上 下
22 / 43
第1章

22

しおりを挟む

学園に入学して1ヶ月が経った、試験が終わってからは私の環境は色々変わった。

お祖父様が話していた通り、正式にライト様との婚約が決まった。

ライト様がこの婚約に賛成なのか反対なのか分からないので渋っていたら、本人が家まで会いに来てくれて告白をしてくれた。

今思い出しても気恥ずかしい。

ライト様は私が婚約を進めない理由が、ライト様の気持ちを気遣ってなのを知ると

『俺はお前と結婚出来るなら喜んでこの家の婿養子になる。今は覚えて無いとは言え、イリスが長い間辛い思いをして来たのは間違いない。例えお前がそれを思い出しても、気にならなくなるぐらい俺がお前を愛して幸せにしてやる。言っとくが同情じゃないからな、俺はお前と初めて会ったとき生まれて初めて一目惚れしたんだ。お前がうんざりするぐらい愛してやるから覚悟してろよ』

私はライト様の真っ直ぐな告白に照れてしまい、誤魔化すために茶化してしまった

『ライト様はロリコンだったのね?初めて会ったとき私は12歳で、ライト様は17だったよね』

『ちがっ!?違うからな!!俺は決してロリコンなんかじゃない!!』

『冗談だよ。これからよろしくね。私もライト様の事幸せにするから、ライト様も私のこと幸せにしてね』

そんな話をしたのが試験が終わってすぐだった

私が入学するまでは私には時間に余裕があったから、週に1、2回は会えてたけど、学園生活が始まるとお互い忙しいから月に1、2回になってしまった。

寂しいけどライト様は王太子様の護衛だから仕方ない。

ライト様はマメな方で3日に1回は手紙を送ってくれる。

婚約者がライト様で私は本当に幸せだ。

ライト様と私の関係は順調だけど、私の学園生活は良いとも悪いとも言えない

入学する前から嫌な予感はしてたけど、アリスが色々やらかしてくれた、

アリスは家政科の一番下のクラスにいる。

アリスがいるクラスは貴族はアリスだけみたいで、騎士科にまで今年はヤバイ1年がいるって噂話が回ってきた

噂が回ってきた時は最初アリスだとは分からなかった。

噂ではエブリル男爵令嬢が貴族なのに最下位クラスになったって回って来た

母親の実家を知らなかったから、アリス以外にも残念な子がいるんだと思っていた

話を聞いているとエブリル男爵令嬢は最近養子に入ったばかりで、両親が問題を起こして死刑になったと噂をされていた。

エブリル男爵令嬢本人も我が儘で、自分は病弱だから言うことを聞けとやりたい放題

嫌な予感がして私に対して友好的な子に、エブリル男爵令嬢の名前を聞いてみるとアリスの名が出てきた

アリスは私への嫌がらせで、私のありもしない噂を流してることも教えてくれた。

例えば親殺しや自分を虐めてた、今の婚約者は金や権力で脅して婚約した

最初は信じてる人もいたみたいだけど、今では騎士科での私の頑張りや私の性格を見て、それは嘘だと思ってくれてるみたい。

一部は私への妬みで信じ込んでる人もいるみたい

普通科や家政科では信じてる人と疑ってる人半々らしい、最初は信じてる人の方が多かったけど、アリスの性格を知って疑う人が増えたみたいだ。

疑うきっかけを作ったのが、自分のお気に入りの男の子と仲良くしてる、女の子の出鱈目の噂を流して嫌がらせをしてるから

その子は庶民だけど貴族並みに頭が良くて、相手が誰でも優しくて良い子だから周りから好かれている子だった
しおりを挟む
感想 287

あなたにおすすめの小説

言い訳は結構ですよ? 全て見ていましたから。

紗綺
恋愛
私の婚約者は別の女性を好いている。 学園内のこととはいえ、複数の男性を侍らす女性の取り巻きになるなんて名が泣いているわよ? 婚約は破棄します。これは両家でもう決まったことですから。 邪魔な婚約者をサクッと婚約破棄して、かねてから用意していた相手と婚約を結びます。 新しい婚約者は私にとって理想の相手。 私の邪魔をしないという点が素晴らしい。 でもべた惚れしてたとか聞いてないわ。 都合の良い相手でいいなんて……、おかしな人ね。 ◆本編 5話  ◆番外編 2話  番外編1話はちょっと暗めのお話です。 入学初日の婚約破棄~の原型はこんな感じでした。 もったいないのでこちらも投稿してしまいます。 また少し違う男装(?)令嬢を楽しんでもらえたら嬉しいです。

【完結】失いかけた君にもう一度

暮田呉子
恋愛
偶然、振り払った手が婚約者の頬に当たってしまった。 叩くつもりはなかった。 しかし、謝ろうとした矢先、彼女は全てを捨てていなくなってしまった──。

私のことを追い出したいらしいので、お望み通り出て行って差し上げますわ

榎夜
恋愛
私の婚約も勉強も、常に邪魔をしてくるおバカさんたちにはもうウンザリですの! 私は私で好き勝手やらせてもらうので、そちらもどうぞ自滅してくださいませ。

そんなに私の婚約者が欲しいならあげるわ。その代わり貴女の婚約者を貰うから

みちこ
恋愛
小さい頃から親は双子の妹を優先して、跡取りだからと厳しく育てられた主人公。 婚約者は自分で選んで良いと言われてたのに、多額の借金を返済するために勝手に婚約を決められてしまう。 相手は伯爵家の次男で巷では女性関係がだらし無いと有名の相手だった。 恋人がいる主人公は婚約が嫌で、何でも欲しがる妹を利用する計画を立てることに

なんで私だけ我慢しなくちゃならないわけ?

ワールド
恋愛
私、フォン・クラインハートは、由緒正しき家柄に生まれ、常に家族の期待に応えるべく振る舞ってまいりましたわ。恋愛、趣味、さらには私の将来に至るまで、すべては家名と伝統のため。しかし、これ以上、我慢するのは終わりにしようと決意いたしましたわ。 だってなんで私だけ我慢しなくちゃいけないと思ったんですもの。 これからは好き勝手やらせてもらいますわ。

【取り下げ予定】アマレッタの第二の人生

ごろごろみかん。
恋愛
『僕らは、恋をするんだ。お互いに』 彼がそう言ったから。 アマレッタは彼に恋をした。厳しい王太子妃教育にも耐え、誰もが認める妃になろうと励んだ。 だけどある日、婚約者に呼び出されて言われた言葉は、彼女の想像を裏切るものだった。 「きみは第二妃となって、エミリアを支えてやって欲しい」 その瞬間、アマレッタは思い出した。 この世界が、恋愛小説の世界であること。 そこで彼女は、悪役として処刑されてしまうこと──。 アマレッタの恋心を、彼は利用しようと言うのだ。誰からの理解も得られず、深い裏切りを受けた彼女は、国を出ることにした。 一方、彼女が去った後。国は、緩やかに破滅の道を辿ることになる。

どうやら我が家は国に必要ないということで、勝手に独立させてもらいますわ~婚約破棄から始める国づくり~

榎夜
恋愛
急に婚約者の王太子様から婚約破棄されましたが、つまり我が家は必要ない、ということでいいんですのよね?

[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・

青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。 婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。 「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」 妹の言葉を肯定する家族達。 そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。 ※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。

処理中です...