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ドラゴンの肉編

19-③.ラスカの町で

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この感じ若いころを思い出します。






無茶に無茶を積み重ねてきたあの頃のことを。








私はケンカしている二人のもとに、歩みよります。








「お前ハ、引っ込んどケ!」







「ご婦人、あなたは離れて!」







二人は私に指図してきました。















「うるせぇよ!てめぇらいい加減にしとけよ。」








その瞬間、二人のケンカが止まりました。






そして二人とも私の方を見ます。









「あの…………、ご婦人?」







私はゆうしゃの鎧の胸元を掴みます。







「お前は『ゆうしゃ』って、立派な名前を貰っておいてそんな馬鹿なことしかできないのか?ああっ?」








そして私は震えている子供を指差して話します。






「お前は下らない争いをしている暇があったら、泣いている子供のために何かしてやったらどうだ?」








私がゆうしゃの胸元を離すと、ゆうしゃはその場で膝から崩れ落ちました。











「次はお前だよ、まんもふ!」





「てめえは、デカイ図体しておいてやることは小さい野郎だなぁ?おい。」








「人間風情ガ、舐めやがっテ!」






まんもふは反省するどころか私に殴りかかろうとしてきます。









「おせぇーんだよ!」






その瞬間、私は素早く空いたデカイ図体に入り込み蹴りをかまします。









「ぐわああア!」






思ったよりも効いたようですね。







まんもふはその場から動かなくなってしまいました。









さて、この二人どうしてやりましょうか………。
















「おかあさーーん。」





いつの間にか馬車にいたはずの娘が私の所までやって来ました。







寂しかったのでしょうか?








「すみません。あっしは止めたんですが。」





馬車の運転手の兵士さんが謝りながらやってきます。










さっきの見られてないですよね?






ゆうしゃさんとまんもふさんを………。











ドスドスドス………。







………って、いつの間にかまんもふさんは凄い勢いで走り去っていました。












「えっ、あんたは勇者じゃないか!どうしたんですか、こんなところで。」






兵士さんが驚いています。







「あぁ、ちょっとあってね。」






そう言うとゆうしゃさんは立ち上がり私の前までやってきます。









「ご婦人。」







「はい、何でしょうか?」








「私と一緒に魔王の所まで行きませんか?」





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