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24話
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「そっちはどうかしら~?」
「うーん、なさそうかなぁ」
真っ赤なソファで眠りについたクララから、少し離れた場所。
二人は目がくらみそうになる宝物を、手当たり次第にひっくり返していた。
そこに歴史に対する敬意などは見受けられない。
人類にほとほと興味のない妖精と、長年文明から隔離されてきた女の子。
芸術品とは相性が悪すぎたのだ。
とはいえど、ともに大事なちびっ子ちゃんのためにこうして螺旋の宝玉につながる額縁を探しているのだった。
「この辺に、ほんとにあるのー?」
ファンタジーに出てきそうな宝箱の中身を物色していたレイネが、疑わしそうに声を上げた。
もう一時間ほど探しているのだが、目的の絵画は見つかる気配すらない。
以前に誰かが持って行ってしまったのかも……、と思ったわけだ。
「そんなこと言われても知らないわ~! 前来たときはここらへんにあったのだから、今回もあるでしょう!」
返ってきたのは情報ともいえないほどに不確かな根拠。
こんなあやふやな手掛かりをもとに探していたのかとショックを受け、ふらりとしたレイネは謎の鉱石の結晶に手をつく。
長年ワイルドな環境に身を置いていたとはいえ、これでもお姫様なのだ。行き当たりばったりなもの探しなどしたこともない。
コレットのあまりに杜撰な計画のなさは、到底受け入れがたいものだった。
「そんな適当で見つかる訳ないよ!」
「素人は黙っているかしら! 世界に愛されている妖精は探し物を必ず見つけられるのだから、文句があるのならあっちに行きなさい!」
いきり立つレイネにコレットは反発した。
自らを世界に愛されていると思い込んでいるコレットは、指摘に耳を貸さなかった。
必ず見つけられる、というのは一応は間違っていない。
寿命という概念が存在しない妖精種は一度何かに取り組むと、それこそ達成してしまうまで何年でもかけて時間というリソースを注ぎ込む。
結果としては、大抵の失せものは見つけてしまうのだ。何百年という月日を代償にして。
「いいもん! 私の方が先に見つけるから」
そういうとレイネは宝物庫の奥へと歩いて行った。
ガサガサ、ガサガサ――
二人は別々の場所で絵画を探す。
お互いに言葉を発しないので、宝物がぶつかり合う音だけが広すぎる宝物庫のなかに木霊する。
「ねぇ、あなた……」
その沈黙に耐えかねたのか、コレットが話しかける。
「……この先へ向かう覚悟、ちゃんとしているのかしら」
レイネは顔を向けてきょとんとする。
質問の意味を読み取れなかったのだ。
「螺旋の宝玉にはそれを守るガーディアンがいるの、最後の試練ね。挑戦者はそれを何とか切り抜けて宝玉に触れる訳だけど、当然危険よ。……場合によっては死に至ることもあるわ」
語りながらレイネの前まで浮遊する。
真剣な話に手を動かすのをやめ、聞き入るレイネ。
「だけどあなたはそれに付き合う理由がないわ。ただ元の世界に帰るだけなら宝玉に触れる必要はないから。……クララは勘違いしているみたいだけど」
コレットはそれを意図的に黙っていたのだが、目の前のレイネには知る由もない。
「でも、封印がいつまで保つか分からないんだよね?」
反論というか、疑問をそのまま口にする。
コレットが与えたペンダントがもし町中で効力を失ったら、無防備な屋台に局所的な竜巻が襲い掛かるより酷い被害を与えることだろう。
もちろん被害には人命も含まれる。
だからこそ、危険があってもレイネはギフトを得て自分の魔力をコントロールする必要があるわけだ。
「あれはただの方便よ。あなたの魔力はとても大きいけど、百年程度ならその封印で事足りるわ」
「もう魔力のせいで誰かを傷つけることはないんだね……」
「ええ、その代わりに初球の魔法すら使えなくなるけど、些細なことでしょう?」
確かに些細なことだ。
魔法が使えずとも十分に暮らしていくことはできるし、加えててレイネは王族だ。
自ら魔法を行使せずとも人にやらせれば済む話である。
