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第九章 古代遺跡 学校編最後の試練!
第四十四話 冷菓VS奏子 街中の戦い!
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街の連中が騒ぎ始めると、奏子はこう指示を出す。
「街中にいるカップルを集めなさい!
女の子の方は、あなた達の好きにして良いわ!
私の狙いは、ある男性だけよ。
その人を確保したら、後の女の子はあなた達の物よ。
私の目の前にいる女の子も含めてね♡」
「くっ、街人を手足の様に扱っている。
もしも負けたら、こいつらの餌食に……」
街人は、凶悪な表情をしている化け物の様に見える。
恐怖と嫌悪感でそう見えるのだ。
「ふふ、なかなか可愛いでしょう? あなたの新しいパートナーにぴったり♡
別に、何人でも奴隷にしても良いのよ。こいつらなら喜んで奉仕してくれるわ。
私は、マモルお兄様とラブラブチュッチュの新婚生活を送らせてもらいますけど♡」
「くっ、させるか!」
冷菓が攻撃を仕掛けようとすると、街人が騒ぎ始めた。
冷菓は、奏子に促され、攻撃を中断する。
「姫様、この付近にいたカップルを捕らえました。
すぐに、姫様の元へ連れて来ます!」
「あら、予想以上に早かったわね。まあ、良いわ!
マモルお兄様と熱いキスをかわして、異世界での新しい新婚生活を始めるの。
もう、誰の邪魔も入らない二人っきりの世界となるのよ♡
ゆくゆくは、この世界のボスもぶっ倒して、脅威の無い世界にするつもりよ。
ふふ、この街はその第一歩となるの!」
奏子が一人で陶酔していると、街人の手によって問題のカップルが連れて来られた。
「おら! 手加減してやっているんだ。
きびきび歩いてくれ。
オイラも、お前達を傷付けたくはねえ。
どっちもオイラ好みの顔だからな。
まあ、女の子同士みたいだけど、一応命令だからな。
許可が出来たら、オイラと付き合ってくれ」
「こいつらは……」
奏子と冷菓がカップルを確認すると、そこには姫野剣冴と磯辺霊子が連れて来られていた。
外傷はなく、無抵抗な為に縛られてもいない。
奏子は二人を確認すると、街人にこう言う。
「なんだ、こいつらか。
確かに、顔はターゲットに似ているけど、人違いよ。
こいつは、ターゲットの弟君。
まあ、私は興味もないし、どちらもあんた達の妻にして良いわよ!」
その言葉を聞き、街人は喜んだ。
姫野剣冴に近付き、さらって行こうとする。
「本当ですか! じゃあ、オイラは男の子の方をもらうだ。
オイラの娘と結婚させて、可愛い子孫を残すだ」
もう一人は、磯辺霊子に近付き、嫌らしい笑顔で霊子を舐め回す様に見る。
「ふへへへ、オイラはシンプルにこの娘と結婚するだ。
オッパイは無いけど、顔はかなりの上玉だべ!」
「いやあ、触らないで!」
街人が霊子に触れようとすると、普段は温厚な剣冴が怒り始める。
武器は、取り上げられていたが、街人を押し退け、霊子に近付き守る。
「やれやれ、このくらいは助けてあげましょうかね。
後は、自力で脱出してくださいよ」
冷菓もそれを見て、氷の刀を供給する。
剣冴はそれを受け取ると、一気に街人を蹴散らし、霊子を連れて逃走した。
元々運動神経は良い方だった為、街人数人程度では相手にもならない。
二人は、街を抜けて、どこか安全な所まで逃げのびようとしていた。
「ちっ、逃げただ! 追え!」
街人も決死で追いかける為、長期戦になるとやばいだろう。
無事を祈るしかない。
奏子は、街人がいなくなると、冷菓に戦闘開始の合図を告げる。
「ふう、ちょっと中断しましたが、戦闘開始ですよ?
準備はよろしくて?」
「あら、意外と正々堂々なのね。びっくりしたわ。
奇襲でもすれば、勝機があったかもしれないのに……」
「マモルお兄様と戦う前に、あなたごときに奇襲を使っては、お兄様には勝てないのよ」
「ふーん、挑発のつもりですか?
