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53.※ つき合おう

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家を飛び出してきて、あてもなく歩く。


・・・・あんな風に言うつもり、なかったのに。


『よかったじゃん』

そう言って笑って、

あきらと・・・桜庭さん・・・の、こと、祝福してあげないといけなかったのに。


「・・・・・ぅっ・・・・・」

胸が苦しくなって。

胸元を抑えて、立ち止まる。



・・・・・もう・・・・ 終わり・・・・・だよ、な・・・・・・



胸が苦しくて、立ち止まったままだったけど。


夜とはいえ、少しは人通りがあったりして、

通りがかりの人に、不思議そうな目を向けられた。


このまま、こうしてるわけにはいかない、な。

どこか・・・ 落ち着ける場所に・・・・



「やっべ・・・・」


家を飛び出してきたけど、財布を持ってなかったことに気付いた。

スマホはかろうじてポケットの中だ。


・・・・財布、取りに戻るわけにもいかねーし・・・・・


歩きながら、オレはスマホを取り出した。

ユージに電話を掛ける。


・・・・実家に戻るって言ってたけど、もうこっちに帰ってきてねーかなー・・・



『もしもし?』

ほどなくして、ユージが出る。

「あ、ユージ?」

『おお、レイキ。 どーした?』


残念ながら、ユージはまだ実家にいるそうだ。

『ゴメンなー』

「いや、いいよ。 オレこそ、突然ゴメン」

『マコちゃんはもうそっちに戻ってるぜ? 連絡してみたら?』


マコト・・・・か・・・・


「そっか、わかった。 ありがとな」

『おう。 じゃあ、またなー』


ユージとの電話を切って、ため息をつく。


さすがにマコトには頼れないだろ・・・・・


修吾に電話してみるかな・・・・

そう思ってスマホをいじってると、



「レイキ?」



不意に声をかけられて、振り向く。


「マコ・・・ト・・・・」


コンビニにでも行って来たのか、手に袋を下げたマコトがいた。



ユージんとこに行こうと思って、大学の方に来てたから・・・・

マコトんちも、近いもんな・・・・・


でも、こんなタイミングで会うなんて・・・・


「レイキ、どうしたんだ?」

「ああ・・・・」


どうしよ。


ユージんちには泊めてもらおうと思ってたけど、マコトんとこじゃ、そうはいかねーよな・・・・・


・・・・あ、そうだ。


「マコト。 ・・・・悪いんだけど、金貸してくんねー?」

とりあえず、少し金を借りて、ネカフェにでも行こう。


突然のオレの言葉に、マコトは驚いた表情をした。


「い、いけど。 どうしたんだよ」

「んー・・・ ちょっと、財布持たずに家出てきちゃってさ・・・・・」

「・・・・・城井くんと、喧嘩でもしたのか?」


バツが悪いなと思いながら、うなずく。


「・・・・金は貸してもいいけど・・・・ どうするんだよ?」

「えっと・・・ ネカフェでも行こうかと思って」


マコトは少し視線を下げて考えた後、もう一度オレを見た。


「・・・・オレんちに来いよ」

「えっ・・・・ でも、突然だし、悪いよ」

「いいよ、別に。 ・・・もともと、ユージんとこ行くつもりだったんじゃないのか?」


う・・・・・ 見透かされてる・・・・・・


「そ・・・だけど・・・・」

「じゃあオレんとこでもいいだろ。 来いよ」


そう言って、マコトはオレの手首を掴んだ。


「・・・ッ!」


オレは反射的に、マコトの手を振り払う。


一瞬、マコトが傷ついた表情を見せた。


「あっ・・・ ゴ、ゴメン」


「いや・・・」


マコトはオレを見てふって笑った。


「・・・・なにもしないから。 ・・・困ってるレイキ、放っとけない」



・・・・マコトは、優しい。


マコトの気持ちを分かってて、甘えても、いいのかな・・・・・・



「・・・・話、聞くからさ。 誰かに聞いてもらった方が、スッキリするかもしれないだろ?」


「でも・・・」


「いいから。 甘えろって」


そう言うと、マコトはオレを置いて歩き出した。

仕方なく、オレはマコトについていく。



・・・・マコト、甘えろって、言ってた。

話、聞いてくれるって。


・・・・・話したら、少し、楽になるんだろうか・・・・・




マコトの家には、何度か遊びに来たことがある。

・・・・オレのこと、好きだって言われてからは、一人で来たことはないけど。


部屋はいかにもマコトらしい、シンプルな空間。

色もモノトーンだし、必要最小限のモノしかない。


「レイキが飲めそうなのって、梅酒くらいだなー」

マコトが飲み物を用意してくれる。

「ゴメン、ありがと・・・・ オレ、別にいいよ」

「いいから、ほら」


オレ用に梅酒のソーダ割りと、自分用にビールを持ってきた。


「飲めよ。 飲んだ方が、話しやすいんじゃないか?
・・・・まあ、言いたくないなら、別にいいけど」


せっかく作ってくれた梅酒ソーダを一口飲む。

炭酸が、喉に気持ち良かった。


「・・・・家、出てきたんだろ?
城井くんと・・・・なんか、あったのか?」

「うん・・・・」



マコトはきっと、オレとあきらの関係を分かってる。

でも、はっきりとオレから話したことはないし、マコトから聞かれたことも、ない。


