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情事は夜の会議室で
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都会のオフィス街に暗闇は無い。街には明かりが灯り、仕事帰りの人々の静かな活気が街を満たす。
季節は春。夜桜が無機質な都会を彩る。桜並木が続く通りでは、桜の木々が幻想的にライトアップされている。この時期になると、夜のオフィス街はエレガントな雰囲気も漂う。
そんな都会のオフィス街に株式会社トーシスが拠点を構えている。トーシスは、WEB・インターネット事業、スマートフォンのアプリ開発に関する事業を行っている会社だ。元々は社長の氷室礼司が大学在籍時に立ち上げた小さな会社だった。独自のアイデアや最先端の技術を取り入れて、時代に合った新しいサービスやビジネスを展開しているベンチャー企業である。その流れからか、トーシス社員の平均年齢は30代前半と若い。20代で役職に就く社員もいるのだ。
忙しいが口癖のこの業界ではあるが、トーシスはNO残業をモットーにしている会社だ。現在午後8時──オフィス内は静かだ。ある一室を除いては。
トーシスのオフィスが入るビル──第六会議室では男女の情事が行われている真っ最中だった。
「…ん、あぁ…はっ…あんっ……」
パンッパンッパンッパンッパンッ、ズンッ、ズポッ、ズブッ!!
「アァァんっ…はぁ……アハァァ……ンッ」
男が正常位で女に腰を打ちつけている。女の背後には窓──オフィスビルの明かりが光っている。
「あぁ…ん…はぁ…」
パンッパンッパンッパンッ…
「も、無理ですぅ…早乙女…専務…う……は……は、あぁんっ」
グイッ!
「…きゃっ」
専務と呼ばれた端正な顔立ちをした長身の男が、女をバックにし角度を変えて腰を打ち続ける。同時に胸を強弱つけて揉んだり、乳首をコリコリと抓む。
「やぁんっ…胸まで……っ…あんっ」
パンッ…パンッ…パンッ!
「こんな調子では、取引先を満足させられない」
窓に映るのは、オフィス街の夜景と、女の淫らな表情──
「…っん…ああんっ、や、はっ、あぁ」
ジュボッ…ジュブッ…ジュボッ…
「イクときはイクと言え!」
痕が残らないように、バチインッと女の臀部を数回叩く。臀部が叩かれる度に女は「やぁんっ!」と艶かしく啼く。
「あっ……は、は、あぁ……イキます……っ!」
勢いよく潮を吹いて、ずるずる身体がその場に崩れ落ちていく。早乙女が彼女を横抱きにして、デスクの上に仰向けに寝かせた。第六会議室のデスクは二つ合わせれば、セミダブルベッドのサイズと同等程度にはなる。さっきまで激しく交わっていた彼女は大の字になって、全身で呼吸を整える。
(はあ…はあ…ストッキングまた破けちゃった……)
「ふん。随分と情けない恰好だな」
早乙女は自身の乱れた衣服を既に整えていた。ネクタイすらも、きちんと締めている。
「うぅ……だって、専務が激しくするから…」
「口答えをするな」
早乙女の大きな手が、頬をパチンと叩く。
「っ!」
力加減をしているのだろう、叩かれた片頬は痛くは無いが熱を帯びている。
「お前に拒否権は無い」
そもそもの始まりは、四月一日付けで総務部から秘書室に異動となった彼女──二宮佳織が社長の秘書に抜擢されたことだった。
季節は春。夜桜が無機質な都会を彩る。桜並木が続く通りでは、桜の木々が幻想的にライトアップされている。この時期になると、夜のオフィス街はエレガントな雰囲気も漂う。
そんな都会のオフィス街に株式会社トーシスが拠点を構えている。トーシスは、WEB・インターネット事業、スマートフォンのアプリ開発に関する事業を行っている会社だ。元々は社長の氷室礼司が大学在籍時に立ち上げた小さな会社だった。独自のアイデアや最先端の技術を取り入れて、時代に合った新しいサービスやビジネスを展開しているベンチャー企業である。その流れからか、トーシス社員の平均年齢は30代前半と若い。20代で役職に就く社員もいるのだ。
忙しいが口癖のこの業界ではあるが、トーシスはNO残業をモットーにしている会社だ。現在午後8時──オフィス内は静かだ。ある一室を除いては。
トーシスのオフィスが入るビル──第六会議室では男女の情事が行われている真っ最中だった。
「…ん、あぁ…はっ…あんっ……」
パンッパンッパンッパンッパンッ、ズンッ、ズポッ、ズブッ!!
「アァァんっ…はぁ……アハァァ……ンッ」
男が正常位で女に腰を打ちつけている。女の背後には窓──オフィスビルの明かりが光っている。
「あぁ…ん…はぁ…」
パンッパンッパンッパンッ…
「も、無理ですぅ…早乙女…専務…う……は……は、あぁんっ」
グイッ!
「…きゃっ」
専務と呼ばれた端正な顔立ちをした長身の男が、女をバックにし角度を変えて腰を打ち続ける。同時に胸を強弱つけて揉んだり、乳首をコリコリと抓む。
「やぁんっ…胸まで……っ…あんっ」
パンッ…パンッ…パンッ!
「こんな調子では、取引先を満足させられない」
窓に映るのは、オフィス街の夜景と、女の淫らな表情──
「…っん…ああんっ、や、はっ、あぁ」
ジュボッ…ジュブッ…ジュボッ…
「イクときはイクと言え!」
痕が残らないように、バチインッと女の臀部を数回叩く。臀部が叩かれる度に女は「やぁんっ!」と艶かしく啼く。
「あっ……は、は、あぁ……イキます……っ!」
勢いよく潮を吹いて、ずるずる身体がその場に崩れ落ちていく。早乙女が彼女を横抱きにして、デスクの上に仰向けに寝かせた。第六会議室のデスクは二つ合わせれば、セミダブルベッドのサイズと同等程度にはなる。さっきまで激しく交わっていた彼女は大の字になって、全身で呼吸を整える。
(はあ…はあ…ストッキングまた破けちゃった……)
「ふん。随分と情けない恰好だな」
早乙女は自身の乱れた衣服を既に整えていた。ネクタイすらも、きちんと締めている。
「うぅ……だって、専務が激しくするから…」
「口答えをするな」
早乙女の大きな手が、頬をパチンと叩く。
「っ!」
力加減をしているのだろう、叩かれた片頬は痛くは無いが熱を帯びている。
「お前に拒否権は無い」
そもそもの始まりは、四月一日付けで総務部から秘書室に異動となった彼女──二宮佳織が社長の秘書に抜擢されたことだった。
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