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三期
短編 この組織終わってね?
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【前書き】
ギャグ
登場人物
ゲオルグ、コルウスら
それは嫌われ烏さんことゲオルグの何気ない無神経発言から始まった。
「俺らって組織として終わってない?」
彼の書いたとても字が汚くて無茶苦茶な報告書を秘書の唯舞(ゆいむ)に書き直してもらいながら退屈そうにペンを回す。
「おーどうしたG(ゲオルグ)~
それをお前が言うのか、一番規律守ってない奴がそれを言うのか
今回ばかりは誰か奴を殴っていいぞ」
同僚の間でいつもの事だろ……と全員に同じ考えがよぎった。
我らの烏王(うおう)様こと同じく嫌われ魔王のコルウスも退屈そうに書類を整理しながらペンを回している。
「だってさ、12位も人数いたら誰が誰かわかんねーよ
俺何百年在籍してるけどほとんど名前と顔一致しねーよ?
5位の奴とか通行人Aレベルのモブっぷりじゃん、なんか個性あんの?
この職場でやっていく気あるの?」
「なんだと表出ろ敵キャラがぁ!!!
僕だって必死で個性付けようと頑張ってる!!!
僕が無個性なんじゃなくて周りが個性キツ過ぎるんでしょ!」
半泣きになりながら拳を握りしめる可哀想なノッくん……
「これが週刊少年ジ〇ンプの連載だったら即打ち切りだよ?
四天王全員出てくる前『俺たちの戦いはこれからだ!』endに直行だよ」
最早自分が鳥頭で覚えれない事の逆恨みである。
※後にユエイ少年はこのゲオルグの言動を参考にしたと云う。
自分が組織を作る時は人数を4から7人ぐらいにしようと……
しかし彼も欲が出てしまったとかなんとか。
「12ってカッコいいから12にしたんだよ、じゃあなんだお前
同僚が七武海(しちぶかい)なら覚えれたか?
フルネーム言ってみろフルネームを」
「フルネーム無理だわぁ~
つーか俺七武海すら覚えれねぇんだよなぁ
とにかくコルウス、なっ?
今からでも遅くない、バッサリ人事異動しよう?リストラして7人ぐらいに減らそう?
俺8位だけど4位でもいいよ?」
「なーにを言っとるんだお前は……
私が切るなら真っ先に8位(お前)と11位(ベヒモス)と10位(ウーヴェ)……
は切ったらダメだよな、ミトラのお気に入りだもんな」
悲し気な表情で娘(ミトラ)が訴えかけるので仕方なくやめた甘々な烏王(うおう)様。
「10位の奴いる?アイツがいてなんか良い事あった?
俺アイツの名前未だに知らないんだけど」
「アイツ最近は外交官と補佐として頑張ってるだろー
いるだけで面白いし子供人気高いから置いてるんだー
どうりでな……お前の書いた報告書でまともに名前書いてた事無いからな」
――――回想
「この『ワクワクさん』って誰だ」
「なんかよく戦中に半壊してる味方陣営の中で暇そうにつくってあそぼ!してる10位の奴」
ご丁寧に味方の陣で舞台セットまで用意して工作系の番組を撮影している10位ウーヴェさんin着ぐるみ。
彼の著作権アウトな着ぐるみや仮面は毎回変わり、彼の素顔を知っている同僚はほぼいない。
素顔すら偽物の可能性だってある。
「そうかー悪かったなウーヴェー
私の与えた仕事がそれ程までに暇で、陣攻められてる時に二度とすんなよー
じゃあこの『今が食い時!焼き鳥くん』って誰だ、全員燃えたら焼き鳥だろ」
「9位の丸々した奴(ユエイ)
アイツ喰ったら美味そうな見た目してるんだよなぁ……」
烏族はモンスターなので普通に喰います。
※ただし同族は死んだ個体のみ。
「やめろG(ゲオルグ)~洒落になっとらん」
――――現在に戻る
「しっかしうちの秘書も隅に置けないよなぁ……
なあ唯舞」
「なに?貴方の書類ミスを書き直してるんだから邪魔しないで欲しいものね」
上司の横暴は慣れているので特に動じず淡々と書類を書き移している唯舞。
彼女は8位ゲオルグの補佐であり従妹でもある、遥か昔は主従関係が逆であった。
「お前の旦那何人いんの?
10位の奴毎回中身変わってんだろ?
本当は喰っちまったからその都度補充してんだろ?
