上 下
17 / 40

間違いだったの?

しおりを挟む
 すると気まずげに、圭介は俯いた。
「ずっと監視されてたんだ。携帯も、放課後も」
 そう言われて、さやかはどこでもベタベタいちゃついていた圭介と香織の昔の恋人っぷりを思い出した。
「ずいぶん仲が良かったよね、あの先輩と」
「俺は好きでもなんでもなかったーーでも、そうだ。それはフェアじゃないな。正直に言うよ。香織が俺を好きだったことを利用して、秦野に取り入った。さやかを攻撃させた。でも香織はどこかで俺の本心に気が付いてて、俺を束縛した。もし、俺がかくれて、さやかに本心を打ち明けていたらーー」
 圭介は諦めたように笑った。
「すぐに嗅ぎつけて、君に復讐するだろう。だから俺は、あの時君になにも言わないと決めた。君の安全のために、って」
 今となっては裏目に出てるけど、と言って、彼は再び俯いた。
「さやかーー君は気が付いてなかったけど、10代のあのとき、君はこの村で一番綺麗だった。だから秦野に目をつけられたし、香織も君を無視できなかった」
 ーーは?
 なんだそれは。さやかは信じられなかった。
「もちろん、小さい時から隣にいた俺は、そのことに一番最初に気がついてたけど」
 じっと圭介はさやかを見た。さやかは思わずたじろいで、一歩下がった。
「さやかーー無理は承知だ。でも、言わせてくれ。戻ってきてくれないか。秦野はもう、父親にも勘当されているから、戻って来れない。社長に一番信頼されている俺が、次は会社を継ぐ。だからもう、誰も君に危害を加えない。さやかも、実家に戻れるよ。もう俺たちを邪魔する人間は、ここにいない」
 戻るなんて、できるわけないじゃないか……。しかしさやかは声に出せなかった。
 彼の言っていることが、受け止めきれない。頭の中がいっぱいいっぱいだ。目の前の男が、うっすら怖くなる。
「そんなの……できないよ」
「悪かった……! 君にしたこと、心底後悔している。君のことを思い出さない日はないよ。だから、どうか…‥僕とやり直してくれないか」
 恥も外聞もなく、圭介は石畳に膝をついたまま、さやかに乞うた。
 そこでさやかは、一呼吸ついた。
 まだ、頭の中はぐちゃぐちゃしている。けど。
「ごめん。できない」
 まっすぐに圭介の目を見て言うと、その目が絶望に暗くなった。
「圭介の理由はわかったけどーーだからと言って、私が戻ってあなたとやり直す事は、ない」
 さやかは後ろを振り向いた。すると小鳥遊は静かに後ろに立って、さりげなくさやかの手を握ってくれた。
 ーー励ますように。
「私は、東京で築いた新しい生活があるから」
 さやかはそう言いきったが、胸の中は、嵐が吹き荒れたままだ。
(圭介は、私のこと、嫌いだったわけじゃなかったんだ)
 にわかには信じ難いがーーむしろ、さやかのために、秦野に従ってきたのか。
 そこでさやかは、はっとした。
 すると、今までずっと自分が、東京で踏ん張ってきたのもーー故郷を捨てたのも、母に会えなかった数年間も。
(全部私の被害妄想で、一人相撲だったってこと……?)
 そうおもったら、なんだか一気に、がくり力が抜けた。怒りを超えた無力感が、さやかを襲う。
(一番悪いのは……悪いのは、秦野家のクズ息子だけど……)
 そいつはもう塀の中。
(私の今までの悲しみも、怒りも、ここを抜け出す頑張りも、ぜんぶ……無意味だったってこと?)
 自己肯定感が底をつき、仕事で役に立つことで必死にそれを補填してきた日々。すべての男性に嫌われていると思って怯えて過ごしてきたこの数年間は、なんだったんだろう。
(許せない……! でも、どうすればいいの。どこにこの怒りをぶつければいいの)
 気がついたら、短い呼吸繰り返していた。その瞬間、さっと小鳥遊がさやかの肩を支える。
「大丈夫? もう戻ろうかーー?」
 さやかは負けん気を振り絞って首を振った。
 ここで、最後まで自分の気持ちを言わないと、また心残りになる。うじうじぐだぐだ、頭の中で響く声に脅かされることになる。
「圭介の」
 顔を上げる。圭介の目とさやかの目が合った。
「辛い立場はわかった。守ってくれたことには感謝する。でもーーだからといって、いますぐすべて水には流せない」
 まだ、小鳥遊が肩を支えてくれている。そのことに勇気づけられ、さやかは続けた。
「こんなことになったのは、あのクズと、この狭い村のせいーー。そう思うことにするから、私は、出ていくよ」
 きっぱりとさやかは言い切った。圭介はなおも言った。
「待ってーーそれでもいつか、帰ってくるでしょ? だってお母さんが……!」
 さやかは彼に背中を向けた。
「帰省はするかもしれない。でも、もう圭介には会わない。さよなら」
 これでお別れだ。いまさら彼の気持ちがわかったところで、もう喜びも悲しみもない。あるのは、やりきれない虚無感だけだった。
 

