【R18】次に目を開けた時、イケメンのベッドの中に異世界転移してました。

第０〜１.５章 ソーヴィの独白

３１・君との性活

我が国は、公にセックス休憩がある。
全ての国民に与えられた権利だ。
ただ、アユリの住んでいたところでは、無い習慣らしい。
滞在一日目からセックス休憩をしていたけれど、アユリは慣れない為に毎回驚いていた。
ただ、３日４日経てば慣れたのか、休憩しようと言えば、頬を赤らめるようになった。
それが、すごくグッとくるのである。
アユリの仕事がひと段落つく頃を見計らって、誘い出す。
薄暗い倉庫や、真昼間のベンチ、湖でも何回かしたし、片付け中のアユリのお尻が可愛くてその場で致したり、研究室のデスクの上で可愛がったこともあった。
何度でも言いたいのだけれど、アユリとの体の相性はすこぶる良く、とろけそうな快感に飲まれて、体質なんて関係なく、いつでもしたい。
ただ、達するまでの時間が前よりも短く、果たして彼女を満足させられているのか心配になり、俺は日々、魔力を使用するように努めることにした。
普段はしないような、手の込んだ調理だとか、無駄に転送魔法を使って薬を卸しに行ったり、基本は自分で行う畑の世話、そういう日々の手作業でしていたものを、全て魔力で行った。
久しぶりに使うと、魔法って便利だな…と感心したり、比例して強烈な性欲に襲われたり、アユリとめくるめくセックスをして、最高の毎日を過ごした。


もう俺は、アユリがいないと、生きていけない。
だって、彼女の可愛さったらないんだ。
見た目が可愛らしいのはもちろんだけれど、俺を見つめる瞳や、名前を呼ぶ声、笑った顔、たまにムッとして怒っていたり、俺の料理を美味しそうに食べたり、風に揺れる髪や、同じハーブを使っているのに甘く感じる香り。
彼女の全てが俺の関心を、探究心を揺り動かす。
アユリがいたら、不治の病の薬だって作れる気がした。
会ったばかりなのに、こんなに溺れるなんて、おかしいって分かってる。
でも、もうアユリのいない世界なんて、考えられない。

だから、ついやってしまった。
恋に踊らされた大馬鹿者だって、自分を殴ってやりたい。

アユリが来た初日には歓迎パーティーも兼ね、シャロンを呼び寄せて会わせた。絶対に気に入るだろうと思っていたら、予想以上だったので、やっぱりやめておけば良かったかもしれない。でも、アユリが楽しんでいたから良しとする。
服のプレゼント攻撃は、多分、俺への祝福も兼ねている。
さて次はメロキーだけれど、薬はこの前卸しに行ってしまったばかりだ。
でも、わざわざメロキーの為にアユリを連れて行くのは癪に触る。
だって、アユリはメロキーのタイプだから。アイツ、可愛い女の子なら誰でもいいんだ。だから、いつもアルシーと喧嘩になるんだけれど。
そんなことを考えていたら、タイミングよくアユリが生理になりそうだと相談された。
アユリの住んでいたところでは、経血は布や紙を当てるらしい。
それって変えるの面倒じゃない？皮膚もかぶれるし。
男性医師にアユリの可愛らしいところを見せるくらいだったら、メロキーの方がまだマシだ。
女性医師の方がアユリも安心だろうし、俺も施術を見ることができる。
よし、そうしよう！
メロキーに訪問を伝えておいてから、アユリを連れて街へ行った。
初デートだと思うと嬉しくなって、メロキーのところに着くまでアユリを見せびらかしてしまったのが…本当に悔やまれる。
少し考えれば、分かることなのに…ハッピー脳過ぎた俺を殴り飛ばしたい。

俺は、暗殺未遂をされるような男だってこと。
幸せ過ぎて忘れていた。