俺と一緒じゃんさっすが従兄妹~
結構地上じゃ有名な噂話だぜ?」
この話には6位のカラシアが「まあそうなの?流石唯舞ね」と言わんばかりに口元を隠し怪訝な目で唯舞を見た。
「とっかえひっかえしてるお前と一緒にするなぁ!!!ですわぁ……
私の夫の中の人は同じです、彼は声もキャラも変幻自在だからそう見えてるかもしれませんが全て同一人物です」
流石にこの疑惑には唯舞もキレた。
かつてはさせそうでさせない魔性の女を目指し撃沈し、今度は慎ましい大和撫子淑女キャラを目指してる彼女からすれば迷惑な噂話である。
ギャグ
登場人物
ゲオルグ、コルウスら
それは嫌われ烏さんことゲオルグの何気ない無神経発言から始まった。
「俺らって組織として終わってない?」
彼の書いたとても字が汚くて無茶苦茶な報告書を秘書の唯舞(ゆいむ)に書き直してもらいながら退屈そうにペンを回す。
「おーどうしたG(ゲオルグ)~
それをお前が言うのか、一番規律守ってない奴がそれを言うのか
今回ばかりは誰か奴を殴っていいぞ」
同僚の間でいつもの事だろ……と全員に同じ考えがよぎった。
我らの烏王(うおう)様こと同じく嫌われ魔王のコルウスも退屈そうに書類を整理しながらペンを回している。
「だってさ、12位も人数いたら誰が誰かわかんねーよ
俺何百年在籍してるけどほとんど名前と顔一致しねーよ?
5位の奴とか通行人Aレベルのモブっぷりじゃん、なんか個性あんの?
この職場でやっていく気あるの?」
「なんだと表出ろ敵キャラがぁ!!!
僕だって必死で個性付けようと頑張ってる!!!
僕が無個性なんじゃなくて周りが個性キツ過ぎるんでしょ!」
半泣きになりながら拳を握りしめる可哀想なノッくん……
「これが週刊少年ジ〇ンプの連載だったら即打ち切りだよ?
四天王全員出てくる前『俺たちの戦いはこれからだ!』endに直行だよ」
最早自分が鳥頭で覚えれない事の逆恨みである。
※後にユエイ少年はこのゲオルグの言動を参考にしたと云う。
自分が組織を作る時は人数を4から7人ぐらいにしようと……
しかし彼も欲が出てしまったとかなんとか。
「12ってカッコいいから12にしたんだよ、じゃあなんだお前
同僚が七武海(しちぶかい)なら覚えれたか?
フルネーム言ってみろフルネームを」
「フルネーム無理だわぁ~
つーか俺七武海すら覚えれねぇんだよなぁ
とにかくコルウス、なっ?
今からでも遅くない、バッサリ人事異動しよう?リストラして7人ぐらいに減らそう?
俺8位だけど4位でもいいよ?」
「なーにを言っとるんだお前は……
私が切るなら真っ先に8位(お前)と11位(ベヒモス)と10位(ウーヴェ)……
は切ったらダメだよな、ミトラのお気に入りだもんな」
悲し気な表情で娘(ミトラ)が訴えかけるので仕方なくやめた甘々な烏王(うおう)様。
「10位の奴いる?アイツがいてなんか良い事あった?
俺アイツの名前未だに知らないんだけど」
「アイツ最近は外交官と補佐として頑張ってるだろー
いるだけで面白いし子供人気高いから置いてるんだー
どうりでな……お前の書いた報告書でまともに名前書いてた事無いからな」
――――回想
「この『ワクワクさん』って誰だ」
「なんかよく戦中に半壊してる味方陣営の中で暇そうにつくってあそぼ!してる10位の奴」
ご丁寧に味方の陣で舞台セットまで用意して工作系の番組を撮影している10位ウーヴェさんin着ぐるみ。
彼の著作権アウトな着ぐるみや仮面は毎回変わり、彼の素顔を知っている同僚はほぼいない。
素顔すら偽物の可能性だってある。
「そうかー悪かったなウーヴェー
私の与えた仕事がそれ程までに暇で、陣攻められてる時に二度とすんなよー
じゃあこの『今が食い時!焼き鳥くん』って誰だ、全員燃えたら焼き鳥だろ」
「9位の丸々した奴(ユエイ)
アイツ喰ったら美味そうな見た目してるんだよなぁ……」
烏族はモンスターなので普通に喰います。
※ただし同族は死んだ個体のみ。
「やめろG(ゲオルグ)~洒落になっとらん」
――――現在に戻る
「しっかしうちの秘書も隅に置けないよなぁ……
なあ唯舞」
「なに?貴方の書類ミスを書き直してるんだから邪魔しないで欲しいものね」
上司の横暴は慣れているので特に動じず淡々と書類を書き移している唯舞。
彼女は8位ゲオルグの補佐であり従妹でもある、遥か昔は主従関係が逆であった。
「お前の旦那何人いんの?
10位の奴毎回中身変わってんだろ?
本当は喰っちまったからその都度補充してんだろ?
俺と一緒じゃんさっすが従兄妹~
結構地上じゃ有名な噂話だぜ?」
この話には6位のカラシアが「まあそうなの?流石唯舞ね」と言わんばかりに口元を隠し怪訝な目で唯舞を見た。
「とっかえひっかえしてるお前と一緒にするなぁ!!!ですわぁ……
私の夫の中の人は同じです、彼は声もキャラも変幻自在だからそう見えてるかもしれませんが全て同一人物です」
流石にこの疑惑には唯舞もキレた。
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