前線に立って戦う王族の物語りなどあるが、あれの方がおかしいのだから。実際に貴族が向き合うのは、剣を構えた血みどろの敵兵ではなくもっぱら書類だ。
魔法が使えないままでも問題はないはずだが、
「それはとっても問題だよ」
まるで分りきっていることを答えるかのように言った。
真っすぐと見つめるその瞳は揺るがない。
「――続けなさい?」
コレットが見定めるような目をレイネに向けて促す。
「クララちゃんはこの先大きな出来事に巻き込まれるよね、そのとき力がないと一緒に居られなくなっちゃう。自分のことを考えないで誰かのためにがんばちゃうんだから、それを私が守ってあげなきゃいけないの。そのとき魔法が使えなかったら、私絶対後悔するから!」
レイネの叫びに、コレットは沈黙を返す。
思い付きで言ったわけではないことは理解していた。見た目よりも賢いことはすでに予想できていたから。
あとは信頼に足るかどうか。
「あなたの覚悟、すべて知っても変わることはないと言える?」
「かわらないよ」
即答したレイネに、これ以上質問を重ねる意味はないと判断する。
そしてコレットは、心の内に抱えた大きな荷物を下ろすように、ゆっくりと話し始めた。
「私はね、もうすぐクララの前から姿を消さなければならないの」
「どうして……?」
あんなに仲が良かったのに、本意ではないのだろう。
その真意を探りだそうと顔を見れば、浮かんでいたのは寂しそうな、それでも仕方ないといった悲しそうな笑み。
思わず言葉を失ってしまう。
「私はあの子の感情を蔑ろにしてでも、その命を守るという責務があった。でもね、背中を押してしまったの」
思い出されるのは、レイネを救出しに土壁の中に足を踏み入れたときのこと。
幸運なことにクララの命に別状はなかったが、妖精姫の監視役としては不適格な選択だった。
百人議会の面々が望む行動からは確実に外れていただろうから。
間違ったことをしたとは今でも思っていないのだけどね、と付け足す。
「近々今回行動の説明責任を果たせと本国から呼び出しがかかるはず……。次にこっちに来られるのは十年後くらいかしら」
暗い雰囲気をかき消すようにレイネの頬を軽くつまむ。
「だからね、仕方なく、どーっしようもなくだけどね――」
クララと同じ翡翠をはめ込んだみたいな綺麗な目。
「――クララのこと、あなたに任せるわ」
なにせ潜在能力はピカイチだ。
メンタルについてはもっと時間をかけて調べたかったがどうしようもないことだ、別れの時は近い。
わずかな時間だったけど、クララのことを任せられる人間だと直感した。
あとはレイネが頼れる人間であることを神にでも祈ろう。
「コレット……」
――ガサガサッ!
「ちょっとこんなときまで探し物するの――」
コレットが言いかけて、レイネの手が何にも触れていないことに気づく。
――ガサガサ、ガサガサガサッ!
「じゃ、じゃあ今の音は」
震えるというよりかは痙攣しながら下を見ると、食料品が入っていた箱から飛び出す黒い影。
――ブゥゥゥゥン
唐突にそれは飛んだ。
だが別に不思議でもない話だ、ゴキブリが飛ぶなんて。
茶色の羽を広げたそれは、思うところあるのか、あるいは色の変わった同族だとでも思ったのか、コレットの元に一直線に向かう。
「ヒィ――――! ムリムリムリ――!」
必死に逃げ回るコレット。
それに追従するゴキット。
本調子ではないのか飛行速度が遅い妖精に、後ろから黒光りするボディがじわじわと距離を詰める。
「ヤバィ、もう捕まるかしら~!」
コレットまで、あと数ミリ。
確実に二本の前肢で抱きしめられるとほくそ笑んだとき、
「コレットをいじめちゃダメ!」
レイネが板状のなにかを振り下ろした。
べちこーん。
見事にヒット。
哀れ打ち付けられた昆虫は、ギィッと悲鳴を上げて足場の貴金属の隙間に逃げこんでいった。
「大丈夫だった?」
「ええ、なんとか……。それにしてもあなた、勇敢なのね」
とっさに誰かを助けるその行動力をコレットは称賛した。
クララを任せたのは間違いではなかったわ……。
「そんなことないよ~」
真っ赤になったレイネは手に持った長方形の板をパタパタと振って謙遜する。
「そ、その板……」
「ん?」
指を指されてくるりと裏返す。
表面には油絵が描かれていた。
豪華な額縁に、贅沢に何色も使って表現された大きな真球。
