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18・感触の虜
しおりを挟む乳房を食まれて舐められたまま、専務がスカート、ストッキング、下着の順にどんどん脱がせてくる。
それを分かっていながら、次の快楽への期待で止めることができない。
あられもない高い声で喘ぎながら、早く早くと思いが募り、服を脱がせやすいように腰を上げてしまった。
一糸まとわぬ姿になった私を、顔を上げた専務がじっと見つめる。
「きれいだ。」
そんなはずはない。
少し冷静になって思い出したけれど、スイートルームを何度も利用するような富豪だ。玉の輿を狙うゴージャス美女達が放ってなんておかないだろうし、波琉みたいな可愛くて素敵な女の子を抱いてるに決まってる。
こんな、お金に困っているような貧乏で、発育も良くない私の、どこがきれいだと言うんだ。
惨めな気持ちで見上げれば、猛禽が猛禽たる視線で大きく嘴を開けていた。
食べられてしまう。
びくりと震えた体を優しい指先が撫で、両足を持ち上げて開いた。
「やっ!」
舌が私の足の間を時間をかけて渡る。谷も山も、その頂きも、ぬるぬると蠢く生き物のように這う。
思わず背中がしなった。
「はあっあ…あう…」
舐められた部分が熱く疼き、愛液が溢れ、またそこを舐められてしまう。気持ちいい、もっとして欲しい。快楽のループが、さっきまで惨めに考えていたこと流した。
そんなこと、どうでもいい。
体内を流れる血が熱い。沸騰している。だから、早く抱いて欲しい。
「んううっああっ!」
舌が突起を押すように舐めて、絡めて吸われるように引っ張られる。快感に体が跳ねて、乳房が揺れた。
奥に欲しい、中をたくさん突いてめちゃくちゃにして欲しい。
足の付け根に顔を埋めている専務の嘴が、ガバッと覆うように開いているから、どんな風にされているのかは見えない。だけど、すっごく扇情的な光景だ。
私の視線に気づいたのか、金色の瞳と見つめ合う。
その瞬間、ぐちゅりと私の中に温かいものが埋まった。
「ああっ…はあっん。」
粘膜を丹念に隅々まで侵され、出し入れされる。
足先までピンと力が入り、体の震えが止められない。
専務が器用に嘴を動かして、敏感なクリトリスを突いた。
「いやああっ!」
それ以上されたら、もう耐えられない。快感で溢れた涙が頬を伝う。
泣いても鳴いても舌と嘴の愛撫は止まらず、体中が粟立ち顎が上がる。
「いっちゃ…う…ああっやっ!」
いけ、とばかりに舌の動きが速まり、膣の中をぐちゃぐちゃに掻き回された。
強い愉悦が弾けて、膣が収縮し、専務の舌をきゅっと締める。
「あああっ!」
浮いた腰が降り、力が抜けてぐったりとした体を専務がそっと抱き起す。自分で支えられないから、目の前のたくましいもふもふに体を預けた。
ふかふかで滑らかで、ずっと埋まっていたい。
「渡辺さん、あなたを抱きたい。」
改めて言われると、恥ずかしい。もうここまでしたんだし、聞かなくてもいいと思う。
「あなたが好きです。」
慈しむように髪を撫でられ、頭に嘴を擦りつけられる。硬いけど不快じゃない。
キスみたいなものだろうか。嘴じゃ、ディープキス以外できないもんね。ちょっと可愛い。
「いいですよ、入れても。」
っていうか、今すぐ入れて欲しい。
「本当ですか?!」
「もう、聞かなくていいから、恥ずかしいから、早くしてください。」
「分かりました。」
ベッドの脇に立ち、まだスラックスを履いたままだった専務が、ベルトを外し、スラックスと下着を脱ぎ、靴を脱いだ。
そこには、ふかふかの羽毛に覆われた場所から、人間の男性器によく似た、というかそのものが生えていた。睾丸も同じ皮膚でふにゃりと存在している。
「保護種の性器は初めて見たんですけど、人間と変わらないんですね。あ、足は少し鉤爪なんだ。」
専務の手が自分のペニスを掴み揺らした。
「保護種も元々人間ですし。ここが変わったら、人間と交配できませんからね。足は鉤爪気味なので、靴がよくダメになります。それよりも…。」
ぐいっと体を引き寄せられて、迫力ある顔面が迫る。
「知ってはいましたが、本人の口から聞くと辛いものがありますね。」
「何がでしょう。」
「元彼の存在です。」
そんなこと…!っていうか、そこも調べてたんかい!まじでストーカーだな。
「高校生の時ですよ。そんな昔のことに嫉妬してないで、今の私を抱きたいんじゃないんですか。」
体が疼いて仕方ないから、遥か昔の思い出せない男のことなんて、話す余裕はない。
「はい、そうでした。では、失礼して。」
専務が取り出した避妊具の包装が、目にしたことのあるサイズより大きかった。
「え?」
「どうかしましたか。」
専務は避妊具を持ち、座ったままの私を抱いてベッドに座る。自然と専務の膝の上を跨ぐ形になった。
そして目の前、私と専務の体の間にニョッキリと生えるペニス。
大きすぎやしないか?
一回目を閉じてから、もう一度見直す。
いや、大きいな。どうしてさっき分からなかったんだろう。
専務の頭からペニスまでを何度か往復して判明した。
「比率だ。」
「はい?」
「専務の翼が開きっぱなしだから!体が大きく見えるから、専務のこれが普通サイズだと勘違いしたんです!」
やられたー!
だって、私の腕くらいない?入らないよこんなの!
「大丈夫です、僕のは大きいですけど硬くないです。触ってみてください。」
専務が頷くから、恐る恐る目の前の赤黒くて太くて巨大すぎるそれに手を伸ばす。
先端から竿を撫でて、きゅっと握ってみると、確かに過去触ったことのあるものとは違って、ソフトな感触だった。
スクイーズ程じゃないけれど、周りがふにゅっとしていて柔らかくて気持ちいい。
これは、やばい。ずっと触っていたくなるオモチャのようで、とても良い。あーこれはやばい。
面白くなって、両手でむにゅむにゅ握っていると、先端の割れ目から透明な液体がぽつりぽつりと溢れては垂れてきた。
どうやら気持ちが良いようだ。
楽しくなって、先走りを指ですくって伸ばしながら触り続ける。
「…渡辺さん、好意的で嬉しいのですが、あまりされると…その…。」
「はいはい。」
返事はしたけど聞く気は無い。だって、これすっごく気持ちいい。
感触を楽しみながらたくさんしごいて、口に入れたらどうなんだろうかという好奇心が勝った。
大きく口を開けてかぷっと含めば、つるっとむちむちして、ぐみのようなソーセージのような、弾力のある素敵な感触だった。
「わっ、渡辺さん!ダメです!」
えー、どうしよう。癖になる。舌を這わせて唇でもぐもぐすると、口の中でビクンと震えた。
はぁ…いい…これ、いいよ。いつまでも舐められる。
「渡辺さん、離してください!今すぐ!」
専務の言葉を無視していたら、大きく震えて、喉の奥にビュルビュルと熱い液体が発射された。
「んぐ!」
咳き込んで口から離すと、まだ止まらない射精が私の顔にかかった。
青臭い白い液体が、顔と口から垂れて胸に落ちた。
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