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鬼畜上司の調教2

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 大人の色気が漂う早乙女に、自分は誘惑されているのかもしれない。そう思わなければ、調教なんて受け入れられなかった。胸の鼓動が煩かった。

「ここに乗るんだ」

 早乙女はオフィスの窓枠下のキャビネットを指差した。佳織は言われるがままに、背中を窓に向けてキャビネットの上に乗る。

(こうして見ると、専務……身長高い)

 そおーっと早乙女を見上げる。

「両手は横につけて身体を支えろ」

「……はい」

 これから始まる行為に、佳織は背筋から冷や汗が流れるのを感じた。服を脱がされていき、柔肌が露わになる。乳房にはうっすらと汗が滲んでいた。

 ぎゅうっ…ぐちゅ…

 両方の乳房を下から手で包み込むように支えると真ん中に寄せ、交互に敏感な乳首に口づけられ、じゅるじゅると水音をたててしゃぶられる。

「あんっ…や……はぁん…」

「こうすれば揉みごたえもあるな」

「…はぁん…あっ…あぁん…」

 ぐいっ…むにゅう…

(いやっ…胸がこんな…!!)

 やがて早乙女の手が腰を辿り脚の付け根へ──ストッキング越しに早乙女の指が触れた瞬間、身体を貫くような衝撃が走った

(まだ、触れただけなのに──!)

 一気に快感の波が襲いかかる。

「ああ……は、んぅ……あぁっ……っ」

 ムニムニと肌の感覚を確かめるように、早乙女の指が佳織の秘部を弄ぶ。

「感じているんだな」

 唇を弧の形に歪ませて艶っぽく囁く。

 ビリッ!

 パンティストッキングが早乙女の両手で破かれた。

「いやぁっ!!」

 自覚していたが、ショーツがぐっしょり濡れている。

(はぁ……やだ、恥ずかしい──)

 ツーッ…

 早乙女の指がショーツを端によせると、隠れていた秘部が姿を見せる。体の中で唯一と言っても良い、生々しくいやらしい女の部分だ。

「ひぁっ、ぁ、は、は……せ、専務……」

「ヒクついているじゃないか」

 早乙女は嗤い、人差し指を口に含ませて舐めた。唾液がついた人差し指を佳織のナカへゆっくりと挿入する。

 ぐちゅん…ぐちゃん…じゅぶり…

「あぁ…やぁん…うぁ……」

 ずちゃっ…ずちゃん…じゅるん…

「慣れてきたか。指を二本にするぞ」

「…えっ、あ、はぁ……やぁんっ!」

 内壁を刺激するように指二本で強弱をつけて抜き差しをしていく。指一本の時よりも愛液が溢れ出る。

「ふふ、大洪水だな」
 
 ズブッ…ヌチャッ…ズブッ…!!

「あぁん──!!」

 膣内を掻き混ぜこねくり回せば、愛液が量産される。

(嫌なのに、どうして……専務の指が気持ちイイ)

「淫らだな。見ろ、二宮。指だけでこんなに下の口からヨダレを垂らして、お前は淫らな女だ」

「うう……」

 前戯だけでトロトロになってしまった佳織だが、早乙女は鋼のように逞しく屹立したペニスにゴムを被せて、佳織に跨った。

 ぬぷ…ぐちゃっ!

「はっ、あ、あ――……」

 早乙女は今も逃げようとする佳織の腰を抱え込み、がんがん突いていく。

 ズッ…ズッ…パンッパンッパンッパンッ…!!

「ぁっ…ぁっ…アァァ…あぁんっ!!」

 二人の結合部から、より大きな音が聞こえてくる。

 グチュッ…グチュッ…ズブッ…ズブッ…

「やっ、あ、そこ、だめ……え」

「ふん、ここがいいんだな?」

 パチュン、パチュン、パチュン!!

「あんっ…は、ぁ…っ、ひぁっ、ぁ、やぁ…っ」

 早乙女は容赦なく奥を穿つ。

「ダメッ、イッちゃッ、あぁぁンッ」

 いきなりの乱暴な挿入だった。それなのに、佳織の身体に快感の波が駆け抜ける。

「イったか」


 一度絶頂に達した佳織は、全裸にされた。

「綺麗な肌だ」

 褒め言葉とは逆に、早乙女の視線が身体に突き刺さる。

「…っ」

 裸体を視線だけで犯されているような感じだった。

「傷もシミも無いとは……取引先も喜ぶだろう」

(全裸は慣れないわ……)

「今日はここまでだ。服を着て帰る準備をしろ」

「……はい」


 教育という名の調教──こうして佳織と早乙女は、業務後に第六会議室で身体を重ねていった。

「男を骨抜きにするテクニックを身につけろ」

「は、はい…っ」

 パンッパンッパンッパンッパンッ…

「あんっあんっあんっあんっあんっ…あぁ、あっ、あっ……あぁん!!」

 ズッ、ズンッ、ズブッ!!

