上 下
24 / 66
綾菜と瑞樹編

9-2全部あげる(過去)

しおりを挟む



いつもの部屋、いつもの定位置。
通い慣れたこの場所が、普段と違って見えた。
部屋の外は、また雨が降っていて薄暗い。
落ちてくる銀糸が外界を遮断して、この部屋が傘の中みたいだ。

お風呂で温まったから、体から湯気が出ている気がする。
でも、熱いのはお風呂のせいだけじゃない。
「あーにゃ、おいで。」
ベッドの上でくつろぐみーちゃんが、腕を広げて私を呼ぶ。
ソワソワしながら足の間に座り、みーちゃんの胸元に体を預けた。
長い腕が体を包み、手のひらが髪を撫でる。
「緊張してるね、体が硬いよ。」
「そりゃ、するよー。初めてだもん。」
みーちゃんの胸に擦り寄り、背中に腕を回す。背骨がゴツゴツしてて、肩甲骨がぼこっと出ている。骨っぽい。
「いつも舐めてるじゃん、俺の。怖い?」
「ううん、そういうのじゃなくて。期待と…入れたらどうなっちゃうのかなっていう、ワクワクソワソワドキドキ、みたいな。」
脇腹から腰をゆっくり撫でられて、ビクビクと体が反応してしまう。
「2年以上かけて慣らしてきたし、痛くないと思うよ。俺、結構我慢したな…。」
その精神力には感服する。
「どうして、そんなに待ったの?みーちゃんなら好奇心に負けて、入れたい!って言いそうなのに。」
眉間にしわを寄せて、ムッとした顔をしたみーちゃんが、私の耳をぐにぐにと揉む。
「痛い痛い!」
軟骨が硬いから、揉まれると痛いのだ。血行は良くなる。
「きちんとした知識がまだ無かったし、中学生のあーにゃが妊娠したら大変でしょ。稼ぎないのに育てられないし。あと、痛いとかわいそうだなって…遺伝的に大きいらしいからさ。」
やっぱりみーちゃんのって大きいんだ。他の人の見たことないから知らないけど。
「色々考えてくれて、ありがとうございます。」
「いいえ、当然のことなので。」
背中をぽんぽんとあやすように叩かれる。
「あーにゃが気持ちよくなれるように、全身全霊で取り組みます。」
「は、はい。」
言うが早いか、顎を傾けられ深く口づけをされる。
ぬるりと舌が入り込み、絡み合い、うごめき、口内を這い回るように舐められると、体中の力が抜けた。
ぐにゃっとした背中を支えられて、体がそれてしまうほどキスに夢中になる。
心臓がドクドク言っていて、熱く血が巡り、酸欠でクラクラしてきた。
リップ音を立てやっと離された。
はぁ、はぁと荒く息を吸う。
「あーにゃ、可愛い。」
赤くなった頬を人差し指で撫でられて、そのまま首筋に移動される。
ぞくぞくと震えている間に、鎖骨を噛まれて舐められた。
「ひゃっ!」
「服、脱ごうか。」
バンザイさせられて、ニットを脱ぎ、下着を取られ、ブラを外され、上半身が丸裸になった。
みーちゃんもするりと服を脱ぎ、あっという間に上半身裸になる。
素肌で抱き合うと、お互いの温もりと滑らかな感触が気持ちいい。
指がつつっと背中を這うと、ビクビクっと震えてたまらない。
「ほんと、敏感。触りがいがあるよね。」
みーちゃんが楽しむように素肌を撫でる。撫でられる度に気持ち良さが重なり、深い快感に変わるのを知っているのだ。
胸の先がじくじくと熱を持ち、触って欲しくて尖っている。
無意識にみーちゃんの胸に擦りつけて、快感を得ようとしてしまう。
「すごい、えっちなおねだり。そんなに触って欲しいのかな。」
仕方ないなぁと、全然仕方なくなんてなさそうに言って、下からすくい上げるように揺らしてくる。
「んんん!」
揺らされるのもいいけど、今は直接的な刺激が欲しい。
はっきり言えば、噛まれたい。
でも言えない。
「みーちゃん…」
上目遣いで見ると、興奮して爛々としたみーちゃんと目が合う。
「すっごく可愛い。」
指の腹が乳首を擦り、押したり、摘んだり、引っ張ったりされる。
「ひゃあああっ!」
もっと、強くされたい。もっと、ひどくされたい。
じゅわっとショーツが濡れるのが分かる。
「もうコリコリしてる。ちゅっちゅして欲しい?」
快感で泣きそうになりながら、首を縦に振る。
嬉しそうなみーちゃんが、ニヤッと笑って乳首を口に含んだ。
舌で転がされ、吸われ、甘噛みされ、鋭い快感が襲う。
「ああっあん…気持ちいいよお…もっとして…」
愉悦に狂ってしまう。
少しの快感が折り重なって、大きな快感になり、頭がふわふわしてきた。
みーちゃんにされることは、全部気持ちいい。
両方の胸をたくさん弄ばれて、乳首は大きくなっている。
ちゅぱっと口を離して、みーちゃんが笑った。
「あーにゃは、乳首好きだね。でも、もっと気持ちよくて大好きなとこ触るよ。」
触られてないのに、そこがきゅんと動いて気持ち良くなった。

