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第2章
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しおりを挟む「まずはアンナのドレスから選びましょうか。アンナは背が高くてスタイルが良いから、マーメイドドレスが似合うと思うわ」
「マーメイドドレスだといざって時に動きずらいのですが・・・」
確かにそうよね。
似合うだろうから見てみたかったけど
「あら?大丈夫よ。最近のマーメイドドレスは片足が見えるようにざっくりとスリット入ってるのが流行りだから、動きを邪魔しないわ」
「それなら大丈夫かしら?」
問題ないんだ・・・
私ならざっくりスリットが入ってるドレスなんて、落ち着かなくて絶対に嫌、派手に動いたら絶対に見えるよね?
アンナは気にならないのかしら?
「水色のドレスも良いけど、モスグリーンのドレスすも素敵ね。アンナは足がスラーっとしてるからマーメイドドレスが良く似合うわね。このモスグリーンのドレスにしましょう。サイズ調整して貰うからアンナはドレスに着替えてきてね」
アンナのドレスを選んだレイチェル様は、次は私のドレスを選び始めた
「レイチェル様、私は派手なのは苦手なのでシンプルなのをお願いします」
「分かったわ。うーん、イリスは小柄だから可愛い系が良いわよね。露出が多いとライト様が嫌な顔をするかしら?」
「レイチェル様、露出が多いドレスでもドレスの上にストールを羽織れば問題ないですわ。それに婚約者と2人っきりになった時にさり気なく、ストールを外せばいい雰囲気になりますのよ。私の旦那もそれで喜んでますもの」
ドロシー隊長の旦那さんに少し同情してしまうわね。
あまり知られたくないであろう情報を奥さんが周りに話してしまうなんて、
ここに直接的な部下がいないだけマシなのかしら?
普段、部下にどんな態度でいるか知らないけど、もしも頼りになる上司を目指してたら、絶対に知られたくないわよね
「そのアイデア良いわね。だけどそんな事ばらしていいの?」
「良いんですよ。あの人は頼り甲斐があって、尊敬出来る上司を目指してるみたいですけど、本来のあの人はそんな性格とは程遠い人だから、苦労するだけなのに馬鹿ですわよね」
「あら?可愛いじゃない、男性のちょっとした見栄って見てて微笑ましいわよね。それに自分だけが知ってる本当の姿なんて妻の特権よ。ロナルド様がたまに私だけに弱音を吐いてくれる時があるけど凄く嬉しいもの」
王太子様はレイチェル様に弱音を吐くのね。
ライト様は私に弱音なんて絶対に吐いてくれない
ライト様が悩んでたり、辛い時は話を聞いてあげたいのに
「イリスどうしたの?表情が暗いけど?」
「いえ、その、レイチェル様が羨ましいなって思って」
「どうかしたの?」
「レイチェル様は王太子様が悩みや辛い事があったら話してもらえるんですよね?私の婚約者は決してそんな話してくれないので」
ライト様は頼り甲斐があって素敵な人だけど、悩みや苦労が無い人なんているわけが無い
ライト様は私には弱音が吐けないのかな?
「心配することはないわ。イリスの婚約者はイリスより歳上なのよね?男は好きな女性にかっこいい姿だけを見て欲しい生き物なのよ。結婚する前は特にそうね。私の旦那も結婚する前と今ではまるで別人よ」
「ドロシーの言う通りよ。男はわかりやすい生き物だから、本当に追い詰められてる時は見てて直ぐに分かるわ。様子がおかしくなったら悩みを聞いてあげると、次からは素直に悩みを言ってくれるようになるわよ。1度かっこ悪い所を見られたら、男は取り繕わなくなるから」
ドロシー隊長は人生の先輩だから、色々経験してきただろうけど、レイチェル様は私と同い年なのに人生経験豊富よね
お兄さんが居るからかしら?
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