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【15】
しおりを挟む座っているテディベアに近づくと、さっきまでとは違う、青い小さな箱が足の上に置いてある。
箱を開けると、そこにはキラキラと光る指輪が入っていた。
「愛海」
振り返るとそこには朔夜がいた。
「ふはっ、やっぱすげぇ荷物になったな(笑)」
「―――朔夜「絵馬――」」
「絵馬?」
「いつも恥ずかしいからっつって見せてくれなかったけど…愛海、隠すの下手くそ過ぎてもろ見えてたんだよね」
「うっ、嘘?」
「毎回、同じこと書いてたよな。“朔夜と一生一緒にいられますように”って」
付き合い始めた年からずっと、朔夜に何を書いているかバレないように、必死に絵馬を隠しながら書いていた。
いざ文字にしてみると、言葉で伝えるより恥ずかしくて、見せることなんて出来なかった。
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