 時速300キロで通り過ぎているというのに、窓の外はずっと変わり映えのしない田んぼ、畑、それに森。
(何だったんだーー私の苦しみって)
 その光景を、さやかは帰りの新幹線の窓から、ただぼんやりと眺めていた。
「さやかさーん、大丈夫? 魂がぬけてない?」
 車内の自販機でお茶を買ってきた小鳥遊が、さやかの向かいに腰を下ろした。
「うん……大丈夫……」
「大丈夫じゃないね。だっていつもなら、バカなこと言わないでくださいとか、ツっこんでくるはずなのに」
 虚脱状態のさやかは、薄く笑った。
「私、そんなに言葉きついですかね」
 肩を落として言うさやかに、さすがの小鳥遊もいたましい顔をした。
 さやかの口から、ぽつん、と本音がこぼれ落ちる。
「なんだろう……私の辛かったことが、全部私のための茶番だったなんてね……はは」
 乾いた笑いが口から漏れる。
「圭介を嫌いになったのも、ムキになって東京に出てきたのも……全部まちがってたんだ」
 笑ったその口から、嗚咽が漏れる。
 さやかが意地を張って帰らなかったことで、圭介はひとり苦しんだろう。母は寂しかったことだろう。
「もっと早く戻ってればよかった。返してーー返してほしい、あの暴力クズ野郎。私の今までの数年間……っ」
 すると小鳥遊は、まっすぐさやかを見ていった。
「本当にひどいやつだね、そいつは。塀の中にいなかったら、俺が刺してたかもしれない」
「小鳥遊、さん」
 さやかは顔を上げた。泣く寸前の情けない顔だったが、もう構っていられなかった。
「でも、君が東京に来てくれたおかげで、俺は君に出会えた」
 またそんなことを言って……という言葉を、さやかは飲み込んだ。 
 小鳥遊のまなざしが、存外に真剣だったからだ。
「だから、君が間違っていると思っても、君の選択はーー俺にとっては、間違いなんかじゃないんだよ」
 さやかは勇気を出して、恐る恐る聞いてみた。
「どうして、そんなに私に良くしてくれるんですか。何もない私なんかにーー」
 すると小鳥遊は、目を細めた。
「何もないわけないじゃん。俺の好きな人を、悪く言わないでよ」
 その言葉の言わんとするところを理解してーーさやかは面白いほどに、うろたえた。
「な、なんで……? そんなの嘘、じゃないんですか」
 小鳥遊はイタズラっぽく笑う。
「飯田さんの好きは信じるのに、俺の好きは信じてくれないの?」
「っーーそれは、」
「彼は君のために、悪者をやっつけた。俺も、君が好きだからーー心配で、こうしてついてきた。俺の知らないところで君が傷ついたりするのは嫌だったし、できる限り守りたいと思ったから」
 小鳥遊はふっと微笑んだ。
「どう? 程度は違えど、動機は同じでしょ、彼と」
 それでもわけがわからず、さやかはおろおろ言い訳した。
「で、でも、私は田舎者だし、見た目も良くないし、性格だってーー可愛く、ないのに」
 すると小鳥遊は噛んで含めるように言った。
「出身地なんて、人を好きになるのに関係ないよ。それにーー君は正直、俺が今まで見た中で一番綺麗な女の子だよ。こう言うのは癪だけど、飯田さんもそう言ってたでしょ。クズ野郎のせいで、君は自分が醜いって、思い込まされてただけなんだよ」
「それはーーでも、ええと」
 口籠るさやかの目を、小鳥遊はじっと射るように見た。
 ーー本気の目。
「でも、俺が君を好きになった理由はそれじゃない。最初話した時から、俺は素直な君が好きだった。ずっと、君の彼氏になりたいって思ってた」
 自分が素直とは思えない。やっぱり嘘だ……それとも、本当に? さやかは目の前の男の目を、おずおず見つめ返してみた。
(信じて……いいのかな? この人を)
 誰を求めることも、求められることもなく、一生を過ごすと思っていた。
 けれどーーそれ以外の扉が、今日この時、さやかの前に開いたのだ。
 彼の言葉を信じたい。ずっと奪われていた、誰かと一緒に生きる喜びを、自分も味わってみたい。
「だから、俺を君の恋人にしてよ」
 新幹線が、トンネルに入る。ごうごうという音が車内に満ち、それ以外何も聞こえなくなった。
 なのでーーさやかはただ、彼に向かってうなずいていた。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

