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第三部
Sky's The Limit・39-3
しおりを挟む「ははっ、良くなってきましたね。もうちょっと頑張りましょう、二回目もそろそろ近いですから」
ずんずんと少し乱暴に揺すられて、嬉しくて、悦びの涙がこぼれてきた。
もっと、もっと、気持ちよくなりたい。
点滴のリズムに合わせて腰を動かし、搾り取るように奥が締め上げる。
「うっ…二回目注入しますよ…」
「ああっ、んあっう!」
奥がきゅんきゅんすると同時に、熱い点滴がびゅくびゅくっと打ち付けられた。中で小さくなっていく針が切ない。もっと欲しい。
後ろを振り返って、色気がダダ漏れになった先生にお願いをした。
「せんせ…まだ苦しいです…治して欲しいの」
銀縁眼鏡を外して、先生が微笑んだ。
「仕方ないですねえ、じゃあやっぱりお注射も必要かな」
それから二回ほど特別なお注射を打ってもらい、治療は完了した。
制服は汗でどろどろになってしまったため、恥を忍んでクリーニングに出すことになる。
「なかちゃん、めちゃくちゃエロくて、抜かずの四発するとは思わなかった」
お互いグッタリとベッドに横たわり、暗くなった部屋で微睡む。
「きいくん…体力あり過ぎです」
「舞台俳優って体力勝負なので」
恐ろしい、恐ろしいよ舞台俳優!いやでも、他の人存じ上げないけど、舞台俳優でくくったら失礼だと思う…!みんな四回もできないよ。
「はー…医者プレイ…いいっすね。ちょっと新たな開拓しちゃった。なかちゃんも興奮してたし」
そういうこと言わないで欲しい。恥ずかしくて死にたくなる。
抗議を含めて、きいくんの二の腕をぺちぺち叩いた。きいくんはニヤッと笑って私を引き寄せる。
「え、なに?まだしたいの?」
「違うー!」
もう今日は寝たい。爆睡できる自信がある。
「きいくん、お願いがあるんですけど」
「なんでしょ?」
腹筋に力を入れるだけで、きいくんから頂いた子種が出そうなんです。
「…ナプキンとパンツを持ってきていただいても……?」
一瞬目が点になってから、ちょっと照れたように笑った。
「責任を持ってお風呂まで連れて行きます」
「重いよ?」
「舞台俳優は体力勝負なので!」
免罪符のように使うセリフに笑ってしまった。
「じゃあ、お願いします」
起き上がったきいくんが、私を横抱きにしてお風呂に向かう。
「いやあ、そうだよね。これだけ出せば垂れるよね。えへへ」
「もったいないんですけどねえ」
「もったいなくはないでしょ」
「えっ?!きいくんの遺伝子ですけど?!」
何を仰るのやら?
「うん、はい、ありがとうございます」
お風呂場に下ろされると、太ももを伝ってどろりときいくんの遺伝子が流れてきた。
「…えっろ」
「もう無理ですからね!」
「はい、理解してます」
蛇口を捻って、温かいお湯の出たシャワーを私の足に掛けた。
「そだ、一応確認しておくけど。次の舞台のチケットどうする?」
愚問ですな!
「もちろん、自分で手配します!」
裸で仁王立ちをして宣言することではなかった。
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