282 / 302
番外編その五 狙われた真槍ちゃんVS覚醒した虎熊童子!
第五十三話 オレの超必殺技炸裂!
しおりを挟む
オレは、あと二回の行動ができる状態で『ケルベロス』二体を奪い取った。
これも逆転の為に計算し尽くしてできた状況なのだ。
ここから、一気に残りのプレーヤーを攻撃し、一気に勝負を決めてやる。
オレには、僅かな詰めの甘さもない。
「ふふふ、神童宗谷と夕景ゆたか、お前達にオレの必殺技を見せてやる!
今まで味わった事のない破壊力をその身に刻み、絶望しながら果てて行くがいいわ!
喰らえ、必殺の三連コンボ『洗脳』をして、最強の幻獣『ケルベロス』を奪い、更に『広範囲攻撃』と『マジギレ』のコンボだ!
これで、貴様らのフィールドのほとんどのカードを奪い去る!
神童宗谷から七天童子のカード二枚を、夕景ゆたかからは最愛の『ウララン』の同色カードをな!
これで、オレの勝ちだ!」
「くうう、バカな……。
攻撃力十六万ドルだと?
こんな攻撃を受けたら、マモルに私の全てを捧げる他ない。
払えなかったら、もう自らの体で一生払って行くしかないよ!
まあ、カードゲームだし、払わないけど……。
『異次元エスケープ』で攻撃を回避する!
これにより、『ウララン』は無傷だ!」
「四枚目のカードはお前が持っていたのか!」
ゆたかは、全ての行動をキャンセルできる絶対防御のカードで危機的状況を回避した。
まあ、神童宗谷に攻撃できれば、ゆたかのカードなど必要なく勝てる!
すでに、この攻撃を受ける前にお金のない丸裸の真槍ちゃんだけは、一切お金を返済する事が不可能な為に、お金を払う必要がないのだ。
「ごめんね、アタシだけは払わなくて良いみたいで♡」
真槍ちゃんは、笑顔でそう言ってきた。
(うん、体で払って♡)
そう言いたかったが、そう言ったら最後、真槍ちゃんの鉄拳で払わされる事になるだろう。
せっかくのオレの勝利が、気絶による棄権という形でなくなってしまうのだ。
オレは自制し、なんとか誘惑に耐えきった。
後は、神童宗谷が無残に敗北するのを確認するだけだ。
「うおおおお、まだだ、勝利だけは……。
七天童子だけは揃えさせるわけにはいかないんだ!
なんとか、現金(キャッシュ)と雑魚モンスターで耐え切るしかない。
ゆたかちゃんを諦める事だけはしたくないんだ……」
神童宗谷は、なんとかオレの攻撃による敗北だけは耐え切った。
近くで鼻くそをほじっている女の子のどこが良いのかわからないが、その覚悟は賞賛に値する。
だが、現実は残酷だ。
「やっぱりあの攻撃が勝敗を分けたね。
もうマモルのワンマンゲームだよ。
つまんなくなっちゃった。
『ウララン』も取られそうだし……」
「ちょっと、鼻くそをほじるの辞めなさいよ。
汚いわよ、カードをその手で触るんじゃないわよ!
もう、ちょっとこれで拭いてあげるわ。
全く!」
ゆたかの妨害を真槍ちゃんが止めてくれて、オレの勝利が決まった。
たかがカードゲームに負けただけだが、神童宗谷は敗北を認めきれず泣いてた。
二回連続の連敗が相当堪えていたらしい。
オレ達は、神童宗谷の用意したベッドでグッスリ眠り、万全な状態で最終決戦に臨む。
逆に、神童宗谷は一晩眠る事ができず、自分の修行不足を痛感し、新たな場所で修行すると決意したようだ。
翌朝になって、ゆたかにこう告げて去って行く。
ゆたかには勿体無いくらいの相手だが、勝負に負けた以上去って行くしかない。
「うう、僕はまだゆたかちゃんを愛する資格がないという事か。
なら、僕はマモル君に追い付く為に、イギリスへ留学に行く。
そこで、もっと色々学び、将来ゆたかちゃんを迎えに来るよ。
いずれ、また連絡するよ。
その時まで、サヨナラ、ゆたかちゃん!」
朝日を背に、ケルベロスに乗って去って行く。
ゆたかは、ボーッと彼を見送っていた。
神童宗谷、オレに匹敵する力を身に付けて帰って来い。
その時は、また全力で相手をしてやろう!
