口が悪くてスミマセン。

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夏の合宿編

合宿3日目ー合宿の終わり

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「はぁ?」






松白君の一言に勢也君は驚き呆れている。










「お前言ってる意味分かってんの?」








勢也君は思わず聞き返す。










「あぁ。」







松白君は自分の言ったことに否定しなかった。









『一つでも勝てなかったら松白君の負け』








どうして自ら不利になる条件を付けたのかは知らないが正気の沙汰とは思えなかった。












「その発言覚えておけよ?勝負の内容は後日伝える。」










最後にそれだけ話し、勢也君はどこかに行った。











何が松白君を駆り立てたのかは知らないが、とんでもない勝負の内容だった。












そして、思わず……………。














「ちょっと、ちょっと松白君!」










「さくら!?何でここに。」











我慢できずに飛び出してしまった。










「何であんな無茶な内容にしたの?」








思わず私は松白君に聞いた。










「あははは、さくらは俺が負けると思ってるの?」









「そういうわけじゃ…………。」









「じゃあ問題ないだろ。ほら、掃除に戻るぞ。」












そういってもとの場所へ私達は戻る。







私の言ったことを、はぐらかされたような気もするが。











そして、あんな勝負を受けたというのに松白君はいつもと変わらない様子でみんなと喋りながら掃除をしていた。















そして数時間後………。













「この場所とももうお別れか~~。」








掃除も終わり、合宿での全ての日程を終えた私達はバスに乗り込む。








2泊3日という短い期間ではあったが、たくさんの思い出ができた。
 










「少し寂しいですね。」







星宮ちゃんはしんみりと話す。










「まぁ、でも楽しかったじゃん。」







吹雪は満足しているようだ。










「俺はこのメンバーで合宿過ごせて良かったよ。なっ、みさ?」








「そうだな、おかげでいい夏の思い出になったよ。」









笹山君と松白君は楽しそうに話す。











確かにこのメンバーになれたのは偶然か運命かは分からないけど、とても楽しかったなぁ。








先生の気まぐれな班決めから始まり、みんなで行きたい場所を決めたんだっけ?









ひまわり畑に海にビーチフラッグス、そして肝だめし。











どれも私にとって最高の思い出だ。














「あ!そういえばさ、さくらって肝だめし何をお願いしたの?」









「えっ!?」







唐突な吹雪の質問にビックリした。










「あ、それ私も気になります。」







星宮ちゃんも興味ありげだ。










「言ってもいいけど笑わないでね。」









「うん。」






「笑いませんよ。」









吹雪と星宮ちゃんだけではなく、笹山君と松白君も気になってるようだ。









私は深呼吸をする。

















「…………………無病息災。」








「え?」









「みんながこれからも健康でいられますようにって…………。」











「あははは、さくら真面目過ぎない?」








吹雪は笑わないと言ったのに爆笑した。











「もっと、自分の為の願い事でもよかったのでは?」








星宮ちゃんは不思議そうに聞いてくる。












「私も、最初はいろいろ考えたんだけどさ。やっぱりみんなが無事に過ごせたから楽しい合宿ができたと思うんだよね。」





「だからこれからも楽しく過ごしたいからみんなの無病息災を願ったの。」









意外な考えだったのか、みんなはポカーンとしている。












「まぁ、染井らしくて良いな。」







笹山君は満足気にうなずいている。








「本当にさくらは昔から変わらないねぇ。」








吹雪はニコニコして話す。








「でも、本当にそれが一番だな。」







松白君は感心してくれている。















みんなと過ごした夏の合宿。








きっとこの後の人生の思い出の1ページになるだろう。













そしてバスは桜海高校へと向かって行った。






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