スカートとショーツを一気に下され、お尻の下にタオルを敷かれた。
最近は敷いておかないと、みーちゃんのベッドが大変なことになるのだ。
「たくさん出していいからね。」
「うう…恥ずかしいから言わなくていいの!」
「恥ずかしい方が気持ちいいくせに。」
足を大きく開かされて、みーちゃんの薄くて柔らかい唇が、私の花芽を包み込んだ。
「ふうっ…ん!」
ザラザラの舌がちろちろと花芽をなぶる。上から押され、左右に転がされ、味わうように吸われた。
「やあっ…ああっ、あん、やらっあっあっ」
指で挟まれてくにくにと花芽を摘まれながら、舌が下がって蜜道の入り口を舐め回す。
「あーっ、やあっそれらめ…んんんうっふうっんんやあっ!」
ぬるりと中に侵入してきた。内壁を舐められ、愛液を吸われ、くちゅくちゅと出し入れされると、もう何も考えられなくなってしまう。
腰が浮いて、お腹の奥がキュッキュッと動き出す。
「みーちゃ、やら、やらあっ!」
あと少しでいきそう、というところで指と口を離された。
熱い息を吐いて、ガクガク震える体を落ち着かせる。
「もうちょっと我慢して。気持ちいいのがたくさん重なると、入れる時の負担が少ないらしいから。」
息も絶え絶えに、頷く。
指がゆっくりと中に押し入ってきた。熟知している気持ちいい場所を的確に掻き出されると、愛液がとぷりとぷりと流れ出し、すぐにみーちゃんの手を濡らす。
「はぁっあ…あん…」
「指、増やすね。」
二本になった指が、押されただけでおかしくなってしまう場所を、何度も何度も押して引っ掻いてを繰り返すと、花芽がむき出しになるほど勃ち、そのすぐ下の体液が出てしまう小さな穴がひくひくと動く。
「やだ、やだやだ…出ちゃう、出ちゃうよお…」
「いっぱい出していいよ。ほら、たくさん押してあげる。」
ぐちゅぐちゅと水音をさせて、ぷくりと膨らんだ部分を下から押し上げる。
「いやああああっ!」
プシャーッと透明な液体が噴き出て、みーちゃんの腕まで濡らす。
「すごい、あーにゃのえっちなジュースでびしょびしょ。」
「ごめん…」
「もっと出してくれていいのに。」
るんるん!と言い出しそうなご機嫌みーちゃんが、濡れた腕をぺろりと舐める。
顔がカァッと熱くなった。