 早乙女が何度もピストンを繰り返す。

「あぁ…アッ…あはぁん…」

「もっと淫らに。まだお前は淫らになれる。男を誘うように激しく腰を振れ」

 パンッパンッパンッパンッ…
 
「ぁっ…ぁっ…あぁ…あん…」

 早乙女の指示通りに、ただひたすらと腰を動かして、その快楽を貪る。ぎゅうっとペニスを締めつける。

「ぁ……っ、あはぁ……」

 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ!!

「あっ…ん、イクッ、イクッ、イッちゃう……!」

 プシャッ──!!

 フィニッシュを迎えると潮を吹いてしまい、その潮が早乙女の顔にかかった。

「あっ……」

 だが、早乙女はハンカチをポケットから取り出して動じずに顔を拭く。

(やってしまったわ……)

「二宮」

「は、はい」

「ビジネス戦略として、お前の役目は非常に重要だ。肝に銘じておけ」

「分かっています」


 この日は一度目の絶頂を迎えたばかりだった。

「……っ、はぁ……」

 早乙女の容赦のない調教を身体に受けて、佳織の服装は乱れたままだった。椅子に座って休憩をしていた。

 コンコンとドアノックがされて、どきっと鼓動が跳ねた。

(ちょっと待って。こんな時に!?)

「どうぞ」

 早乙女は佳織のことなどお構いなく相手を招き入れた。

「やあ。お疲れ様」

(社長──どうしてここに!?)

「ふーん……その様子だと、早乙女の教育は順調そうだね」

 氷室は佳織を見て嗤う。

「はい。二宮は感度が良いので、すぐにでも接待はできるかと」

「そうか。……すぐにでもねえ」

 佳織の意志など関係なかった。そして早乙女が佳織を見下して、信じられないことを告げた。

「社長とここで見ているから、自分でしてみろ」

「え!?」

「自慰だ」

「そ、そんな……」

 自慰──オナニーだ。こんな異常な環境下で、しかも氷室も見ている。絶対にやりたくなかった。

「イクまで部屋からは出さない」

(いやっ……嘘でしょ!?)

 容赦ない言葉に悲鳴を呑み込んだ。

「せっかくだし、夜景をバックに見たいな」

 氷室は笑顔で残酷なことを言ってくる。

「え、でも、私……」

 佳織が動揺していると、早乙女が舌打ちをする。

「早く脚を開け」

「は、はい」

 佳織はキャビネットの上に座って脚をM字に開いた。

「もっと大きく開くんだ」

 早乙女に言われて、これでもかと言わんばかりに脚を広げる。

(こんな恥ずかしい恰好を見せるなんて……っ!)

 片手でヒダを拡げて二人に見せて、指を膣内へ挿れた。

「アッ…アッ」

 くちゅん、くちゅ、くちゅ…じゅくり…じゅく……

 指が膣内をこねくり回す度に、粘着質で官能を刺激する音がする。

「はぁ、あぁ、あぁん……」

 唇からいやらしい吐息が勝手にもれてしまう。愛液は股の割れ目から太ももへと、よだれのように垂れ始める。それでも佳織はまだイカない。

(お願い、もう許して──!)

 氷室は相変わらず酷薄な笑みを浮かべている。

(……っ、社長……どうしてなの!?)

「二宮。クリトリスを弄れ」

「っ、はっ……は、い……」

 ビクンッ!!

(な、に、この感じ……?)

 クチュクチュ──

「あぁん…あぁ、ああ──!!」

 身体の奥から熱が湧き上がる。指の動きが速くなっていた。

(ここ、気持ちいい!!)

 ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ!!

「二宮! 必ずイクときはイクと言え」

 指の気持ち良さで目の前に男二人がいるのを忘れかけていた。早乙女の言葉で我に返る。

「はぁ、あ、あぁ、イク…っ…イク…イク…イキます!!」

 まさか自分の指でイクなんて──佳織は羞恥に包まれながらも、うっすら歓喜の涙を目に浮かべていた。

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