目につきにくいよう配慮して建てられているのだろう。
それなりに隆起もある地形のようだ。
「「なんだあいつは、新入りか?」」
「「1人だけ配属ってのも珍しいけど、服装もおかしくね?」」
仲間らしきメンバーが周りにいて、小声で話しながら
こちらをチラチラ様子をうかがっている。
誰かしら銃やマチェット(刃物)を持っておだやかな雰囲気ではない。
背後から大きい影が後ろからゆっくりと伸びてきていた。
「お前が漂着した奴なんだって?」
振り向いたら、身長180cmはあろう男が立っていた。
しかも体格は筋肉質でずいぶんと威圧感がある。
かなりの豪男そうだ。
この男が猛獣隊長で、リーダー格っぽい人物らしい。
「あんたは?」
「そのナリ・・・確かにここら辺の奴らじゃねえな。
どっかでドンパチやらかした後か、もしくは漂流したフリをする
スパイなのかあるいは・・・フンッ!」
「なっ!?」
男はそう言い出した瞬間、自分にめがけて拳を振りかざして
殴りかかってきた。目をハッと大きく観広げたそのとき、
視界がゆっくりとスローモーションに
描く残像空間な光景を目の当たりにした。
埃の様な粒子みたいなものが宙に舞っている。
男の拳がまだ自分の顔面の30cm手前だ。
自分はそこから先の腕をつかみあげて後ろへと引き倒した。
ドサッ
「おおおーっ!?」
野次馬の歓声が湧く。
連れてこられた矢先、強引に合気道の試合が始まって
豪男は再び起きながら自分に挑戦しかけてきた。
「いきなり何をするんだ!?」
「なかなかの反射神経だな、お前。だがまだまだだっ!」
いきり立つ様に言って豪男は立ち上がりまた殴りつけてきたが、
相手の体格のせいか異様にフレームスピードが遅く見える。
たまに青く切り替わる視界に変わるが、どういう理屈なのか
自分はなぜか覚えていた体術を駆使して豪男を何度もなぎ倒した。
ドサッ
「ぐっ、やるな!」
「俺は敵じゃない! お前達と戦う気なんてないぞ!?」
置かれた理由も立場も理解できない中の肉体問答。
いつまで続けるつもりか、相手の腕と肩を見据える。
もう一度来ると判定した瞬間、男の右腕が止まった。
「隊長、外にいたの?
全然見つからないから探しちゃったじゃないの!
さっきのライオットギアは破壊完了したらしいわよ。
拠点にもっていくって!」
カオリがやって来て豪男に話したとき、自分の方にも顔を向けた。
ケンカの仲裁をしたわけではないが、彼女の報告で一応止めてくれた。
「あんた大丈夫なの? また隊長が突っかかってきたのね」
「かなりの瞬発力がある奴だ・・・それにコイツの眼は」
「え?」
手を止めた豪男は奇妙な質問する。
自分の眼が普通ではないと言う。
そこいらの者とは体幹からして何か違うと指摘した。
「お前の眼、ずいぶん赤いな。一体なんだそりゃ?」
「だから、俺も自分の事すらよく知らないんだ。
名前すらなにも憶えていない」
さっきからそれを言いたかったのに、説明できる状況へもち込ませてくれず。
また新たな不思議が生まれて川辺と同じ雰囲気になると、
豪男は何か気を切り替えたかの様に発言し始めた。
「じゃあこうすっか、今からお前の名前はレッドだ!
俺の名前はクリフ、クリフ・ジョーンズだ。
本日をもってお前をチバCNに入隊するのを認める!!」
「れ、れっど!?」
「まんま、お前の眼が赤いからだ。
名前はシンプルな方が良い。
こんな世界じゃ、コードネームなんざ大した意味をもたねえけどな」
なんと、自分は突然ここに加入する事が決まった。
どういう訳か、入隊テストなどした覚えもなく流れで決まり。
周りにいたメンバー達も大いに賛同し、声が湧き上がる。
「さんせーい! よろしくな、レッド!」
「お前、強そうだし前線に向いてそうだな!
