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綾菜と瑞樹編
9-2全部あげる(過去)
しおりを挟むいつもの部屋、いつもの定位置。
通い慣れたこの場所が、普段と違って見えた。
部屋の外は、また雨が降っていて薄暗い。
落ちてくる銀糸が外界を遮断して、この部屋が傘の中みたいだ。
お風呂で温まったから、体から湯気が出ている気がする。
でも、熱いのはお風呂のせいだけじゃない。
「あーにゃ、おいで。」
ベッドの上でくつろぐみーちゃんが、腕を広げて私を呼ぶ。
ソワソワしながら足の間に座り、みーちゃんの胸元に体を預けた。
長い腕が体を包み、手のひらが髪を撫でる。
「緊張してるね、体が硬いよ。」
「そりゃ、するよー。初めてだもん。」
みーちゃんの胸に擦り寄り、背中に腕を回す。背骨がゴツゴツしてて、肩甲骨がぼこっと出ている。骨っぽい。
「いつも舐めてるじゃん、俺の。怖い?」
「ううん、そういうのじゃなくて。期待と…入れたらどうなっちゃうのかなっていう、ワクワクソワソワドキドキ、みたいな。」
脇腹から腰をゆっくり撫でられて、ビクビクと体が反応してしまう。
「2年以上かけて慣らしてきたし、痛くないと思うよ。俺、結構我慢したな…。」
その精神力には感服する。
「どうして、そんなに待ったの?みーちゃんなら好奇心に負けて、入れたい!って言いそうなのに。」
眉間にしわを寄せて、ムッとした顔をしたみーちゃんが、私の耳をぐにぐにと揉む。
「痛い痛い!」
軟骨が硬いから、揉まれると痛いのだ。血行は良くなる。
「きちんとした知識がまだ無かったし、中学生のあーにゃが妊娠したら大変でしょ。稼ぎないのに育てられないし。あと、痛いとかわいそうだなって…遺伝的に大きいらしいからさ。」
やっぱりみーちゃんのって大きいんだ。他の人の見たことないから知らないけど。
「色々考えてくれて、ありがとうございます。」
「いいえ、当然のことなので。」
背中をぽんぽんとあやすように叩かれる。
「あーにゃが気持ちよくなれるように、全身全霊で取り組みます。」
「は、はい。」
言うが早いか、顎を傾けられ深く口づけをされる。
ぬるりと舌が入り込み、絡み合い、うごめき、口内を這い回るように舐められると、体中の力が抜けた。
ぐにゃっとした背中を支えられて、体がそれてしまうほどキスに夢中になる。
心臓がドクドク言っていて、熱く血が巡り、酸欠でクラクラしてきた。
リップ音を立てやっと離された。
はぁ、はぁと荒く息を吸う。
「あーにゃ、可愛い。」
赤くなった頬を人差し指で撫でられて、そのまま首筋に移動される。
ぞくぞくと震えている間に、鎖骨を噛まれて舐められた。
「ひゃっ!」
「服、脱ごうか。」
バンザイさせられて、ニットを脱ぎ、下着を取られ、ブラを外され、上半身が丸裸になった。
みーちゃんもするりと服を脱ぎ、あっという間に上半身裸になる。
素肌で抱き合うと、お互いの温もりと滑らかな感触が気持ちいい。
指がつつっと背中を這うと、ビクビクっと震えてたまらない。
「ほんと、敏感。触りがいがあるよね。」
みーちゃんが楽しむように素肌を撫でる。撫でられる度に気持ち良さが重なり、深い快感に変わるのを知っているのだ。
胸の先がじくじくと熱を持ち、触って欲しくて尖っている。
無意識にみーちゃんの胸に擦りつけて、快感を得ようとしてしまう。
「すごい、えっちなおねだり。そんなに触って欲しいのかな。」
仕方ないなぁと、全然仕方なくなんてなさそうに言って、下からすくい上げるように揺らしてくる。
「んんん!」
揺らされるのもいいけど、今は直接的な刺激が欲しい。
はっきり言えば、噛まれたい。
でも言えない。
「みーちゃん…」
上目遣いで見ると、興奮して爛々としたみーちゃんと目が合う。
「すっごく可愛い。」
指の腹が乳首を擦り、押したり、摘んだり、引っ張ったりされる。
「ひゃあああっ!」
もっと、強くされたい。もっと、ひどくされたい。
じゅわっとショーツが濡れるのが分かる。
「もうコリコリしてる。ちゅっちゅして欲しい?」
快感で泣きそうになりながら、首を縦に振る。
嬉しそうなみーちゃんが、ニヤッと笑って乳首を口に含んだ。
舌で転がされ、吸われ、甘噛みされ、鋭い快感が襲う。
「ああっあん…気持ちいいよお…もっとして…」
愉悦に狂ってしまう。
少しの快感が折り重なって、大きな快感になり、頭がふわふわしてきた。
みーちゃんにされることは、全部気持ちいい。
両方の胸をたくさん弄ばれて、乳首は大きくなっている。
ちゅぱっと口を離して、みーちゃんが笑った。
「あーにゃは、乳首好きだね。でも、もっと気持ちよくて大好きなとこ触るよ。」
触られてないのに、そこがきゅんと動いて気持ち良くなった。
スカートとショーツを一気に下され、お尻の下にタオルを敷かれた。
最近は敷いておかないと、みーちゃんのベッドが大変なことになるのだ。
「たくさん出していいからね。」
「うう…恥ずかしいから言わなくていいの!」
「恥ずかしい方が気持ちいいくせに。」
足を大きく開かされて、みーちゃんの薄くて柔らかい唇が、私の花芽を包み込んだ。
「ふうっ…ん!」
