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暁の話
対抗心
しおりを挟むさっきから売り言葉に買い言葉の押し問答が繰り返されてる
これは一体どうしたら…
「暁は」
「アキちゃんは」
「「僕のだ!!!」」
「あー!もう!ストップ!ストップ!」
結局割って入るしかなかった
「幸也、いつもの優しいのはどこ行ったんだよ」
「グレンくんが暁を取ろうとするから」
「取るも何も俺が付き合ってるのは幸也だろ?」
「そうだけど…」
「幸也以外となんてないから」
「暁…」
やっと怒ってたのが落ち着いた
「アキちゃん、僕捨てられるの…?」
「そんなことしないよ、でも、俺が付き合ってるのは幸也だから」
「そんな…」
「そんな悲し顔しないでよ…寂しくはさせないから」
「アキちゃん…」
こっちも落ち着いたよ…
「なら、暁、今日から僕と同じベッドだからな?」
「違うよ、アキちゃんは僕とここで寝るの」
安心したのも束の間、また始まった
どうしてこうも…コイツらは…
「「一緒に寝るのは僕だ!」」
「いい加減にして!」
俺もイラッとして限界だった
「どうして仲良く出来ないの!俺は1人しかいないんだから仲良くして!!」
思わず叫んでしまった
「グレンくんと」
「この人と」
「「仲良くねぇ…」」
そう言いながら目配せしてるのを俺は気付かなかった
「なら…」
「じゃぁ…」
そう言い気づいた時には
「スるのも仲良くだな」
「だね」
「え……」
2人に押し倒されてた
★☆★
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