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1章
股パンパンの意味。
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「もう! 教えてあげたのになんでやらなかったの?」
コーンとの戦闘を終え三人が集合してすぐにカッチェはそう言った。
「いや、いきなり股パンパン叩かれてもこっちはわからんよ?」
俺がそう言うと隣にいるマジェも首を縦に振り俺も同じだと言ってくれている、なにせ俺とマジェはある意味カッチェの意味の伝わらない行動に気を取られ殴られたのだ。
いや、まぁ敵から目を離した俺もわるいんだけどさ・・・。
「というか弱点知ってるなら先に教えてくれよ・・・」
マジェがそう言うのを聞いて今度は俺が首を縦に振り同意した、戦闘前に言ってくれていれば作戦を練る選択肢もあったのだから。
「んで? 結局コーンは股にある付け根? が弱点でいいの?」
カッチェの股パンパンの意味と、コーン相手に接近戦でダガーをぶっさしていた行動から間違いではなさそうだが確認は必要だろうと俺が聞くと。
「そうだよ、コーンはあそこを地面にめり込ませて栄養を吸収してるんだけど、その関係で急所がそこになってるって聞いたよ?」
誰にそんなこと聞いたんだ?という疑問は俺だけではなく、マジェも思ったようで。
「そんなのいつ誰に聞いたんだ?俺達一緒に行動してたのに俺は知らないぞ?」
俺のイメージでも二人は常に一組で動いているように思っていた、そんなマジェですら知らない事をいつ知ったんだろう。
「町に来て登録したときに受付のきれいな人、ラミアスさんだっけ?あの人が教えてくれたの」
カッチェの言葉を聞き、俺はあの人ほんとに面倒見いい人なんだな~などと思っていると、カッチェは何かを思い出したように話し出した。
「そういえばラミアスさんが言ってたんだけど、ヒーラーは後ろで味方を回復するのが仕事だけど、あなたはその武器でできるだけ敵を倒しなさいっていってたんだよね、杖じゃなくてダガーの方ね!」
その言葉を聞きあの人が何故そんなことを言ったのかを考えた。
ヒーラーは基本的に前衛職や後衛職でもある程度防具を固めるハンターに対し防具は正直薄っぺらい、そんなヒーラーにダガーで倒せとは近接戦闘をしろということだ、そんなことを言う人なんて普通はいないのだが、あの人が意味もなくそんなことを言うような人ではないだろうと思っている俺はその意味を考えてみるが何もわからない。
情報が少なすぎることからもう少しなにかないかとカッチェ聞いてみる。
「他に何か言ってなかった?もうちょっと情報がほしいな」
俺の言葉を聞き少し考えた後カッチェは口を開き───
「後言ってたのは武器の文字をよく見ておきなさい、って言ってたかな~」
その言葉を聞き、まだ抜き身で手に持っている剣の文字に俺は目を移す。
もともと気にはなっていたが、カマウリさんが何も異常がないと言っていたこもありあまり気にしなくなっていた。
だがラミアスさんがそう言うなら、あの人は何かを知っていて俺達にすべてではないにしても教えようとしてくれているんだろう、そこまで考えた俺はじっくりと剣に刻まれている文字を見るが、文字は見た所なにも変化はないように見える。
それは他の二人も同じようで、文字を見てみたがわからない、なにもないと首をかしげていた。
かなり気にはなるが・・・ここでいつまでもこうしてても仕方ない、まだクエストすら終わってはいないんだ、後残りの2匹を最低でも狩りに行かないと。
「わからないし帰ったら聞いてみよう、なにか知っているのかもしれないしな、その為にはまずはクエスト終わらせよう」
俺がそう言うとそれもそうだなと二人は次に行く準備を始めるのだった。
黒い刀身、そこにびっしりと刻まれた文字の一部に赤い色がついているのにも気づかずに・・・・。
コーンとの戦闘を終え三人が集合してすぐにカッチェはそう言った。
「いや、いきなり股パンパン叩かれてもこっちはわからんよ?」
俺がそう言うと隣にいるマジェも首を縦に振り俺も同じだと言ってくれている、なにせ俺とマジェはある意味カッチェの意味の伝わらない行動に気を取られ殴られたのだ。
いや、まぁ敵から目を離した俺もわるいんだけどさ・・・。
「というか弱点知ってるなら先に教えてくれよ・・・」
マジェがそう言うのを聞いて今度は俺が首を縦に振り同意した、戦闘前に言ってくれていれば作戦を練る選択肢もあったのだから。
「んで? 結局コーンは股にある付け根? が弱点でいいの?」
カッチェの股パンパンの意味と、コーン相手に接近戦でダガーをぶっさしていた行動から間違いではなさそうだが確認は必要だろうと俺が聞くと。
「そうだよ、コーンはあそこを地面にめり込ませて栄養を吸収してるんだけど、その関係で急所がそこになってるって聞いたよ?」
誰にそんなこと聞いたんだ?という疑問は俺だけではなく、マジェも思ったようで。
「そんなのいつ誰に聞いたんだ?俺達一緒に行動してたのに俺は知らないぞ?」
俺のイメージでも二人は常に一組で動いているように思っていた、そんなマジェですら知らない事をいつ知ったんだろう。
「町に来て登録したときに受付のきれいな人、ラミアスさんだっけ?あの人が教えてくれたの」
カッチェの言葉を聞き、俺はあの人ほんとに面倒見いい人なんだな~などと思っていると、カッチェは何かを思い出したように話し出した。
「そういえばラミアスさんが言ってたんだけど、ヒーラーは後ろで味方を回復するのが仕事だけど、あなたはその武器でできるだけ敵を倒しなさいっていってたんだよね、杖じゃなくてダガーの方ね!」
その言葉を聞きあの人が何故そんなことを言ったのかを考えた。
ヒーラーは基本的に前衛職や後衛職でもある程度防具を固めるハンターに対し防具は正直薄っぺらい、そんなヒーラーにダガーで倒せとは近接戦闘をしろということだ、そんなことを言う人なんて普通はいないのだが、あの人が意味もなくそんなことを言うような人ではないだろうと思っている俺はその意味を考えてみるが何もわからない。
情報が少なすぎることからもう少しなにかないかとカッチェ聞いてみる。
「他に何か言ってなかった?もうちょっと情報がほしいな」
俺の言葉を聞き少し考えた後カッチェは口を開き───
「後言ってたのは武器の文字をよく見ておきなさい、って言ってたかな~」
その言葉を聞き、まだ抜き身で手に持っている剣の文字に俺は目を移す。
もともと気にはなっていたが、カマウリさんが何も異常がないと言っていたこもありあまり気にしなくなっていた。
だがラミアスさんがそう言うなら、あの人は何かを知っていて俺達にすべてではないにしても教えようとしてくれているんだろう、そこまで考えた俺はじっくりと剣に刻まれている文字を見るが、文字は見た所なにも変化はないように見える。
それは他の二人も同じようで、文字を見てみたがわからない、なにもないと首をかしげていた。
かなり気にはなるが・・・ここでいつまでもこうしてても仕方ない、まだクエストすら終わってはいないんだ、後残りの2匹を最低でも狩りに行かないと。
「わからないし帰ったら聞いてみよう、なにか知っているのかもしれないしな、その為にはまずはクエスト終わらせよう」
俺がそう言うとそれもそうだなと二人は次に行く準備を始めるのだった。
黒い刀身、そこにびっしりと刻まれた文字の一部に赤い色がついているのにも気づかずに・・・・。
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