ザラザラの舌がちろちろと花芽をなぶる。上から押され、左右に転がされ、味わうように吸われた。
「やあっ…ああっ、あん、やらっあっあっ」
指で挟まれてくにくにと花芽を摘まれながら、舌が下がって蜜道の入り口を舐め回す。
「あーっ、やあっそれらめ…んんんうっふうっんんやあっ!」
ぬるりと中に侵入してきた。内壁を舐められ、愛液を吸われ、くちゅくちゅと出し入れされると、もう何も考えられなくなってしまう。
腰が浮いて、お腹の奥がキュッキュッと動き出す。
「みーちゃ、やら、やらあっ!」
あと少しでいきそう、というところで指と口を離された。
熱い息を吐いて、ガクガク震える体を落ち着かせる。
「もうちょっと我慢して。気持ちいいのがたくさん重なると、入れる時の負担が少ないらしいから。」
息も絶え絶えに、頷く。
指がゆっくりと中に押し入ってきた。熟知している気持ちいい場所を的確に掻き出されると、愛液がとぷりとぷりと流れ出し、すぐにみーちゃんの手を濡らす。
「はぁっあ…あん…」
「指、増やすね。」
二本になった指が、押されただけでおかしくなってしまう場所を、何度も何度も押して引っ掻いてを繰り返すと、花芽がむき出しになるほど勃ち、そのすぐ下の体液が出てしまう小さな穴がひくひくと動く。
「やだ、やだやだ…出ちゃう、出ちゃうよお…」
「いっぱい出していいよ。ほら、たくさん押してあげる。」
ぐちゅぐちゅと水音をさせて、ぷくりと膨らんだ部分を下から押し上げる。
「いやああああっ!」
プシャーッと透明な液体が噴き出て、みーちゃんの腕まで濡らす。
「すごい、あーにゃのえっちなジュースでびしょびしょ。」
「ごめん…」
「もっと出してくれていいのに。」
るんるん!と言い出しそうなご機嫌みーちゃんが、濡れた腕をぺろりと舐める。
顔がカァッと熱くなった。
みーちゃんが全ての服を脱ぎ、大きくなった陰茎が現れた。
いつ見ても迫力がある。
バキバキって言葉がぴったりなくらい、硬く、赤黒くて、血管が浮いていて、上を向いている。
「はぁ…これが入るのかぁ。」
感心してしまう。
みーちゃんは笑って、机から箱を取り出し放送された避妊具を開けた。
するっと装着して、あっという間に準備が整う。
「あーにゃ、入れるけど。いい?」
「うん…。えっと…」
言い淀む私を見て、心配そうな顔をしている。
そうじゃないのだ、この気持ちをちゃんと伝えなくちゃ。
「みーちゃん、17歳おめでとう。私の初めてを全部あげるから、受け取ってください。大好きだよ。」
みーちゃんは目を見開いて、それから照れて、手で顔を覆った。
「ありがとう、大切にする。」
しばらくそのままだったけれど、手を外したら、雄の顔をしたみーちゃんがギラついた瞳を光らせて、舌舐めずりをしていた。
ああ、食べられてしまう。
そして私は、全てみーちゃんのものになるのだ。
「ゆっくり呼吸して。」
「うん。」
入り口にみーちゃんの先端が当たる。体重をかけて、沈み込むように侵入してきた。
「んっ」
「痛い?」
「全然。なんか圧迫感がある。」
「指より太いからね。」
ゆっくり半分くらい飲み込むと、大丈夫そうだなと感じた。
「みーちゃん、全部入ると思う。」
「ほんと?」
「来ていいよ。」
ズズズと進み、先端が最奥に当たった。ここで行き止まり。
「全部入ったよ。どう?」
「痛くないよ。みーちゃんでいっぱいになってる。すごい、入ったんだねぇ。」
「ありがとう。」
「えへへ。」
みーちゃんはしばらく動かずにそのままにしている。
「動かないの?」
「慣れてからのがいいかなって。動いていいなら、動きたいけど。」
「いいよ。」
足を抱えて前傾姿勢になると、みーちゃんが腰を振り出した。
ずっちゅ、ずっちゅと陰茎が出し入れされている。
粘膜が擦られ、ぞわぞわとじんじんが交互にやってきた。
「んっ…なんだろこれ…」
「何が?」
「なんか、変なの。あっ…やっ…」
「指と違うから、まだ慣れないのかな。」
それもある、あるけど違う。じゅわじゅわと愛液が出ているのが分かる。
私の中が、みーちゃんを受け入れているんだ。
「ひゃっああっ…あん…」
首筋までぶるりと震えて、擦られる度に奥までもっと欲しくなる。
「みーちゃん、ああっん…気持ちいい?」
眉根を寄せて耐えるような表情のみーちゃんが、コクリと頷いた。
「想像より、すごい。持ってかれそう…」
少しずつ速度が上がる。
「あっああっ…はぁん…」
私の内側が勝手に動いている。みーちゃんを離すまいとうねり、ぎゅっと締め付ける。
「うっ…あーにゃ…やばいかも…」
「いいよ、もっと動いて。好きに出していいよ。」
急に深く奥を突かれる。
「っ…!」
声にならない快感が貫いた。
そのまま、何度も何度も奥を突かれて、頭が痺れてきた。
「はっ…はぁっ…ああん!」
「あーにゃ…出すよ。」
「ん、んん。」
ガンガン腰を振って、みーちゃんがしがみつく。
いくタイミングに合わせて最奥に当て、私の中でみーちゃんが一層膨らみ、そして圧迫感がなくなった。
果てたみーちゃんが、体の上に覆いかぶさる。
息が荒い。背中が大きく上下している。
ポタリと汗が垂れた。
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