口が悪くてスミマセン。

osho

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秋の桜海祭編

体育祭ー体育祭の日の朝②

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「今日も頑張ろうねー。」





吹雪が松白君に話しかける。









「おう、このメンバーで体育祭の優勝飾りたいしな。」






松白君は気合いも十分なようだ。








自分の勝負があるというのに、その不安を一切感じさせない。






それが松白君の凄い所でもある。







………あの夏の日の勢也君と交わした約束、ようやく今日果たされるのだ。











「どーしたのさくら?体調悪いの?」








「えっ?な、なんでもないよ。」







いろいろと考えていた私の方が、顔に不安が出ていたようだ。







吹雪が心配そうに私を見つめる。










「ふぅーん。………ちょっと、私朝ごはん食べてないから購買部行ってくる。」








「えっ?」







今度は、吹雪は私の顔を見るなり何を思ったのか急に購買部に行ってくると言い出した。








「朝から元気なやつだな吹雪は。」







それを見て松白君は笑っている。












……吹雪は勘が良い時がある、まさに今がそれだ。






私が松白君に少しだけ用があるのを見抜いた上での行動かもしれない。











「松白君。」








「ん?どうした、さくら。」






私はバッグからあるものを取り出す。









「これ、今日のために作ったんだ。」







そう私は夜な夜な裁縫道具を使って、小さい御守りを作っていた。







形は不細工だが頑張って作ったやつだ。










「松白君が今日勝つと信じてるけど、100%が120%にでもなればいいなと思って……。」






松白君は私の手から御守りを受け取る。











「………………。」






反応が無い。……集中している今日に渡したのは間違いだったか?













「………貰ってばっかりだな俺は。」







「え?」







「いや、なんでもないよ。ありがとうさくら、一生の宝物にするよ。」









「うん。今日は私も応援するから頑張ってね。」








「おう。」








私の作った御守りにどのぐらいの効果があるかは分からない。







せめて今日一日だけでも、私の願いが天に届いてほしいなと思った。




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