エリート魔術師様に嫌われてると思ったら、好き避けされてるだけでした!

小達出みかん
恋愛
治療院の魔術師助手として働くイリスには、苦手な上司がいる。エリート魔術師のサイラス・スノウだ。クールな彼は、なぜかイリスにだけ冷たい。しかしある日、体調不良で病欠したサイラスに荷物を届けに行くと、発情期を迎えた彼に「なぜあなたがここに? そうか、これは夢なんですね」と押し倒されてしまう! 実はサイラスは、この世界にただ一人の「淫魔」の生き残りであった。 発情期には、人間とセックスしないと飢えてしまう彼のために、イリスは仕方なしに、月一の発情期に付き合う取引を結ぶが、彼はなぜか恋人のように溺愛してきて――。 ※普段はクールな天才魔術師…のはずが、実はじっとり執着系で愛が激重、そんなヒーローを、ヒロインがビビりつつもよしよし…と受け入れてあげるラブコメ、です。 ※病院みたいな施設を舞台にした、なんちゃってファンタジー世界です、設定などゆるふわです…

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

距離を置きましょう? やったー喜んで! 物理的にですけど、良いですよね?

hazuki.mikado
恋愛
婚約者が私と距離を置きたいらしい。 待ってましたッ! 喜んで! なんなら物理的な距離でも良いですよ? 乗り気じゃない婚約をヒロインに押し付けて逃げる気満々の公爵令嬢は悪役令嬢でしかも転生者。  あれ? どうしてこうなった?  頑張って断罪劇から逃げたつもりだったけど、先に待ち構えていた隣りの家のお兄さんにあっさり捕まってでろでろに溺愛されちゃう中身アラサー女子のお話し。 ××× 取扱説明事項〜▲▲▲ 作者は誤字脱字変換ミスと投稿ミスを繰り返すという老眼鏡とハズキルーペが手放せない(老)人です(~ ̄³ ̄)~マジでミスをやらかしますが生暖かく見守って頂けると有り難いです(_ _)お気に入り登録や感想、動く栞、以前は無かった♡機能。そして有り難いことに動画の視聴。ついでに誤字脱字報告という皆様の愛(老人介護)がモチベアップの燃料です(人*´∀`)。*゜+ 皆様の愛を真摯に受け止めております(_ _)←多分。 9/18 HOT女性1位獲得シマシタ。応援ありがとうございますッヽ⁠(⁠*゚⁠ー゚⁠*⁠)⁠ノ

