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おでかけー①
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キッチンについたら、朝ご飯のいい匂いがするなかあわただしく朝食を食べてる制服を着た零さんがいた。
私は零さんに「おはようございます。」というと、零さんは「おはよう。」と返してくれた。
今朝はトーストにスクランブルエッグとベーコン、野菜がたっぷり入ってるスープだ。
私が席につき食べ始める頃には、零さんは食べ終えていた。
「ひってひます(行ってきます)」
口一杯に頬張った零さんは、朽崎さんに行儀が悪い事を指摘されながら、玄関へと向かっていった。
呆れた顔をしている朽崎さんと私も続けて玄関へと向かう。
すると、零さんが靴をはき家を出ようとしていたので、
「行ってらっしゃい、お気をつけて。」というと、
「ありがとう行ってくるよ。」と言い出ていった。
零さんがドアをバタンと閉めると、朽崎さんは大きなため息をついた
「はぁ~、忙しいやつだなぁ零は。」
零さんを見送った私と朽崎さんは再び朝食を食べ始めた。
今日は朽崎さんとおでかけすることになった。
幽霊専門の役所に行ったり、買い物に行ったりするらしい。
でも人前に出ることはまだ不安ではある。
(大丈夫かなぁ……。)
私と朽崎さんは朝食を食べ終えたら、出かける準備をすることにした。
私は朽崎さんが用意してくれていた服に着替えた。
「やっぱり服でかいなぁ、メリーちゃんの服も買いに行かなきゃだね。」
サイズは少し大きめだったが、女の子っぽい可愛い服だ。
今まで着ていた服より可愛いらしく私は少し照れる。
朽崎さんは私と違って大人っぽい服装だ。
(やっぱり朽崎さん綺麗だなぁ。)
朽崎さんは私に念のためにとハンカチやポケットティッシュなどの入ったポーチも渡してくれた。
「よし、メリーちゃん行こうか。」
私と朽崎さんは戸締まりを確認して、玄関へと向かった。
朽崎さんは靴も用意してくれていた。
履いてみたら靴のサイズはピッタリだった。
朽崎さんは「ちょっと古い靴でごめんね。」ということだったが、私はいろいろと用意してもらえて嬉しかった。
外に出ることは今まで普通だったが、少し緊張と不安がある。
朽崎さんは「心配しなくていいよ。」といい手を繋いでくれた。
人になってはじめて外にでる。
太陽の日射しがいつもより、眩しい気がした。
朽崎さんが家の鍵を閉め、私は朽崎さんの横を歩く。
(外歩いて大丈夫かなぁ。)
私はうつむいて歩いていたので気づかなかったが前からおかあさんとその子供と思われる女の子が歩いていた。
私は思わず朽崎さんの後ろに隠れてしまった。
「おはようございます、山口さん。今日はいい天気ですね。」
朽崎さんの知り合いだったのか、朽崎さんは笑顔で挨拶をしている。
「あらー、朽崎さんおはよう。今からおでかけ?…………あら、その金髪の子は誰?」
私のことだ、どうしよう。
頭の中で電話したときのことがよぎる。
怖がられ、悲鳴が聞こえた時のことが。
朽崎さんは小声で「大丈夫だよ。」といって、手をしっかり握ってくれた。
私は、恐る恐る挨拶をした。
「は、はじめまして、私メリーと……言います。」
緊張して凄い小さな声になったが、言えた。
今どういう表情になっているだろうか
緊張で耳まで赤くなってるのが分かる。
「お姉ちゃん、お人形さんみたいで可愛い。」
私は驚いた。
子供がキラキラとした目で私のほうを見ている。
何ともないのだろうか。
その子のおかあさんも笑顔で挨拶してくれた。
どうやらいつの間にか私のほうが人のことを怖がっていたのかもしれない。
私は零さんに「おはようございます。」というと、零さんは「おはよう。」と返してくれた。
今朝はトーストにスクランブルエッグとベーコン、野菜がたっぷり入ってるスープだ。
私が席につき食べ始める頃には、零さんは食べ終えていた。
「ひってひます(行ってきます)」
口一杯に頬張った零さんは、朽崎さんに行儀が悪い事を指摘されながら、玄関へと向かっていった。
呆れた顔をしている朽崎さんと私も続けて玄関へと向かう。
すると、零さんが靴をはき家を出ようとしていたので、
「行ってらっしゃい、お気をつけて。」というと、
「ありがとう行ってくるよ。」と言い出ていった。
零さんがドアをバタンと閉めると、朽崎さんは大きなため息をついた
「はぁ~、忙しいやつだなぁ零は。」
零さんを見送った私と朽崎さんは再び朝食を食べ始めた。
今日は朽崎さんとおでかけすることになった。
幽霊専門の役所に行ったり、買い物に行ったりするらしい。
でも人前に出ることはまだ不安ではある。
(大丈夫かなぁ……。)
私と朽崎さんは朝食を食べ終えたら、出かける準備をすることにした。
私は朽崎さんが用意してくれていた服に着替えた。
「やっぱり服でかいなぁ、メリーちゃんの服も買いに行かなきゃだね。」
サイズは少し大きめだったが、女の子っぽい可愛い服だ。
今まで着ていた服より可愛いらしく私は少し照れる。
朽崎さんは私と違って大人っぽい服装だ。
(やっぱり朽崎さん綺麗だなぁ。)
朽崎さんは私に念のためにとハンカチやポケットティッシュなどの入ったポーチも渡してくれた。
「よし、メリーちゃん行こうか。」
私と朽崎さんは戸締まりを確認して、玄関へと向かった。
朽崎さんは靴も用意してくれていた。
履いてみたら靴のサイズはピッタリだった。
朽崎さんは「ちょっと古い靴でごめんね。」ということだったが、私はいろいろと用意してもらえて嬉しかった。
外に出ることは今まで普通だったが、少し緊張と不安がある。
朽崎さんは「心配しなくていいよ。」といい手を繋いでくれた。
人になってはじめて外にでる。
太陽の日射しがいつもより、眩しい気がした。
朽崎さんが家の鍵を閉め、私は朽崎さんの横を歩く。
(外歩いて大丈夫かなぁ。)
私はうつむいて歩いていたので気づかなかったが前からおかあさんとその子供と思われる女の子が歩いていた。
私は思わず朽崎さんの後ろに隠れてしまった。
「おはようございます、山口さん。今日はいい天気ですね。」
朽崎さんの知り合いだったのか、朽崎さんは笑顔で挨拶をしている。
「あらー、朽崎さんおはよう。今からおでかけ?…………あら、その金髪の子は誰?」
私のことだ、どうしよう。
頭の中で電話したときのことがよぎる。
怖がられ、悲鳴が聞こえた時のことが。
朽崎さんは小声で「大丈夫だよ。」といって、手をしっかり握ってくれた。
私は、恐る恐る挨拶をした。
「は、はじめまして、私メリーと……言います。」
緊張して凄い小さな声になったが、言えた。
今どういう表情になっているだろうか
緊張で耳まで赤くなってるのが分かる。
「お姉ちゃん、お人形さんみたいで可愛い。」
私は驚いた。
子供がキラキラとした目で私のほうを見ている。
何ともないのだろうか。
その子のおかあさんも笑顔で挨拶してくれた。
どうやらいつの間にか私のほうが人のことを怖がっていたのかもしれない。
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