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5章.遭遇編
60話.作戦開始
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ついに作戦開始の時間となったその時、ルーム内にクロムの号令が響き渡った。
「お前ら! 時間だ!!
好きなだけ暴れてこい!!!
そして……
全部終わったあと、みんなで宴会するぞ!」
オオオオオォォォーーーーー!!!!
クロムの号令に対して、至るところから歓声があがり皆が一斉にルーム内より飛び出した。
先陣を務めるのはギン配下の狼たち。
総勢1000匹あまりの狼の群れが一斉に王都に向けて進撃を始めたのである。
どこからどう見ても大規模な魔物のスタンピードに王都が襲われているという絵面にルーム内で待機しているクロムとアキナは思わず苦笑を浮かべたのであった。
狼の群れが王都までもう間もなくというところで事態が急変することになる。
突然王都の中よりゴブリンやコボルト、オークなどの人型の亜人が飛び出してきたのである。
「王都を襲ったやつらは亜人たちだったわけか……
てっきりルインを襲った魔物たちと同じだと思ってたんだがな」
「王都に入りきらなかった魔物をルインへ送ったのがあれだった……
ってことなのかもね」
「余りものであれって笑えないな……」
二人がそんな想像をしていると、狼の群れと亜人の群れがついに衝突を始めた。
数としては狼たちのほうが多かったのであるが、亜人たちは連携をすることで数の劣勢を補っていた。
一進一退の攻防を繰り返していると、亜人の群れの真ん中に無数の巨大な火球が降り注いだ。
ビネガの火の魔術である。
ビネガが放った火球によって亜人たちは大混乱状態となり、亜人たちの連携がうまくいかなくなり始めたところにカルロたち幹部クラスが突撃を開始するのであった。
これにより攻防の均衡が一機に破綻し、狼の群れに合流したギンを先頭として一気に王城に向けて進軍を始めることになった。
しばらくすると、ゴランがルームの出入り口を王城前に設置し、ルーム内に戻ってきたのであった。
「クロム! 作戦通りに入り口を作ったぞ!
ワシは残りの雑魚を駆除してくるから、王城の中のやつらは任せたぞ!」
それだけを言い残して、ゴランは再び戦場へと戻っていった。
お膳立てが整ったクロムとアキナは互いに見つめ合い微笑みあったのち、ルームより王城へと突撃を開始するのであった。
「アキナ! いくぞ!!
俺が先行するから遅れずについてきてくれ!
雑魚は基本無視する!」
「わかったわ!!」
ルームから飛び出したクロムたちは、クロムの風魔術により王城の王門を吹き飛ばして一気に王城の中へと駆け込んだ。
しかし王城の中は予想に反して静まりかえっていた。
手荒い歓迎を受けると考えていた二人は、拍子抜けしつつもそのおかげで特に妨害らしい妨害をうけることもなく、謁見の間への扉の前と思われる場所まで辿り着いた。
「お前ら! 時間だ!!
好きなだけ暴れてこい!!!
そして……
全部終わったあと、みんなで宴会するぞ!」
オオオオオォォォーーーーー!!!!
クロムの号令に対して、至るところから歓声があがり皆が一斉にルーム内より飛び出した。
先陣を務めるのはギン配下の狼たち。
総勢1000匹あまりの狼の群れが一斉に王都に向けて進撃を始めたのである。
どこからどう見ても大規模な魔物のスタンピードに王都が襲われているという絵面にルーム内で待機しているクロムとアキナは思わず苦笑を浮かべたのであった。
狼の群れが王都までもう間もなくというところで事態が急変することになる。
突然王都の中よりゴブリンやコボルト、オークなどの人型の亜人が飛び出してきたのである。
「王都を襲ったやつらは亜人たちだったわけか……
てっきりルインを襲った魔物たちと同じだと思ってたんだがな」
「王都に入りきらなかった魔物をルインへ送ったのがあれだった……
ってことなのかもね」
「余りものであれって笑えないな……」
二人がそんな想像をしていると、狼の群れと亜人の群れがついに衝突を始めた。
数としては狼たちのほうが多かったのであるが、亜人たちは連携をすることで数の劣勢を補っていた。
一進一退の攻防を繰り返していると、亜人の群れの真ん中に無数の巨大な火球が降り注いだ。
ビネガの火の魔術である。
ビネガが放った火球によって亜人たちは大混乱状態となり、亜人たちの連携がうまくいかなくなり始めたところにカルロたち幹部クラスが突撃を開始するのであった。
これにより攻防の均衡が一機に破綻し、狼の群れに合流したギンを先頭として一気に王城に向けて進軍を始めることになった。
しばらくすると、ゴランがルームの出入り口を王城前に設置し、ルーム内に戻ってきたのであった。
「クロム! 作戦通りに入り口を作ったぞ!
ワシは残りの雑魚を駆除してくるから、王城の中のやつらは任せたぞ!」
それだけを言い残して、ゴランは再び戦場へと戻っていった。
お膳立てが整ったクロムとアキナは互いに見つめ合い微笑みあったのち、ルームより王城へと突撃を開始するのであった。
「アキナ! いくぞ!!
俺が先行するから遅れずについてきてくれ!
雑魚は基本無視する!」
「わかったわ!!」
ルームから飛び出したクロムたちは、クロムの風魔術により王城の王門を吹き飛ばして一気に王城の中へと駆け込んだ。
しかし王城の中は予想に反して静まりかえっていた。
手荒い歓迎を受けると考えていた二人は、拍子抜けしつつもそのおかげで特に妨害らしい妨害をうけることもなく、謁見の間への扉の前と思われる場所まで辿り着いた。
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