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えっ、義兄様と姉様ってまだ結婚してなかったんですか?
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義兄様は義父の治める伯爵家の跡取りで、相応の身分を持つ女性と結ばれる必要があるとのこと。
しかし姉さんは義父の再婚相手たる母の娘です。
一応は伯爵家の義娘ということになりますし、問題無いと思うわけです。
世間体? 今更でしょうに、そんなもの……。
そんなものを気にしているなら、常日頃から二人でいちゃいちゃしてないと思うんですよ。
そう言ってみても、姉はふるふると首を横に振って否定するのです。
義兄にはもっと相応しい方がいるのではないか、と。
いえ、ただ単に愛の告白をする勇気が無いだけです。この人。
そして義兄様の方から告白して貰いたいと望んでいるわけです。この人。
そんなんじゃ横から誰とも知らぬ女性に搔っ攫われても知りませんよ。
近頃の交友関係で例えるなら、侯爵家の令嬢が義兄様に興味をもっておられましたね。
とか言ってちょっと焦らせた次の日、義兄様から姉さんと結婚する旨の報告を頂きました。
なんでも、責任を取らなければならなくなったとのこと。
元々好いていたから問題無い、と義兄様は笑っていましたが……。
私の姉ながら恐ろしい女ですよ、あの人は。
しかし姉さんは義父の再婚相手たる母の娘です。
一応は伯爵家の義娘ということになりますし、問題無いと思うわけです。
世間体? 今更でしょうに、そんなもの……。
そんなものを気にしているなら、常日頃から二人でいちゃいちゃしてないと思うんですよ。
そう言ってみても、姉はふるふると首を横に振って否定するのです。
義兄にはもっと相応しい方がいるのではないか、と。
いえ、ただ単に愛の告白をする勇気が無いだけです。この人。
そして義兄様の方から告白して貰いたいと望んでいるわけです。この人。
そんなんじゃ横から誰とも知らぬ女性に搔っ攫われても知りませんよ。
近頃の交友関係で例えるなら、侯爵家の令嬢が義兄様に興味をもっておられましたね。
とか言ってちょっと焦らせた次の日、義兄様から姉さんと結婚する旨の報告を頂きました。
なんでも、責任を取らなければならなくなったとのこと。
元々好いていたから問題無い、と義兄様は笑っていましたが……。
私の姉ながら恐ろしい女ですよ、あの人は。
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