それを見たコレットが目を剥いた。
「ら、らら――螺旋の宝玉かしら~!」
「うーん、なさそうかなぁ」
真っ赤なソファで眠りについたクララから、少し離れた場所。
二人は目がくらみそうになる宝物を、手当たり次第にひっくり返していた。
そこに歴史に対する敬意などは見受けられない。
人類にほとほと興味のない妖精と、長年文明から隔離されてきた女の子。
芸術品とは相性が悪すぎたのだ。
とはいえど、ともに大事なちびっ子ちゃんのためにこうして螺旋の宝玉につながる額縁を探しているのだった。
「この辺に、ほんとにあるのー?」
ファンタジーに出てきそうな宝箱の中身を物色していたレイネが、疑わしそうに声を上げた。
もう一時間ほど探しているのだが、目的の絵画は見つかる気配すらない。
以前に誰かが持って行ってしまったのかも……、と思ったわけだ。
「そんなこと言われても知らないわ~! 前来たときはここらへんにあったのだから、今回もあるでしょう!」
返ってきたのは情報ともいえないほどに不確かな根拠。
こんなあやふやな手掛かりをもとに探していたのかとショックを受け、ふらりとしたレイネは謎の鉱石の結晶に手をつく。
長年ワイルドな環境に身を置いていたとはいえ、これでもお姫様なのだ。行き当たりばったりなもの探しなどしたこともない。
コレットのあまりに杜撰な計画のなさは、到底受け入れがたいものだった。
「そんな適当で見つかる訳ないよ!」
「素人は黙っているかしら! 世界に愛されている妖精は探し物を必ず見つけられるのだから、文句があるのならあっちに行きなさい!」
いきり立つレイネにコレットは反発した。
自らを世界に愛されていると思い込んでいるコレットは、指摘に耳を貸さなかった。
必ず見つけられる、というのは一応は間違っていない。
寿命という概念が存在しない妖精種は一度何かに取り組むと、それこそ達成してしまうまで何年でもかけて時間というリソースを注ぎ込む。
結果としては、大抵の失せものは見つけてしまうのだ。何百年という月日を代償にして。
「いいもん! 私の方が先に見つけるから」
そういうとレイネは宝物庫の奥へと歩いて行った。
ガサガサ、ガサガサ――
二人は別々の場所で絵画を探す。
お互いに言葉を発しないので、宝物がぶつかり合う音だけが広すぎる宝物庫のなかに木霊する。
「ねぇ、あなた……」
その沈黙に耐えかねたのか、コレットが話しかける。
「……この先へ向かう覚悟、ちゃんとしているのかしら」
レイネは顔を向けてきょとんとする。
質問の意味を読み取れなかったのだ。
「螺旋の宝玉にはそれを守るガーディアンがいるの、最後の試練ね。挑戦者はそれを何とか切り抜けて宝玉に触れる訳だけど、当然危険よ。……場合によっては死に至ることもあるわ」
語りながらレイネの前まで浮遊する。
真剣な話に手を動かすのをやめ、聞き入るレイネ。
「だけどあなたはそれに付き合う理由がないわ。ただ元の世界に帰るだけなら宝玉に触れる必要はないから。……クララは勘違いしているみたいだけど」
コレットはそれを意図的に黙っていたのだが、目の前のレイネには知る由もない。
「でも、封印がいつまで保つか分からないんだよね?」
反論というか、疑問をそのまま口にする。
コレットが与えたペンダントがもし町中で効力を失ったら、無防備な屋台に局所的な竜巻が襲い掛かるより酷い被害を与えることだろう。
もちろん被害には人命も含まれる。
だからこそ、危険があってもレイネはギフトを得て自分の魔力をコントロールする必要があるわけだ。
「あれはただの方便よ。あなたの魔力はとても大きいけど、百年程度ならその封印で事足りるわ」
「もう魔力のせいで誰かを傷つけることはないんだね……」
「ええ、その代わりに初球の魔法すら使えなくなるけど、些細なことでしょう?」
確かに些細なことだ。
魔法が使えずとも十分に暮らしていくことはできるし、加えててレイネは王族だ。
自ら魔法を行使せずとも人にやらせれば済む話である。
前線に立って戦う王族の物語りなどあるが、あれの方がおかしいのだから。実際に貴族が向き合うのは、剣を構えた血みどろの敵兵ではなくもっぱら書類だ。
魔法が使えないままでも問題はないはずだが、
「それはとっても問題だよ」