その程度の言葉では、私の冷静さを奪う事はできませんよ!」
奏子と冷菓のバトルが開始された。
今回は、イフリートを消滅させられるかに鍵がかかっている。
炎と氷の戦いの為、どちらがイフリートの熱い心を動かす事が出来るのだろうか。
久し振りの精神の戦いが繰り広げられる。
(ここからは戦いのイメージです。舞台のテーマは夏の部活)
イフリートの灼熱は、まさに日本の夏でも関係なく熱血指導する先輩そのもの。
ある時には、数百人を熱中症にして倒れさせたりする恐るべき熱さ。
当然、頑張っている本人も熱い! それを止めるのは、相当過酷なのだ。
「イフリート先輩! 頑張っている先輩も素敵ですけど、偶には冷たいスポーツドリンクでも飲んで休んでいてください。
ほら、今キンキンに冷えて、飲み頃なんですよ!」
「ふー、良い汗かいた。
そうか、キンキンに冷えて飲み頃なのか。少し休憩するとするか。
ありがとう、冷菓君!」
イフリート先輩は、冷菓のスポーツドリンクを飲もうとしてベンチで腰を下ろそうとする。
これで鬼の様な訓練を少しは休憩する事が出来るのだ。
部員達がそう思っていた時、もう一人のマネージャーの奏子がこう告げる。
何を隠そう、こいつは敵から送られて来たスパイなのだ。
イフリート先輩を巧みに使い、部員達を疲れさせ、無き者にしようとしているのだ。
「あら、キンキンに冷えたスポーツドリンクを飲むなんて身体に悪いわ。
運動している直後は、常温で温めた飲み物を飲むのが最適なのよ!」
「何! ありがとう、奏子君。
おらあ、このスポーツドリンクが常温になるまで、駆け込み練習だ。
さぼっているんじゃない!」
奏子の策略により、イフリート先輩は疲れている部員達を無理矢理に訓練させる。
このままでは、部員達の命が危ない!
奏子は微笑みながら、その様子を眺めていた。
「ふふ、実際に冷たい飲み物を飲んで、身体に悪いかどうかは分からないけどね。
お年寄りとかならともかく、若者だから大丈夫だろうけど、やっぱり用心した方が良いわよね♡」
冷菓は、奏子の強さに押されていた。
「くっ、強い! このままでは、負けてしまうわ。なら、この方法ならどう?」
冷菓は、再びイフリート先輩に差し入れを持って行く。
それは、部員達全員分のアイスクリームだった。
今、ここで食べなければ、溶けてしまうだろう。
休憩と部員達の冷却、その二つを同時にする事で部員達を守ろうとしていた。
それに、アイスクリームならちょっとずつ食べられるからね。
「おお! これは嬉しい差し入れだ! お前達、ちょっと休憩するか?」
「うす……。マジ、嬉しいです!」
ついに休憩できるため、部員達は感激の涙を流す。
それほどまでに追い詰められていたのだ。そこへ再び奏子が介入する。
そして、若者でも告げられたくない一言を告げる。
「あら、イフリート先輩って、糖尿病の家系ですよね?
最近、血糖値が高い物ばかり食べていましたし、控えたほうがよろしいのでは?」
それを聞き、部員達の表情が変わった。
「ふっ、そうだ。オレの家系は、糖尿病になり易いんだった。
それなのに、毎日毎日甘い物を食べて、このままでは確かにヤバイな!
ありがとう、奏子君!
この油断が、将来を台無しにするかもしれないのだ。
気を付けよう。おらあ、お前らもアイスを食ってんじゃないぞ!
走り込みの続きだ!」
イフリート先輩は涙を流していた。
本心では、アイスを食べて休憩したいのだ。
だが、アイスを食べる時にあの様な事を言われては、相当不安になる事だろう。
部員達を引き連れ、厳しい特訓を続行していた。
普通の差し入れでは、イフリート先輩を休憩させる事は出来ない!
「ふっ、スポーツマンだけに、糖尿とかは一番恐れている事でしょうね。
まあ、それで部員達が潰れちゃあ、意味無いんだけどね!」
「くうう、強過ぎる。私も自腹を切らねばならないという事ね。
良いわ、私の本気を見せてあげる!」
奏子の恐るべき能力により、冷菓は圧倒されていた。
余力を残す様な戦い方では負けてしまう!
