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冬休みの話 幸也side
笑顔は
しおりを挟む暁の笑顔は自分にだけ向けて欲しい
他の誰でもない自分にだけ
なのに、なのに……
「痛いってば!」
その言葉に我に返った
「ごめん……」
「いきなりどうしたんだよ?」
「……仲良さそうに話してたから」
「え?」
「2人と仲良さそうに話してたから……暁が笑ってたから……そしたら……嫉妬の気持ちが出て……」
気分悪くさせたかもしれない、こんなことで嫉妬するなんてと思わせたかもしれない
「……ふふっ、幸也って本当に嫉妬するんだな」
「おかしい……?」
「いや、なんて言うか、嬉しかったよ、あの場から離れたかったし」
「なら良かった……」
そう言われ、少し安心した、笑ってくれたと
「帰ろう」
そう言い、暁の方から手を繋いでくれた
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