これも逆転の為に計算し尽くしてできた状況なのだ。
ここから、一気に残りのプレーヤーを攻撃し、一気に勝負を決めてやる。
オレには、僅かな詰めの甘さもない。
「ふふふ、神童宗谷と夕景ゆたか、お前達にオレの必殺技を見せてやる!
今まで味わった事のない破壊力をその身に刻み、絶望しながら果てて行くがいいわ!
喰らえ、必殺の三連コンボ『洗脳』をして、最強の幻獣『ケルベロス』を奪い、更に『広範囲攻撃』と『マジギレ』のコンボだ!
これで、貴様らのフィールドのほとんどのカードを奪い去る!
神童宗谷から七天童子のカード二枚を、夕景ゆたかからは最愛の『ウララン』の同色カードをな!
これで、オレの勝ちだ!」
「くうう、バカな……。
攻撃力十六万ドルだと?
こんな攻撃を受けたら、マモルに私の全てを捧げる他ない。
払えなかったら、もう自らの体で一生払って行くしかないよ!
まあ、カードゲームだし、払わないけど……。
『異次元エスケープ』で攻撃を回避する!
これにより、『ウララン』は無傷だ!」
「四枚目のカードはお前が持っていたのか!」
ゆたかは、全ての行動をキャンセルできる絶対防御のカードで危機的状況を回避した。
まあ、神童宗谷に攻撃できれば、ゆたかのカードなど必要なく勝てる!
すでに、この攻撃を受ける前にお金のない丸裸の真槍ちゃんだけは、一切お金を返済する事が不可能な為に、お金を払う必要がないのだ。
「ごめんね、アタシだけは払わなくて良いみたいで♡」
真槍ちゃんは、笑顔でそう言ってきた。
(うん、体で払って♡)
そう言いたかったが、そう言ったら最後、真槍ちゃんの鉄拳で払わされる事になるだろう。
せっかくのオレの勝利が、気絶による棄権という形でなくなってしまうのだ。
オレは自制し、なんとか誘惑に耐えきった。
後は、神童宗谷が無残に敗北するのを確認するだけだ。
「うおおおお、まだだ、勝利だけは……。
七天童子だけは揃えさせるわけにはいかないんだ!
なんとか、現金(キャッシュ)と雑魚モンスターで耐え切るしかない。
ゆたかちゃんを諦める事だけはしたくないんだ……」
神童宗谷は、なんとかオレの攻撃による敗北だけは耐え切った。
近くで鼻くそをほじっている女の子のどこが良いのかわからないが、その覚悟は賞賛に値する。
だが、現実は残酷だ。
「やっぱりあの攻撃が勝敗を分けたね。
もうマモルのワンマンゲームだよ。
つまんなくなっちゃった。
『ウララン』も取られそうだし……」
「ちょっと、鼻くそをほじるの辞めなさいよ。
汚いわよ、カードをその手で触るんじゃないわよ!
もう、ちょっとこれで拭いてあげるわ。
全く!」
ゆたかの妨害を真槍ちゃんが止めてくれて、オレの勝利が決まった。
たかがカードゲームに負けただけだが、神童宗谷は敗北を認めきれず泣いてた。
二回連続の連敗が相当堪えていたらしい。
オレ達は、神童宗谷の用意したベッドでグッスリ眠り、万全な状態で最終決戦に臨む。
逆に、神童宗谷は一晩眠る事ができず、自分の修行不足を痛感し、新たな場所で修行すると決意したようだ。
翌朝になって、ゆたかにこう告げて去って行く。
ゆたかには勿体無いくらいの相手だが、勝負に負けた以上去って行くしかない。
「うう、僕はまだゆたかちゃんを愛する資格がないという事か。
なら、僕はマモル君に追い付く為に、イギリスへ留学に行く。
そこで、もっと色々学び、将来ゆたかちゃんを迎えに来るよ。
いずれ、また連絡するよ。
その時まで、サヨナラ、ゆたかちゃん!」
朝日を背に、ケルベロスに乗って去って行く。
ゆたかは、ボーッと彼を見送っていた。
神童宗谷、オレに匹敵する力を身に付けて帰って来い。
その時は、また全力で相手をしてやろう!
0
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる