婚約者と一緒に街中のカフェでカップルメニューを注文して絶句する話

婚約者と一緒に街中のカフェでカップルメニューを注文して絶句する話

「此処が庶民の間で流行している喫茶店らしい」

　ははあ、なるほど。此処が噂の。

　オープンテラスの席に座り、街並みを見ながらお茶を飲む。良いですね。

「お任せで何か注文してみようか」

　それもまた面白いですね。



　そうして運ばれてきたのは、カップル用のトロピカルフルーツジュース。

　硝子のグラスに色鮮やかな液体が注がれておりまして、そしてストローが一本だけ。

　飲み口が二つの、吸入口が一つの、奇怪な形をしたストローが一本だけ……！

「これは、もしかしてえっちなのでは？」

　ええ、これは間違いなくえっちですよ……。



　まあ、飲みますけど。