果たして、逆転の手はあるのだろうか?
「街中にいるカップルを集めなさい!
女の子の方は、あなた達の好きにして良いわ!
私の狙いは、ある男性だけよ。
その人を確保したら、後の女の子はあなた達の物よ。
私の目の前にいる女の子も含めてね♡」
「くっ、街人を手足の様に扱っている。
もしも負けたら、こいつらの餌食に……」
街人は、凶悪な表情をしている化け物の様に見える。
恐怖と嫌悪感でそう見えるのだ。
「ふふ、なかなか可愛いでしょう? あなたの新しいパートナーにぴったり♡
別に、何人でも奴隷にしても良いのよ。こいつらなら喜んで奉仕してくれるわ。
私は、マモルお兄様とラブラブチュッチュの新婚生活を送らせてもらいますけど♡」
「くっ、させるか!」
冷菓が攻撃を仕掛けようとすると、街人が騒ぎ始めた。
冷菓は、奏子に促され、攻撃を中断する。
「姫様、この付近にいたカップルを捕らえました。
すぐに、姫様の元へ連れて来ます!」
「あら、予想以上に早かったわね。まあ、良いわ!
マモルお兄様と熱いキスをかわして、異世界での新しい新婚生活を始めるの。
もう、誰の邪魔も入らない二人っきりの世界となるのよ♡
ゆくゆくは、この世界のボスもぶっ倒して、脅威の無い世界にするつもりよ。
ふふ、この街はその第一歩となるの!」
奏子が一人で陶酔していると、街人の手によって問題のカップルが連れて来られた。
「おら! 手加減してやっているんだ。
きびきび歩いてくれ。
オイラも、お前達を傷付けたくはねえ。
どっちもオイラ好みの顔だからな。
まあ、女の子同士みたいだけど、一応命令だからな。
許可が出来たら、オイラと付き合ってくれ」
「こいつらは……」
奏子と冷菓がカップルを確認すると、そこには姫野剣冴と磯辺霊子が連れて来られていた。
外傷はなく、無抵抗な為に縛られてもいない。
奏子は二人を確認すると、街人にこう言う。
「なんだ、こいつらか。
確かに、顔はターゲットに似ているけど、人違いよ。
こいつは、ターゲットの弟君。
まあ、私は興味もないし、どちらもあんた達の妻にして良いわよ!」
その言葉を聞き、街人は喜んだ。
姫野剣冴に近付き、さらって行こうとする。
「本当ですか! じゃあ、オイラは男の子の方をもらうだ。
オイラの娘と結婚させて、可愛い子孫を残すだ」
もう一人は、磯辺霊子に近付き、嫌らしい笑顔で霊子を舐め回す様に見る。
「ふへへへ、オイラはシンプルにこの娘と結婚するだ。
オッパイは無いけど、顔はかなりの上玉だべ!」
「いやあ、触らないで!」
街人が霊子に触れようとすると、普段は温厚な剣冴が怒り始める。
武器は、取り上げられていたが、街人を押し退け、霊子に近付き守る。
「やれやれ、このくらいは助けてあげましょうかね。
後は、自力で脱出してくださいよ」
冷菓もそれを見て、氷の刀を供給する。
剣冴はそれを受け取ると、一気に街人を蹴散らし、霊子を連れて逃走した。
元々運動神経は良い方だった為、街人数人程度では相手にもならない。
二人は、街を抜けて、どこか安全な所まで逃げのびようとしていた。
「ちっ、逃げただ! 追え!」
街人も決死で追いかける為、長期戦になるとやばいだろう。
無事を祈るしかない。
奏子は、街人がいなくなると、冷菓に戦闘開始の合図を告げる。
「ふう、ちょっと中断しましたが、戦闘開始ですよ?
準備はよろしくて?」
「あら、意外と正々堂々なのね。びっくりしたわ。
奇襲でもすれば、勝機があったかもしれないのに……」
「マモルお兄様と戦う前に、あなたごときに奇襲を使っては、お兄様には勝てないのよ」
「ふーん、挑発のつもりですか?