まるで分りきっていることを答えるかのように言った。
真っすぐと見つめるその瞳は揺るがない。
「――続けなさい?」
コレットが見定めるような目をレイネに向けて促す。
「クララちゃんはこの先大きな出来事に巻き込まれるよね、そのとき力がないと一緒に居られなくなっちゃう。自分のことを考えないで誰かのためにがんばちゃうんだから、それを私が守ってあげなきゃいけないの。そのとき魔法が使えなかったら、私絶対後悔するから!」
レイネの叫びに、コレットは沈黙を返す。
思い付きで言ったわけではないことは理解していた。見た目よりも賢いことはすでに予想できていたから。
あとは信頼に足るかどうか。
「あなたの覚悟、すべて知っても変わることはないと言える?」
「かわらないよ」
即答したレイネに、これ以上質問を重ねる意味はないと判断する。
そしてコレットは、心の内に抱えた大きな荷物を下ろすように、ゆっくりと話し始めた。
「私はね、もうすぐクララの前から姿を消さなければならないの」
「どうして……?」
あんなに仲が良かったのに、本意ではないのだろう。
その真意を探りだそうと顔を見れば、浮かんでいたのは寂しそうな、それでも仕方ないといった悲しそうな笑み。
思わず言葉を失ってしまう。
「私はあの子の感情を蔑ろにしてでも、その命を守るという責務があった。でもね、背中を押してしまったの」
思い出されるのは、レイネを救出しに土壁の中に足を踏み入れたときのこと。
幸運なことにクララの命に別状はなかったが、妖精姫の監視役としては不適格な選択だった。
百人議会の面々が望む行動からは確実に外れていただろうから。
間違ったことをしたとは今でも思っていないのだけどね、と付け足す。
「近々今回行動の説明責任を果たせと本国から呼び出しがかかるはず……。次にこっちに来られるのは十年後くらいかしら」
暗い雰囲気をかき消すようにレイネの頬を軽くつまむ。
「だからね、仕方なく、どーっしようもなくだけどね――」
クララと同じ翡翠をはめ込んだみたいな綺麗な目。
「――クララのこと、あなたに任せるわ」
なにせ潜在能力はピカイチだ。
メンタルについてはもっと時間をかけて調べたかったがどうしようもないことだ、別れの時は近い。
わずかな時間だったけど、クララのことを任せられる人間だと直感した。
あとはレイネが頼れる人間であることを神にでも祈ろう。
「コレット……」
――ガサガサッ!
「ちょっとこんなときまで探し物するの――」
コレットが言いかけて、レイネの手が何にも触れていないことに気づく。
――ガサガサ、ガサガサガサッ!
「じゃ、じゃあ今の音は」
震えるというよりかは痙攣しながら下を見ると、食料品が入っていた箱から飛び出す黒い影。
――ブゥゥゥゥン
唐突にそれは飛んだ。
だが別に不思議でもない話だ、ゴキブリが飛ぶなんて。
茶色の羽を広げたそれは、思うところあるのか、あるいは色の変わった同族だとでも思ったのか、コレットの元に一直線に向かう。
「ヒィ――――! ムリムリムリ――!」
必死に逃げ回るコレット。
それに追従するゴキット。
本調子ではないのか飛行速度が遅い妖精に、後ろから黒光りするボディがじわじわと距離を詰める。
「ヤバィ、もう捕まるかしら~!」
コレットまで、あと数ミリ。
確実に二本の前肢で抱きしめられるとほくそ笑んだとき、
「コレットをいじめちゃダメ!」
レイネが板状のなにかを振り下ろした。
べちこーん。
見事にヒット。
哀れ打ち付けられた昆虫は、ギィッと悲鳴を上げて足場の貴金属の隙間に逃げこんでいった。
「大丈夫だった?」
「ええ、なんとか……。それにしてもあなた、勇敢なのね」
とっさに誰かを助けるその行動力をコレットは称賛した。
クララを任せたのは間違いではなかったわ……。
「そんなことないよ~」
真っ赤になったレイネは手に持った長方形の板をパタパタと振って謙遜する。
「そ、その板……」
「ん?」
指を指されてくるりと裏返す。
表面には油絵が描かれていた。
豪華な額縁に、贅沢に何色も使って表現された大きな真球。
それを見たコレットが目を剥いた。
「ら、らら――螺旋の宝玉かしら~!」
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