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2章 運命再帰

7話

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    北上空が巨人亡者との交戦中

「どういうつもり?」
「何がですか~?」
「まず話し方から気に食わない、狩る気も失せたわ。」
「能力の特性上こうなってしまうんです~」

 2人の元にゾンビの様な亡者が向かう

「はぁ、まずはマイト共を全部片付けてから話をつけようじゃない


…………………..............................

「うっわ、当たると死ぬな…」

 巨人が目の前で車を投げ飛ばしている

「ぅっうぅ」

 力の抜けたような唸り声を出しながら、両手の拳を地面へ叩きつける

        ‥飛べ

「っ…!」

 <運命からの囁きフェイトウィスパー>が発動し、ソラは垂直に跳ぶ
 同時に謎のエネルギーとそれに伴った波動がさっきまで立っていた場所に発生する

「拳を叩きつけた場所に痕跡がない…?」

 着地までの余韻に思考するがただでさえ能力関係の知識が無いソラには分からない

「ぅぅうっ…」
「まずい…!」

 地面はまだ遠い。ただ落下しているだけのソラを目掛け、巨人は渾身の拳をぶつけられ、果実のように潰された

(俺一人じゃ無理だ…)

 2人の元に戻り助けてもらうのが得策だと考え復活する

「だから大丈夫だって言ったじゃない」
「あんた死んだはずじゃ…」
「終わったら話します。とりあえず、あいつ強いから手伝ってください。」

 2人と協力してゾンビ亡者…通称マイトを蹴散らし巨人の元へ再度向かう

「こいつの攻撃、特殊なんでよく見ててください」

 特殊とだけ言っても分かるはずがないと思い、巨人の元へ真っ直ぐ走る

「ちょっと!あんた死ぬつもり?」
「あぁ、そのつもりだよ」

 巨人が両手拳を振り下ろしても動かないでいると、予想通り立っている場所からエネルギーが発生し、ソラは潰れる

「安心してください、すぐに戻ると思いますよ~」

 唖然とする四ノ宮の前に現れるソラ

「あいつの能力は見ての通りだから、当たらないように注意してくれ。今はアティが居ないし、死ねるのも俺だけだ。」


 それから先は驚くほど簡単で、依加さんは無難に強く、四ノ宮の能力も汎用性が高く巨人は直ぐに消滅した

「はぁ、終わったか…」
「説明しなさいよ、あんたの能力。」

 四ノ宮に能力の全てを教える

「あんなに何度も目の前で死なれると気分が悪いわ。」
「能力の関係上仕方なかったんだよ。」
「いいわ。目の前で死なないって約束するなら、仲間になってあげる。そこの女も気にしないことにするわ。」
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