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第1章
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しおりを挟む学園に入学して1ヶ月が経った、試験が終わってからは私の環境は色々変わった。
お祖父様が話していた通り、正式にライト様との婚約が決まった。
ライト様がこの婚約に賛成なのか反対なのか分からないので渋っていたら、本人が家まで会いに来てくれて告白をしてくれた。
今思い出しても気恥ずかしい。
ライト様は私が婚約を進めない理由が、ライト様の気持ちを気遣ってなのを知ると
『俺はお前と結婚出来るなら喜んでこの家の婿養子になる。今は覚えて無いとは言え、イリスが長い間辛い思いをして来たのは間違いない。例えお前がそれを思い出しても、気にならなくなるぐらい俺がお前を愛して幸せにしてやる。言っとくが同情じゃないからな、俺はお前と初めて会ったとき生まれて初めて一目惚れしたんだ。お前がうんざりするぐらい愛してやるから覚悟してろよ』
私はライト様の真っ直ぐな告白に照れてしまい、誤魔化すために茶化してしまった
『ライト様はロリコンだったのね?初めて会ったとき私は12歳で、ライト様は17だったよね』
『ちがっ!?違うからな!!俺は決してロリコンなんかじゃない!!』
『冗談だよ。これからよろしくね。私もライト様の事幸せにするから、ライト様も私のこと幸せにしてね』
そんな話をしたのが試験が終わってすぐだった
私が入学するまでは私には時間に余裕があったから、週に1、2回は会えてたけど、学園生活が始まるとお互い忙しいから月に1、2回になってしまった。
寂しいけどライト様は王太子様の護衛だから仕方ない。
ライト様はマメな方で3日に1回は手紙を送ってくれる。
婚約者がライト様で私は本当に幸せだ。
ライト様と私の関係は順調だけど、私の学園生活は良いとも悪いとも言えない
入学する前から嫌な予感はしてたけど、アリスが色々やらかしてくれた、
アリスは家政科の一番下のクラスにいる。
アリスがいるクラスは貴族はアリスだけみたいで、騎士科にまで今年はヤバイ1年がいるって噂話が回ってきた
噂が回ってきた時は最初アリスだとは分からなかった。
噂ではエブリル男爵令嬢が貴族なのに最下位クラスになったって回って来た
母親の実家を知らなかったから、アリス以外にも残念な子がいるんだと思っていた
話を聞いているとエブリル男爵令嬢は最近養子に入ったばかりで、両親が問題を起こして死刑になったと噂をされていた。
エブリル男爵令嬢本人も我が儘で、自分は病弱だから言うことを聞けとやりたい放題
嫌な予感がして私に対して友好的な子に、エブリル男爵令嬢の名前を聞いてみるとアリスの名が出てきた
アリスは私への嫌がらせで、私のありもしない噂を流してることも教えてくれた。
例えば親殺しや自分を虐めてた、今の婚約者は金や権力で脅して婚約した
最初は信じてる人もいたみたいだけど、今では騎士科での私の頑張りや私の性格を見て、それは嘘だと思ってくれてるみたい。
一部は私への妬みで信じ込んでる人もいるみたい
普通科や家政科では信じてる人と疑ってる人半々らしい、最初は信じてる人の方が多かったけど、アリスの性格を知って疑う人が増えたみたいだ。
疑うきっかけを作ったのが、自分のお気に入りの男の子と仲良くしてる、女の子の出鱈目の噂を流して嫌がらせをしてるから
その子は庶民だけど貴族並みに頭が良くて、相手が誰でも優しくて良い子だから周りから好かれている子だった
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