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番外編その三 IPET(神獣)VS IPET(性獣)

第二十七話 眼鏡童子の最後のIPET

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神獣ツナデンを倒したジライヤだったが、昨日の疲れもあり腰が限界だった。
腰痛を訴えて、とりあえず休憩を取る。
眼鏡童子のIPETはあと一つであり、ゆたかには二体のIPETが残されていた。
戦況的には豊が圧倒的に有利だった。

「ジライヤ、給料分は働け!
そう言いたいが、眼鏡童子は残り一体だ。
そして、私には二体のIPETが残されている。
更に、ツナデンを無理矢理起こして、戦闘させることもできる。
給料分は、ツナデンの体で払ってもらおうかね」

ゆたかは、ツナデンに塩をかける。
ツナデンの水分が失われ始め、もがい苦しい始めた。

「ぎゃあああああああああ、熱い! 熱い! 体が消える!」

「お、起きたね。
じゃあ、私のIPETになってよ。
断れば、この場で消滅してもらう。
後、数分の命だ。
君に選択肢はないよ!」

「分かりました。
あなたの奴隷になります。
なんなりとお申し付けください」

「ふふ、素直で助かるよ。
では、ジライヤからの真水注入をしてあげよう。
上空の雲を掻き集めたから、君の嫌いな塩分は含んでいないよ。
これで私達は仲間となった。
嬉しいよ、では最近流行りのグラビアアイドルになれ!

それでエロベアが復活する。
私のIPETが全て万全だということを悟れば、眼鏡童子もただの可愛い子ちゃんに成り下がるだろう。
あの傲慢な眼鏡を外し、キメラカンパニーの呪縛から解き放ってあげるよ!」

ツナデンは泣きながら、言われた通りにする。
バスト八十七センチ、ウエスト五十八センチ、ヒップ八十八センチの人気グラビアアイドルになった。
途端に真槍ちゃんの顔が曇り始める。

どうやらこの怪物と競り合い、敗北して今の地位にいるらしい。
顔の引きつり方から嫉妬心が滲み出し、全てを物語っていた。
二番手、三番手ではそれほど人気は出ないということだ。
美女であっても何か一芸がなければ生き残れない世界、それが芸能界だ。

「ウッフョー、真槍がクソ雑魚にも思えるほどのセクシー美女じゃないですか!
まずは実験だ!
果たして、Gカップ巨乳の弾力と大きさはどのくらいあるのかということを!
これは、全人類が求める究極の謎の一つだよ!」

究極の謎を前に、エロベアは二人の美女によってボコボコにされた。
コマイヌと真槍ちゃんのダブルコンビネーションにより、エロベアは再び起動を停止された。
一瞬だったが、ゆたかは眼鏡童子にプレッシャーを与える。

「ふふん、エロベアはどんなにやられても美女の裸体を見るだけで復活する。
お前に勝ち目はない。
諦めて降伏するんだ。
そうすれば私の切り札を出す前もない」

「ふん、私を脅しても無駄よ。
あなたが自分のアンドロイドを信頼しているように、私も自分のアンドロイドを信頼しているの。
来なさい、オロチン!」

眼鏡童子は、最後のアンドロイドを出現させた。
彼女は知るよしもないが、すでに勝負は決まっているのだ。
オレと真槍ちゃんは、違和感を覚えつつも、ゆたかが勝つことを悟る。
眼鏡童子に勝ち目など最初から存在しなかったのだ。
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