1 / 1
婚約者がもう一頭の馬を連れて来てくれた話
しおりを挟む
木刀の素振りを終え、ポニーのフランソワと一緒に木陰で休みます。
ぼんやりしているうちに、婚約者のエドガー様がやってきました。
見れば、一頭のポニーを連れています。
「ポニーくんです。ポニーちゃんの相手としてどうかなと思いまして」
いや、それは良いんですけど。
エドガー様、もしかしてネーミングセンスが……?
私が戦慄している間にフランソワが逃げ、ポニーくんが彼女を追っています。
じゃれているようにも見えますが、あれ、フランソワは本気で逃げてるようにも見えますね。
そこのところ、どう思われます?
「うーん、もう少し様子を見てみましょう」
体力ではフランソワの方が上のようで、ポニーくんは結局追いつけませんでした。
首を垂れてがっかりしているポニーくんに、フランソワが慰めるように鼻先を寄せます。
エドガー様、これは一体?
「どうやら、フランソワさんの方から歩み寄ってくれたようですね。ナイスガッツだ、と。ポニーくんも涙を流して喜んでいます」
えっ、本当に涙をぼろぼろ流していますが……あれは大丈夫なんです?
「大丈夫です。馬は賢いですからね」
賢いという理由でなんでも説明できるとは思わないで下さいね……?
というか、エドガー様。
馬の機微を見抜く力が凄すぎません……?
馬を愛する者としての嗜み?
そうですか……。
ぼんやりしているうちに、婚約者のエドガー様がやってきました。
見れば、一頭のポニーを連れています。
「ポニーくんです。ポニーちゃんの相手としてどうかなと思いまして」
いや、それは良いんですけど。
エドガー様、もしかしてネーミングセンスが……?
私が戦慄している間にフランソワが逃げ、ポニーくんが彼女を追っています。
じゃれているようにも見えますが、あれ、フランソワは本気で逃げてるようにも見えますね。
そこのところ、どう思われます?
「うーん、もう少し様子を見てみましょう」
体力ではフランソワの方が上のようで、ポニーくんは結局追いつけませんでした。
首を垂れてがっかりしているポニーくんに、フランソワが慰めるように鼻先を寄せます。
エドガー様、これは一体?
「どうやら、フランソワさんの方から歩み寄ってくれたようですね。ナイスガッツだ、と。ポニーくんも涙を流して喜んでいます」
えっ、本当に涙をぼろぼろ流していますが……あれは大丈夫なんです?
「大丈夫です。馬は賢いですからね」
賢いという理由でなんでも説明できるとは思わないで下さいね……?
というか、エドガー様。
馬の機微を見抜く力が凄すぎません……?
馬を愛する者としての嗜み?
そうですか……。
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる