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メリーさんの電話
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生前の記憶はほとんど無い
覚えてるのは名前がメリーだということだけ。
あとポケットに入っていた携帯電話
私のポケットにあったから恐らく自分のものなのだろう。
ーー自分が幽霊だと分かったのはすぐだった
他の人から自分を認識されてないときづいたからだ。
最初はいろんな所に行って楽しんだりしたけど
だんだんと、だんだんと、
1人が寂しくなった
ポケットの携帯電話が唯一の生きている人と話せる道具だ
最初は電源もつかないただの壊れた携帯だと思っていた
ただある時、電話ができることに気づいた
電話番号なんてものはいらず、念じた相手の携帯に繋げることができるのだ
初めて繋がった時は嬉しくなって、はしゃいだっけ?
「わ、私メリーさん。ね、ねぇ私の声が聞こえ「うわあああああ………!!」
ーー相手には何と聞こえて、何が見えたのかは分からない
ただ気を失ってその人はその場で倒れた。
悲しいのか、虚しいのか、よく分からない感情が押し寄せてきたけど
唯一の話すことができる、なにかのキッカケになる希望の道具が見つかったのだと思った……いや、そう思いたかった。
その日から何度も何度も試してはみたけど結果は変わらず、最初にあった人と同じ反応だった
私はただ……。
普通におしゃべりしたかった。
いつからか私は『メリーさんの電話』として、怖がられるようになってしまった。
覚えてるのは名前がメリーだということだけ。
あとポケットに入っていた携帯電話
私のポケットにあったから恐らく自分のものなのだろう。
ーー自分が幽霊だと分かったのはすぐだった
他の人から自分を認識されてないときづいたからだ。
最初はいろんな所に行って楽しんだりしたけど
だんだんと、だんだんと、
1人が寂しくなった
ポケットの携帯電話が唯一の生きている人と話せる道具だ
最初は電源もつかないただの壊れた携帯だと思っていた
ただある時、電話ができることに気づいた
電話番号なんてものはいらず、念じた相手の携帯に繋げることができるのだ
初めて繋がった時は嬉しくなって、はしゃいだっけ?
「わ、私メリーさん。ね、ねぇ私の声が聞こえ「うわあああああ………!!」
ーー相手には何と聞こえて、何が見えたのかは分からない
ただ気を失ってその人はその場で倒れた。
悲しいのか、虚しいのか、よく分からない感情が押し寄せてきたけど
唯一の話すことができる、なにかのキッカケになる希望の道具が見つかったのだと思った……いや、そう思いたかった。
その日から何度も何度も試してはみたけど結果は変わらず、最初にあった人と同じ反応だった
私はただ……。
普通におしゃべりしたかった。
いつからか私は『メリーさんの電話』として、怖がられるようになってしまった。
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