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三章「ゴブリン大家族」

117話

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「あ、そうだ」

 と、何かを思いついたらしい七之上が声を上げる。

「この森では、服の繊維とか手に入らんの?」

「繊維とな?」

 蛹になる前の幼虫や蜘蛛が吐き出す糸とかを集めて編んで、服とかの材料にできないのか。
 そのようなことを、七之上は全身を使ったジェスチャーも交えて説明した。

 その妙ちくりんなジェスチャーを見て、娘たちが楽しそうに笑っていたのは余談である。ともあれ、ディーネは七之上が何を言いたいのかを理解した。
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