ドラゴンの肉(またはヤマタノオロチの肉で代用可)

ドラゴンの肉編

２１ー⑤．ルシアの街

栓を開けると、凄まじい勢いの吸引力の風が巻き起こりました。






しかし不思議なことに物体を吸いとるというよりも空気だけを吸い込んでる感じがします。









威力が強すぎますが、これがあればタバコの煙なんて一瞬で吸えそうですね。











「何だこの威力は……………、ご婦人あなたは一体何者なのですか？」








「普通の人間ですよ、私は………うわぁっ！」





威力が凄まじく持っているのに精一杯です。









「グオアアアアアアア。」






何かはよく分からないですが、まんもふさんからでる黒い煙を順調に吸い込めています。









(…………!?)





気のせいかもしれませんが、さっきよりも少しだけまんもふさんが小さくなったように感じます。






このままいけばまんもふさんは元に戻ることができそうです。













ブオオオオオオン





相変わらずこのひょうたんは勢いよく空気を吸い込んでいます。






嵐のように巻き込む風が起きており、辺りは少しうるさい音が鳴りつづいています。






ただ、まんもふさんの影響のせいか、近隣の住民は避難しているようなので助かりました。








…………っと、風が強すぎて目を開けてられなくなってきました。

  






しっかりと握って離さないようにしないと………。
















それから、数分後…………。








「ご婦人、もう大丈夫ですよ。」





ゆうしゃさんに言われ気づきましたが、大分ひょうたんの威力が弱まり目を開けることができました。










「……………あれ？」






目の前にいたはずの大きなまんもふさんがいなくなっていました。







まさか、誤って吸い込んでしまったのでしょうか？










「おかーさん、みてみてー。」






私は娘に言われ、娘の方を見ます。






すると腕に何かを抱いていました。










姿、形はボールサイズぐらいまで小さくなっていましたが、ある者の面影があります。









「…………これって、もしかして？」






「そうですよ、それが本来のマンモフです。………魔王のせいであんな怪物にさせられていましたが、本当のマンモフは心穏やかな生物なんです。」








「そうだったんですか。」










「ミーーーー、ミーーーー。」






まんもふさんは元気に鳴いています。







どうやら私は無事に助けることができたようです。