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ドラゴンの肉編
13.離れた孤島
しおりを挟む「奴はどこにいるか分からねぇ、気を付けて進みな!」
私は船に乗せてもらい大嵐が囲っていた、孤島にたどり着きました。
木々が生い茂って、人の気配は感じられません。
無人島でしょうか?
(………あっ。)
でも、魔女がいるので無人島ではありませんね。
私達は島の周りをまわってみることにしました。
船からみえてたように、それほど島は大きくはなさそうです。
少し歩いてはみましたが、特に変わった島ではないようですね。
島の周りは何もなさそうなので、私達は島の中心部に向かうことにしました。
「………あら?」
島の中心に進むこと数分………。
いつの間にか濃い霧が出てきました。
娘とは手を繋いでいるので離ればなれになることはありませんが、少し歩くのが困難になってきました。
安全のために1度、元の道を戻ったほうがよさそうですね。
「おかあさんこっちー。」
来た道を戻ろうかと思っていましたが、娘が私を引っ張ってどこかへ連れて行きます。
娘はどこに向かうのでしょうか?
私は娘に連れていかれるまま歩くと、段々と霧が晴れていくのが分かりました。
そして、さらに歩いていくと開けた場所に出ました。少し古いですが、民家みたいな建物も見えます。
ここの島の住人でしょうか。
私はそこの家の人に魔女の情報を聞きにいくことにしました。
ドアにはインターホンがついてなかったので、私はノックします。
「すみませーん、どなたかいらっしゃいませんか?」
すると勝手にドアが開いていきます。
たてつけが悪いのでしょうか。
「………うっ。」
大変失礼な話しですが、家の中は汚く少し臭います。
もしかして誰も住んでいないのでしょうか。
「うわっ!」
私達がその民家に入ろうとすると、奥の方から声が聞こえました。
「何でこんな所に人間がいるの!」
その声の主はとんがり帽子をかぶった女の子でした。
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