突撃兵やってもらおうかな」
「ちょっと、この人はあたしの分隊加入予定してるんだからね!」
周りのメンバー達が喜々して集まって来る。
雰囲気がガラリと変わってどんな成り行きか、
どうやら皆は自分を認めてくれたようだ。
「良かったじゃない、あんたはもうここの一隊員よ。
あたしはカオリ・オーキッドよ、ヨロシク!」
「そ、そうなのか・・・一瞬で決まったみたいだ。
状況がイマイチのみ込めないが」
こうして、チバCNの隊員として働く事になる。
成り行きで決まったものの、自分はこの世界を詳しく知るために
彼らと共に行動しようと思った。
が、その矢先に体内から消耗を意味する警告音が出る。
グ~ッ
自分の腹が鳴る。
出元は明らかに懐からで、周囲に恥音を晒してしまった。
「アハハ、あんたお腹すいてるじゃない」
「リソースにあるレーションでも食わせてやれ、味は保証できねえけどな」
「・・・・・・」
経過は読めなかったけど、味方として扱ってくれるようだ。
クリフの運動でなおさら一から出直すべく、
仮初め的な兼ね合いも含めて食べさせてもらう。
言われる通り、あまり美味しくない。
どんな調合か整えもなく先のみえない世界も味わった後、
一団と共にチバCNの本部らしき所へと向かった。
チバCN 拠点
「人間の生きる罪、集約罪の巣?」
「そうだ、この世界は人間が生きて存在しているだけで罪になっている。
罪状認否の有無も明かされず、ただ戦争を強いられているんだ」
短髪の黒人の男に迎えられた。
アレン・マーティン、チバCNの本拠地に来た自分は最高責任者らしき人で、
自分の立場と役割を就かせるための加入手続きをしてくれると言った。
「アレンさんはここチバCNの管轄及び司令を担当している人だ。
お前は第1~10部隊のいずれかのメンバーとして分隊に入ってもらう。
この人もCNの年長者で、このエリア一帯を熟知してるから色々聞くといいぜ」
「なぜ生きているだけで罪なんだ?
なぜ人間どうしが戦争してるんだ?」
「CNは分けられた国で各地域に分かたれた人間達を管理している所だ。
昔からこの世界は限られた資源で生きていかなければならない。
当然全ての者達には行き渡る事ができない。
だから、限界点を境に、奪い合い戦っているんだ」
カオリが言っていたのと同様、司令の説明も戦争という形で成り立つ
住んでいる地域を守る軍事組織だという。
CNは現在45存在しているらしく、それぞれの軍事を抱えて
大まかに地方ごとに分かれて対立している。
時にはあんな機械もけしかけてかけられてを繰り返し、
消費だけで食いつなぐ世界、先細りでやっていけるはずがない。
「なら、消費するものを取り合うだけで終わりだろう?
戦争なんてしないで一緒に発展させた方が
なおさら良いんじゃないのか?」
「それじゃ生産が追いつかないのよ。
人口分に見合うだけの量が足りないし、分け合う意思もない。
だから、お偉方は戦争を公認してるの。
でも、子どもや老人は参加させられないから、
市民街っていうシェルターに厳重に守られて暮らしているわよ」
「産んで減らして、また産んで減らす。
口減らしで効率考えりゃそうだが、おんなじ土俵入りさせられる。
人間すら道具の一部として扱ってるから、
ちゃんちゃらちゃっかりしてるぜ」
「実際、活動するのは成人枠で人を産出できる時期に限って行動させられる。
ただでさえ、子どもを増やすのもデリケートなはずだが。
たいてい途中でロスト(死亡)してしまう」
「それが・・・この世界のルールなのか」
という現状で生命の賄い、生業で成り立っているらしい。
先の機械などを駆使して人も物も漁られてゆくという。
自分ももしかしてそういった類の最中に記憶を失ったのか。
人も奪い取り、別のCNで使役させられるのだろうか。
アレンは不意に興味ありげにこちらを向きなおした。
「調べによると、君はここ一帯のデータベースには登録されていないようだ。
敵性CNと思いきや、君のボロボロになった戦闘服もそこらの物とも違う。
確かに正体不明というしかないな」
「じゃあ、なんで俺はあんなところに?」
「あんたは川にいたから流されてきたんじゃない?