その程度の言葉では、私の冷静さを奪う事はできませんよ!」
奏子と冷菓のバトルが開始された。
今回は、イフリートを消滅させられるかに鍵がかかっている。
炎と氷の戦いの為、どちらがイフリートの熱い心を動かす事が出来るのだろうか。
久し振りの精神の戦いが繰り広げられる。
(ここからは戦いのイメージです。舞台のテーマは夏の部活)
イフリートの灼熱は、まさに日本の夏でも関係なく熱血指導する先輩そのもの。
ある時には、数百人を熱中症にして倒れさせたりする恐るべき熱さ。
当然、頑張っている本人も熱い! それを止めるのは、相当過酷なのだ。
「イフリート先輩! 頑張っている先輩も素敵ですけど、偶には冷たいスポーツドリンクでも飲んで休んでいてください。
ほら、今キンキンに冷えて、飲み頃なんですよ!」
「ふー、良い汗かいた。
そうか、キンキンに冷えて飲み頃なのか。少し休憩するとするか。
ありがとう、冷菓君!」
イフリート先輩は、冷菓のスポーツドリンクを飲もうとしてベンチで腰を下ろそうとする。
これで鬼の様な訓練を少しは休憩する事が出来るのだ。
部員達がそう思っていた時、もう一人のマネージャーの奏子がこう告げる。
何を隠そう、こいつは敵から送られて来たスパイなのだ。
イフリート先輩を巧みに使い、部員達を疲れさせ、無き者にしようとしているのだ。
「あら、キンキンに冷えたスポーツドリンクを飲むなんて身体に悪いわ。
運動している直後は、常温で温めた飲み物を飲むのが最適なのよ!」
「何! ありがとう、奏子君。
おらあ、このスポーツドリンクが常温になるまで、駆け込み練習だ。
さぼっているんじゃない!」
奏子の策略により、イフリート先輩は疲れている部員達を無理矢理に訓練させる。
このままでは、部員達の命が危ない!
奏子は微笑みながら、その様子を眺めていた。
「ふふ、実際に冷たい飲み物を飲んで、身体に悪いかどうかは分からないけどね。
お年寄りとかならともかく、若者だから大丈夫だろうけど、やっぱり用心した方が良いわよね♡」
冷菓は、奏子の強さに押されていた。
「くっ、強い! このままでは、負けてしまうわ。なら、この方法ならどう?」
冷菓は、再びイフリート先輩に差し入れを持って行く。
それは、部員達全員分のアイスクリームだった。
今、ここで食べなければ、溶けてしまうだろう。
休憩と部員達の冷却、その二つを同時にする事で部員達を守ろうとしていた。
それに、アイスクリームならちょっとずつ食べられるからね。
「おお! これは嬉しい差し入れだ! お前達、ちょっと休憩するか?」
「うす……。マジ、嬉しいです!」
ついに休憩できるため、部員達は感激の涙を流す。
それほどまでに追い詰められていたのだ。そこへ再び奏子が介入する。
そして、若者でも告げられたくない一言を告げる。
「あら、イフリート先輩って、糖尿病の家系ですよね?
最近、血糖値が高い物ばかり食べていましたし、控えたほうがよろしいのでは?」
それを聞き、部員達の表情が変わった。
「ふっ、そうだ。オレの家系は、糖尿病になり易いんだった。
それなのに、毎日毎日甘い物を食べて、このままでは確かにヤバイな!
ありがとう、奏子君!
この油断が、将来を台無しにするかもしれないのだ。
気を付けよう。おらあ、お前らもアイスを食ってんじゃないぞ!
走り込みの続きだ!」
イフリート先輩は涙を流していた。
本心では、アイスを食べて休憩したいのだ。
だが、アイスを食べる時にあの様な事を言われては、相当不安になる事だろう。
部員達を引き連れ、厳しい特訓を続行していた。
普通の差し入れでは、イフリート先輩を休憩させる事は出来ない!
「ふっ、スポーツマンだけに、糖尿とかは一番恐れている事でしょうね。
まあ、それで部員達が潰れちゃあ、意味無いんだけどね!」
「くうう、強過ぎる。私も自腹を切らねばならないという事ね。
良いわ、私の本気を見せてあげる!」
奏子の恐るべき能力により、冷菓は圧倒されていた。
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