みーちゃんが全ての服を脱ぎ、大きくなった陰茎が現れた。
いつ見ても迫力がある。
バキバキって言葉がぴったりなくらい、硬く、赤黒くて、血管が浮いていて、上を向いている。
「はぁ…これが入るのかぁ。」
感心してしまう。
みーちゃんは笑って、机から箱を取り出し放送された避妊具を開けた。
するっと装着して、あっという間に準備が整う。
「あーにゃ、入れるけど。いい?」
「うん…。えっと…」
言い淀む私を見て、心配そうな顔をしている。
そうじゃないのだ、この気持ちをちゃんと伝えなくちゃ。
「みーちゃん、17歳おめでとう。私の初めてを全部あげるから、受け取ってください。大好きだよ。」
みーちゃんは目を見開いて、それから照れて、手で顔を覆った。
「ありがとう、大切にする。」
しばらくそのままだったけれど、手を外したら、雄の顔をしたみーちゃんがギラついた瞳を光らせて、舌舐めずりをしていた。
ああ、食べられてしまう。
そして私は、全てみーちゃんのものになるのだ。
「ゆっくり呼吸して。」
「うん。」
入り口にみーちゃんの先端が当たる。体重をかけて、沈み込むように侵入してきた。
「んっ」
「痛い?」
「全然。なんか圧迫感がある。」
「指より太いからね。」
ゆっくり半分くらい飲み込むと、大丈夫そうだなと感じた。
「みーちゃん、全部入ると思う。」
「ほんと?」
「来ていいよ。」
ズズズと進み、先端が最奥に当たった。ここで行き止まり。
「全部入ったよ。どう?」
「痛くないよ。みーちゃんでいっぱいになってる。すごい、入ったんだねぇ。」
「ありがとう。」
「えへへ。」
みーちゃんはしばらく動かずにそのままにしている。
「動かないの?」
「慣れてからのがいいかなって。動いていいなら、動きたいけど。」
「いいよ。」
足を抱えて前傾姿勢になると、みーちゃんが腰を振り出した。
ずっちゅ、ずっちゅと陰茎が出し入れされている。
粘膜が擦られ、ぞわぞわとじんじんが交互にやってきた。
「んっ…なんだろこれ…」
「何が?」
「なんか、変なの。あっ…やっ…」
「指と違うから、まだ慣れないのかな。」
それもある、あるけど違う。じゅわじゅわと愛液が出ているのが分かる。
私の中が、みーちゃんを受け入れているんだ。
「ひゃっああっ…あん…」
首筋までぶるりと震えて、擦られる度に奥までもっと欲しくなる。
「みーちゃん、ああっん…気持ちいい?」
眉根を寄せて耐えるような表情のみーちゃんが、コクリと頷いた。
「想像より、すごい。持ってかれそう…」
少しずつ速度が上がる。
「あっああっ…はぁん…」
私の内側が勝手に動いている。みーちゃんを離すまいとうねり、ぎゅっと締め付ける。
「うっ…あーにゃ…やばいかも…」
「いいよ、もっと動いて。好きに出していいよ。」
急に深く奥を突かれる。
「っ…!」
声にならない快感が貫いた。
そのまま、何度も何度も奥を突かれて、頭が痺れてきた。
「はっ…はぁっ…ああん!」
「あーにゃ…出すよ。」
「ん、んん。」
ガンガン腰を振って、みーちゃんがしがみつく。
いくタイミングに合わせて最奥に当て、私の中でみーちゃんが一層膨らみ、そして圧迫感がなくなった。
果てたみーちゃんが、体の上に覆いかぶさる。
息が荒い。背中が大きく上下している。
ポタリと汗が垂れた。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

女子に虐められる僕

大衆娯楽
主人公が女子校生にいじめられて堕ちていく話です。恥辱、強制女装、女性からのいじめなど好きな方どうぞ

雌犬、女子高生になる

フルーツパフェ
大衆娯楽
最近は犬が人間になるアニメが流行りの様子。 流行に乗って元は犬だった女子高生美少女達の日常を描く

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

私は何人とヤれば解放されるんですか?

ヘロディア
恋愛
初恋の人を探して貴族に仕えることを選んだ主人公。しかし、彼女に与えられた仕事とは、貴族たちの夜中の相手だった…

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

お兄ちゃんが私にぐいぐいエッチな事を迫って来て困るんですけど!?

さいとう みさき
恋愛
私は琴吹(ことぶき)、高校生一年生。 私には再婚して血の繋がらない 二つ年上の兄がいる。 見た目は、まあ正直、好みなんだけど…… 「好きな人が出来た! すまんが琴吹、練習台になってくれ!!」 そう言ってお兄ちゃんは私に協力を要請するのだけど、何処で仕入れた知識だかエッチな事ばかりしてこようとする。 「お兄ちゃんのばかぁっ! 女の子にいきなりそんな事しちゃダメだってばッ!!」 はぁ、見た目は好みなのにこのバカ兄は目的の為に偏った知識で女の子に接して来ようとする。 こんなんじゃ絶対にフラれる! 仕方ない、この私がお兄ちゃんを教育してやろーじゃないの! 実はお兄ちゃん好きな義妹が奮闘する物語です。 

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

処理中です...