どこから来たのかすら覚えてないんでしょ?」
メンバー達もやはり服装の出元すら関東とよばれる仕様ではないと言う。
繊維も、編み方とかが異なるから明らかに別世界の物と判定。
ならば、もっと遠い所から来たのかもしれない。
分かったところで、今は何をするべきか見当が付かなかった。
「なら・・・これからどうすれば?」
「どの道、登録しなきゃ隊員に組み入れてくれねーしな。
こっちの部屋に来い!」
クリフに言われて部屋に連れて来られる。
自分はソファーに座らされて、目前の壁には覆いつくす程の
大きなモニター画面が貼られていた。
何が始まるのかと見ていると、記号のシルエットが表示された。
ブゥン
「「初めましてレッドさん。
わたくし、CN監査委員担当のMと申します。
以後よろしくお願い致します」」
「な、なんだコイツは!?」
しばらくして車は止まり、1階建ての建物がある物が見えて
自分と彼女はアジトと思わしき場所にたどり着いた。
どうやらここが普段常駐しているという所の一部らしい。
そこには10~20代の若そうな仲間らしき人達がたくさんいて、
守るように点在しているようだ。
「ここよ、すぐに隊長呼んでくるから待ってて!」
彼女は建物に向かって言いながら中に入っていった。
いきなり連れてこられ、何をされるのだろうか。
辺りを見回すと雑木林がある。
敵の目につきにくいよう配慮して建てられているのだろう。
それなりに隆起もある地形のようだ。
「「なんだあいつは、新入りか?」」
「「1人だけ配属ってのも珍しいけど、服装もおかしくね?」」
仲間らしきメンバーが周りにいて、小声で話しながら
こちらをチラチラ様子をうかがっている。
誰かしら銃やマチェット(刃物)を持っておだやかな雰囲気ではない。
背後から大きい影が後ろからゆっくりと伸びてきていた。
「お前が漂着した奴なんだって?」
振り向いたら、身長180cmはあろう男が立っていた。
しかも体格は筋肉質でずいぶんと威圧感がある。
かなりの豪男そうだ。
この男が猛獣隊長で、リーダー格っぽい人物らしい。
「あんたは?」
「そのナリ・・・確かにここら辺の奴らじゃねえな。
どっかでドンパチやらかした後か、もしくは漂流したフリをする
スパイなのかあるいは・・・フンッ!」
「なっ!?」
男はそう言い出した瞬間、自分にめがけて拳を振りかざして
殴りかかってきた。目をハッと大きく観広げたそのとき、
視界がゆっくりとスローモーションに
描く残像空間な光景を目の当たりにした。
埃の様な粒子みたいなものが宙に舞っている。
男の拳がまだ自分の顔面の30cm手前だ。
自分はそこから先の腕をつかみあげて後ろへと引き倒した。
ドサッ
「おおおーっ!?」
野次馬の歓声が湧く。
連れてこられた矢先、強引に合気道の試合が始まって
豪男は再び起きながら自分に挑戦しかけてきた。
「いきなり何をするんだ!?」
「なかなかの反射神経だな、お前。だがまだまだだっ!」
いきり立つ様に言って豪男は立ち上がりまた殴りつけてきたが、
相手の体格のせいか異様にフレームスピードが遅く見える。
たまに青く切り替わる視界に変わるが、どういう理屈なのか
自分はなぜか覚えていた体術を駆使して豪男を何度もなぎ倒した。
ドサッ
「ぐっ、やるな!」
「俺は敵じゃない! お前達と戦う気なんてないぞ!?」
置かれた理由も立場も理解できない中の肉体問答。
いつまで続けるつもりか、相手の腕と肩を見据える。
もう一度来ると判定した瞬間、男の右腕が止まった。
「隊長、外にいたの?
全然見つからないから探しちゃったじゃないの!
さっきのライオットギアは破壊完了したらしいわよ。
拠点にもっていくって!」
カオリがやって来て豪男に話したとき、自分の方にも顔を向けた。
ケンカの仲裁をしたわけではないが、彼女の報告で一応止めてくれた。
「あんた大丈夫なの? また隊長が突っかかってきたのね」
「かなりの瞬発力がある奴だ・・・それにコイツの眼は」
「え?」
手を止めた豪男は奇妙な質問する。
自分の眼が普通ではないと言う。
そこいらの者とは体幹からして何か違うと指摘した。
「お前の眼、ずいぶん赤いな。一体なんだそりゃ?」
「だから、俺も自分の事すらよく知らないんだ。
名前すらなにも憶えていない」
さっきからそれを言いたかったのに、説明できる状況へもち込ませてくれず。
また新たな不思議が生まれて川辺と同じ雰囲気になると、
豪男は何か気を切り替えたかの様に発言し始めた。
「じゃあこうすっか、今からお前の名前はレッドだ!
俺の名前はクリフ、クリフ・ジョーンズだ。
本日をもってお前をチバCNに入隊するのを認める!!」
「れ、れっど!?」
「まんま、お前の眼が赤いからだ。
名前はシンプルな方が良い。
こんな世界じゃ、コードネームなんざ大した意味をもたねえけどな」
なんと、自分は突然ここに加入する事が決まった。
どういう訳か、入隊テストなどした覚えもなく流れで決まり。
周りにいたメンバー達も大いに賛同し、声が湧き上がる。
「さんせーい! よろしくな、レッド!」
「お前、強そうだし前線に向いてそうだな!
