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第2章

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「問題児は私達に関わることが無いみたいだから良かったわ。アンナとイリスの学校時代の話はこれぐらいで終わりにしましょうか?これ以上話してても、2人の気分が悪くなるだけよね」

「そうですね。2人の精神衛生上の為にもこれぐらいにしておきましょう」

確かに私達に嫌がらせしていた、元同級生の事を思い出したらモヤモヤするだけね。

「2人のドレスはこれで決まりね。アンナは長い足がチラ見してセクシーね。イリスはストールがあるから露出が少なく見えるけど、婚約者と2人っきりの時にストール外したら大変なことになるわね~」

あのライト様がそんな事になるかしら?

逆に心配されて、人前でストールが落ちたらどうするんだって、お説教される未来しか想像できないんだけど

5歳離れてるせいか、普段は子供扱いなのよね

もしもレイチェル様とドロシー隊長の言う通りでライト様の態度が変わったら嬉しいかな?

私の事を女として意識してくれてるってことだから

「2人のドレスが決まったわね。レイチェル様、2人には今から明日のことで打ち合わせがありますので、我々は一旦失礼させていただきます。」

「あら?明日の事ってことはお茶会の護衛の事よね?ここで話したらいいじゃない、私の意見もすぐに聞けるから二度手間にならないわよ」

ドロシー隊長は一瞬悩んだけど、実際にレイチェル様の意見を聴きながらの方が良いと思ったみたいで、その場で話すことになった

「貴女達の初仕事は明日のお茶会での護衛になるわ。明日のお茶会では、堂々と近くに騎士を付ける訳にはいかないから、2人にはお茶会の参加者としてお茶会に出てもらうわ。お茶会に参加してレイチェル様の両隣に座ってもらいます」

「お茶会に護衛を付けるのはそんなにダメな行為なんですか?」

「絶対にダメな訳では無いけど騎士が近くに居たら、あなた達を信用してませんって言ってるようなものだから出来るだけ避けた方がいいわね。レイチェル様はこの国に来たばかりだから、味方を作る為にも周りに好意的に見られる必要があるのよ」

確かに今まで参加してきたお茶会には、護衛を付けてる人なんて見たことないわね。

相手が例えばどんなに身分が高くてもそれは変わらないわね。

護衛は会場にいる全員を守る目的で少し離れた場所にはいるけど近くには居ないわね

少し離れた場所にいる護衛も主催者が雇ってるから、参加者は護衛を連れて来ても別室で待機になるのよね

「私達が参加してたら意味が無いんじゃないですか?」

「参加の中に護衛が居るのはよくある事だから問題ないわ。表向きは護衛は居ませんって事になってるのよ。高位貴族が参加しているお茶会では良くあることよ、暗黙の了解ってやつね。お義母様もお茶会に参加する時は護衛をお茶会の参加として参加させてるわ。王妃だからってお茶会に護衛を連れて行くなんてこと出来ないから」

「レイチェル様のお茶会に参加される方は若い人ばかりだから、護衛も若い人を選ぶ必要があるのよ。今までは、レイチェル様世代の若い護衛なんて居なかったから困ってたのよ。あなた達が入ってくれて良かったわ」

そっか、お茶会に参加させるってことは年代も合わせないといけないのよね。

唯でさえ女騎士は少ないのに年齢まで指定されたら困るわよね。

だからって年代が違う護衛を参加させても浮く事になるし

「それじゃあ、これが明日の参加者の名簿だから明日までに頭に入れといてちょうだいね。参加者同士の関係性や要注意人物などの事が細かく纏めてあるわ」

ドロシー隊長に渡された紙を見てみると、参加者はそんなに多くは無いみたいね

1人目はエリザベス・ニューベリー伯爵令嬢17歳

意見をはっきり言うタイプで曲がったことを嫌う

2人目はアイリーン・マクバーニー侯爵令嬢16歳

お喋りで口が軽い、自分が目立たないのを嫌う性格

3人目はシルヴィア・ペイン公爵夫人18歳

無口であまり多くを喋らない性格

4人目はダイアナ・リード侯爵令嬢16歳

大人しくて、周りの意見に合わせる傾向あり

5人目はシャーロット・マクネアー17歳

今回が初めての社交で情報なし
リード侯爵家の分家の家でリード侯爵家のコネで今回は参加

レイチェル様と私とアンナを入れて、合計8人でお茶会なのね。

アイリーン様には気をつけた方がいいかしら?

会うのは初めてだけど、悪い噂が良く流れてくる令嬢よね。

気に入らない相手には引きこもりに成程、虐めて追い詰めるって有名なのよね。

相手が失敗するように誘導して、失敗したら周りに失敗した話を広めて、外に出れないように追い詰めるって有名なのよね

アイリーン様は最後まで王太子妃の座を狙ってたから、レイチェル様に何をするか分からないわね

「警戒するのはアイリーン・マクバーニー侯爵令嬢と情報が全く無いシャーロット・マクネアー子爵令嬢よ。特にアイリーン侯爵令嬢にはレイチェル様を近付けないように気を付けて、逆恨みで何をするか分からないから」

「わかりました」

「暗記することが多いでしょうから、今日はもう帰って構わないわ」

ドロシー隊長に帰宅の許可を貰い、私とアンナはレイチェル様に挨拶をしてその場を後にした

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