俺たちは魔法が使えるだけの普通の男子ですが？

冬休みの話3

先生

4人で集まって水族館へ向かいながら

「駿、俺らが泊まってる階って2部屋だけなの？」
「いや、あの階は他に2部屋ある、エグゼクティブスイートは合計4部屋だから、俺たち含めて3部屋埋まってる」

ということは、あの人も……

「じゃぁ、あの人もその部屋に泊まってるのかな？」
「アキちゃん、誰のこと言ってるの？」

グレンが首を傾げながら言ってくる

「……暁まださっきの人のこと考えてるの？」
「さっきの人？」

幸也が不服そうにしながら言えば、駿も首を傾げる

「さっき部屋の外に出た時に前見てなくて、ぶつかった人がいて、俺が悪かったのに丁寧に対応してくれて」

優しくてかっこよかった……

「あぁ、多分、先生だな、その人」
「先生？」

駿が言えば今度は俺が首を傾げた

「そう、緋山先生、若くして大学病院の教授になった、凄い人、うちのホテルのエグゼクティブスイートルームを年間契約してるんだ」
「なにそれ！？」
「きょうじゅってなんですか？」

俺がツッコミを入れるも、グレンの気の抜けた質問に持っていかれた

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