突撃兵やってもらおうかな」
「ちょっと、この人はあたしの分隊加入予定してるんだからね!」
周りのメンバー達が喜々して集まって来る。
雰囲気がガラリと変わってどんな成り行きか、
どうやら皆は自分を認めてくれたようだ。
「良かったじゃない、あんたはもうここの一隊員よ。
あたしはカオリ・オーキッドよ、ヨロシク!」
「そ、そうなのか・・・一瞬で決まったみたいだ。
状況がイマイチのみ込めないが」
こうして、チバCNの隊員として働く事になる。
成り行きで決まったものの、自分はこの世界を詳しく知るために
彼らと共に行動しようと思った。
が、その矢先に体内から消耗を意味する警告音が出る。
グ~ッ
自分の腹が鳴る。
出元は明らかに懐からで、周囲に恥音を晒してしまった。
「アハハ、あんたお腹すいてるじゃない」
「リソースにあるレーションでも食わせてやれ、味は保証できねえけどな」
「・・・・・・」
経過は読めなかったけど、味方として扱ってくれるようだ。
クリフの運動でなおさら一から出直すべく、
仮初め的な兼ね合いも含めて食べさせてもらう。
言われる通り、あまり美味しくない。
どんな調合か整えもなく先のみえない世界も味わった後、
一団と共にチバCNの本部らしき所へと向かった。
チバCN 拠点
「人間の生きる罪、集約罪の巣?」
「そうだ、この世界は人間が生きて存在しているだけで罪になっている。
罪状認否の有無も明かされず、ただ戦争を強いられているんだ」
短髪の黒人の男に迎えられた。
アレン・マーティン、チバCNの本拠地に来た自分は最高責任者らしき人で、
自分の立場と役割を就かせるための加入手続きをしてくれると言った。
「アレンさんはここチバCNの管轄及び司令を担当している人だ。
お前は第1~10部隊のいずれかのメンバーとして分隊に入ってもらう。
この人もCNの年長者で、このエリア一帯を熟知してるから色々聞くといいぜ」
「なぜ生きているだけで罪なんだ?
なぜ人間どうしが戦争してるんだ?」
「CNは分けられた国で各地域に分かたれた人間達を管理している所だ。
昔からこの世界は限られた資源で生きていかなければならない。
当然全ての者達には行き渡る事ができない。
だから、限界点を境に、奪い合い戦っているんだ」
カオリが言っていたのと同様、司令の説明も戦争という形で成り立つ
住んでいる地域を守る軍事組織だという。
CNは現在45存在しているらしく、それぞれの軍事を抱えて
大まかに地方ごとに分かれて対立している。
時にはあんな機械もけしかけてかけられてを繰り返し、
消費だけで食いつなぐ世界、先細りでやっていけるはずがない。
「なら、消費するものを取り合うだけで終わりだろう?
戦争なんてしないで一緒に発展させた方が
なおさら良いんじゃないのか?」
「それじゃ生産が追いつかないのよ。
人口分に見合うだけの量が足りないし、分け合う意思もない。
だから、お偉方は戦争を公認してるの。
でも、子どもや老人は参加させられないから、
市民街っていうシェルターに厳重に守られて暮らしているわよ」
「産んで減らして、また産んで減らす。
口減らしで効率考えりゃそうだが、おんなじ土俵入りさせられる。
人間すら道具の一部として扱ってるから、
ちゃんちゃらちゃっかりしてるぜ」
「実際、活動するのは成人枠で人を産出できる時期に限って行動させられる。
ただでさえ、子どもを増やすのもデリケートなはずだが。
たいてい途中でロスト(死亡)してしまう」
「それが・・・この世界のルールなのか」
という現状で生命の賄い、生業で成り立っているらしい。
先の機械などを駆使して人も物も漁られてゆくという。
自分ももしかしてそういった類の最中に記憶を失ったのか。
人も奪い取り、別のCNで使役させられるのだろうか。
アレンは不意に興味ありげにこちらを向きなおした。
「調べによると、君はここ一帯のデータベースには登録されていないようだ。
敵性CNと思いきや、君のボロボロになった戦闘服もそこらの物とも違う。
確かに正体不明というしかないな」
「じゃあ、なんで俺はあんなところに?」
「あんたは川にいたから流されてきたんじゃない?
どこから来たのかすら覚えてないんでしょ?」
メンバー達もやはり服装の出元すら関東とよばれる仕様ではないと言う。
繊維も、編み方とかが異なるから明らかに別世界の物と判定。
ならば、もっと遠い所から来たのかもしれない。
分かったところで、今は何をするべきか見当が付かなかった。
「なら・・・これからどうすれば?」
「どの道、登録しなきゃ隊員に組み入れてくれねーしな。
こっちの部屋に来い!」
クリフに言われて部屋に連れて来られる。
自分はソファーに座らされて、目前の壁には覆いつくす程の
大きなモニター画面が貼られていた。
何が始まるのかと見ていると、記号のシルエットが表示された。
ブゥン
「「初めましてレッドさん。
わたくし、CN監査委員担当のMと申します。
以後よろしくお願い致します」」
「な、なんだコイツは!?」
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