物語のようにはいかない

わらびもち
恋愛
 転生したら「お前を愛することはない」と夫に向かって言ってしまった『妻』だった。  そう、言われる方ではなく『言う』方。  しかも言ってしまってから一年は経過している。  そして案の定、夫婦関係はもうキンキンに冷え切っていた。  え? これ、どうやって関係を修復したらいいの?  いや、そもそも修復可能なの?   発言直後ならまだしも、一年も経っているのに今更仲直りとか無理じゃない?  せめて失言『前』に転生していればよかったのに!  自分が言われた側なら、初夜でこんな阿呆な事を言う相手と夫婦関係を続けるなど無理だ。諦めて夫に離婚を申し出たのだが、彼は婚姻継続を望んだ。  夫が望むならと婚姻継続を受け入れたレイチェル。これから少しずつでも仲を改善出来たらいいなと希望を持つのだが、現実はそう上手くいかなかった……。

ゲーム中盤で死ぬ悪役貴族に転生したので、外れスキル【テイム】を駆使して最強を目指してみた

八又ナガト
ファンタジー
名作恋愛アクションRPG『剣と魔法のシンフォニア』 俺はある日突然、ゲームに登場する悪役貴族、レスト・アルビオンとして転生してしまう。 レストはゲーム中盤で主人公たちに倒され、最期は哀れな死に様を遂げることが決まっている悪役だった。 「まさかよりにもよって、死亡フラグしかない悪役キャラに転生するとは……だが、このまま何もできず殺されるのは御免だ!」 レストの持つスキル【テイム】に特別な力が秘められていることを知っていた俺は、その力を使えば死亡フラグを退けられるのではないかと考えた。 それから俺は前世の知識を総動員し、独自の鍛錬法で【テイム】の力を引き出していく。 「こうして着実に力をつけていけば、ゲームで決められた最期は迎えずに済むはず……いや、もしかしたら最強の座だって狙えるんじゃないか?」 狙いは成功し、俺は驚くべき程の速度で力を身に着けていく。 その結果、やがて俺はラスボスをも超える世界最強の力を獲得し、周囲にはなぜかゲームのメインヒロイン達まで集まってきてしまうのだった―― 別サイトでも投稿しております。

「王子と恋する物語」-婚約解消されて一夜限りと甘えた彼と、再会しました-✨奨励賞受賞✨

悠里
恋愛
第17回 恋愛小説大賞で奨励賞を頂きました。ありがとうございました(2024/3/29) 週末実家に結婚の挨拶に行くタイミングで振られた主人公が泣いているところに、王子様みたいな人が現れた。一人で泣くか、甘えるか、と聞かれる。夢みたいな一晩を過ごした翌日、職場で再会して……。 詳しく↓ ◇ ◇ ◇ ◇ 清水 琉生(しみず るい)♡中川琴葉(なかがわ ことは) 強がって頑張りすぎて、空回り。よく男の人に「可愛くない」って言われてきた。 二十歳で初めて付き合っていよいよ結婚という時に、婚約者に、好きな人が出来たと振られた夜。 王子様みたいな人に愛された。 自分にそんなことができるなんて思わなかった、一度限りの、夢みたいな夜。 ところが、その王子様・琉生と職場で再会。 元婚約者も、その浮気相手も、同じ職場。 私と琉生が接してると、元婚約者が私を気にしてくるし、さらに浮気相手は琉生のことも気になるみたい。 もうこんなの……カオスだ。

たしかに私は『聞き上手令嬢』ですが、何でも言うことを聞くだなんて誤解ですわよ?

来住野つかさ
恋愛
シンシアは静かに怒っていた。目の前の男が、『自分と婚約した暁には浮気を了承し、婚姻後、伯爵家の仕事は全て君に任せたい』などとふざけたことを言ってきたからだ。たしかに私は『聞き上手令嬢』と呼ばれ、人の話をよく聞きますが、何でも言うことを聞くとは言ってませんけど? 反論しようにも、先に話すのは僕だ、と言って悦に入った顔で滔々と戯言を述べている男は止まらない。次のターンでは絶対反撃してやる! あの方が来る前に······。

別れた婚約者が「俺のこと、まだ好きなんだろう?」と復縁せまってきて気持ち悪いんですが

リオール
恋愛
婚約破棄して別れたはずなのに、なぜか元婚約者に復縁迫られてるんですけど!? ※ご都合主義展開 ※全7話  

処理中です...