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秋の桜海祭編
文化祭ーミス桜海 3回戦⑥
しおりを挟む「ここが『クイズ』の会場か。」
指定された教室、そのドアには『ミス桜海3回戦』と書いた紙が貼ってある。
私はドアを開けると、既に3回戦に進出した人達がいた。
すると、そこにいたスタッフの人が私に速やかに席に着くように促す。
どうやら『クイズ』はテスト方式のようだ。
『クイズ』も『料理』と同じく百点満天で採点されるらしい。
つまり『料理』と『クイズ』の合わせた点数が高い二名が最終戦に挑めるということか。
「…………ふぅ。」
私は1度深呼吸をした。
笹山君が『料理』を任せてくれと言ってくれたんだ。
それなら私は『クイズ』で結果を出さなきゃな……。
私は問題のページをめくろうとする。
内容はなんだろう。2回戦で使わなかった桜海高校クイズだろうか?
いや、その可能性はないか。
橘先輩は桜海のことなどどうでもいいように思える。
私は意を決して一ページ目を開いた。
(………これは。)
なるほど、中身はモデル活動をしている橘先輩ならではの内容だった。
最新のファッションやブランド、モデルやデザイナーなど普通の人では分からないような内容だった。
桜海のことなどいっさい書かれていない。
長年の伝統行事に泥を塗るようなことを、平然とやっているのか。
でも、私なんかが文句を言ったところで何も変わらないだろう。
だったら、この相手の土俵で結果を見せてやるだけだ。
…………それに私は問題なかった。
『さくら!見てみてこれ可愛くない?』
『このブランドはいいよ!』
『これ絶対流行るから、さくら!』
登校する毎朝、一緒に遊ぶ休みの日長々とファッションのことを語る友達を私は持っていた。
(今度、吹雪に何か奢ってあげるか。)
そして私は問題を解きだす。
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