だからなんか・・・ 話すことが、ためらわれた。


「ちょっとケンカしたんだ。 そんだけ」

オレはへらって笑った。

「で、財布忘れて飛び出してきた。 バカだよなー、オレ」


「・・・ケンカの原因って、なんなんだ?」


「んー。 たいしたことじゃ、ない」

軽く首を振って、また梅酒ソーダを飲んだ。


「ふーん・・・」

マコトはビールを飲みながら、オレを見た。

その真剣な眼差しを受け止めることが出来なくて、オレは目を逸らす。


「まあ、話したくないならいいけど・・・・
レイキを泣かせる奴は、許せないな」


「べ、別にオレ、泣いてねーよ」


「泣いただろ」


マコトがオレに向かって手を伸ばす。


オレはびくってしてしまったけど、マコトの手は、オレの頬にそっと触れただけだった。



「・・・・・いくら城井くんでも、 ・・・・・レイキの彼氏でも、許せないよ」


「か、・・・れし、って」


「もういいだろ。 わかってるから」


『なにいってんだ』って茶化そうとしたオレを制するように、マコトは強い口調で言った。

オレはなにも言えず、口をつぐむ。



マコトの指が、オレの頬をやさしくなぞる。


「原因は・・・・ 桜庭さん、か?」



桜庭さんの名前を聞いただけで、急に胸が苦しくなって、涙が、こぼれそうになった。


下唇を噛んで、それをこらえる。



「・・・・・そんなに噛んだら、切れるよ」


マコトの指が、今度はオレの唇をなぞった。


「・・・・・泣いていいから」



オレはふるふると首を振った。


オレ、マコトの前で泣いてばっかりだ。

すげー、カッコ悪い。



「・・・・・なあ。 なんで城井くんがいいんだよ?
レイキのこと、泣かせてばっかりだろ」


マコトはきゅって眉間にシワを寄せて、少し怒ったように言った。


「・・・・オレは、レイキのことこんなに、悲しませない。
・・・・もっと、大事に、する」



『大事に』・・・って・・・・・・

マコトも、オレも、男なのに。

マコトは、本気でオレとつき合いたいとか思ってんのか・・・・?



オレは少し、口角を持ち上げて、マコトを見た。


「・・・・・マコト、オレとつき合ってくれんの?」


オレの言葉に、マコトは少し息をのんだ。


「・・・っ、ああ・・・・ レイキが、オレでいいって、言ってくれるんなら」



オレのカオに触れてるマコトの手に、自分の手を重ねる。


「・・・・本当に、オレで、いいの・・・・?」


マコトの手を掴んで、自分の胸元に持っていく。


「・・・・胸だって、ない。 カラダは柔らかくない。 マコトとおんなじ、男だぜ?
・・・・・・なんで、そんなんがいいんだよ。

・・・マコトは、ずっと男が好きだったのか?」



マコトは、オレのことを探るような瞳で見つめた。

・・・・オレの言葉の、真意を、探してるんだろう。



「・・・・・高校の頃からモテてて、彼女もいたって、エリナちゃん言ってたし。 別に、男が好きなわけじゃないんだろ。
なのに、なんで、今オレなの?」


「・・・・・・確かに、今まで男を好きになったことはないけど・・・・ でも、レイキは特別だよ」


「特別・・・・?」



あきらも、オレより前に男を好きになったことはないって言ってた。 ・・・オレが、初めてだって。


オレだって、そう。


基本的に、男は、恋愛対象じゃ、ない。




「でもさ、 また、 イイなって思う女のコ、出てくるかもしれないじゃん。 ・・・っていうか、出てくるだろ、絶対」


オレはうつむいた。


「・・・・オレのこと、イイなんて思ってんのは、一時の気の迷いだって。
絶対、女のコの方が、イイって思うに決まってる」



「・・・・城井くんが、そう、言ったのか・・・・?」



あきらが・・・・・?


あきらに、はっきりとそう、言われたわけじゃない・・・・けど・・・・・



小さく首を振る。


「・・・・はっきりと、そう、言われたわけじゃない・・・・・ でも・・・・・」




オレは、桜庭さんとあきらのお父さんの話をした。




「・・・・城井くんは・・・なんて言ってんだ?」



マコトのカオをみて、口角を持ち上げる。



「あきらは、桜庭さんのこと、気に入ってる」



オレの言葉に、マコトは少し眉間にシワを寄せた。



「・・・・・でも、それでいいって、思う。
オレじゃ、あきらを・・・・・幸せに、出来ない・・・・・」



「・・・・・なるほど、な・・・・ それで、あの言葉、か・・・・・」

ため息交じりに、マコトが呟く。



『あの言葉』・・・・?



「・・・・前に、レイキが言ってた。 『なんで、オレ、男なんだろ』って・・・・・
あの時は、城井くんとレイキのこと、はっきりとは分かってなかったし、その言葉の意味が分からなかったけど・・・・・

・・・・今は、分かる。
レイキ・・・・・ 男の自分じゃ、結婚できないからって、考えてるんだろ・・・・」



オレは膝を抱えて、小さく頷いた。



「・・・・・レイキ。 結婚とか、子供を持つことだけが、幸せなのかな」


「・・・・・え・・・・?」


「普通に結婚してても、望んで子供を作らない夫婦だっているだろ。 ・・・・理由はいろいろあるだろうけどさ。
それに、事実婚で入籍しない人たちだって、いる。
要は、2人でどうするか話し合って決めるのが、大事なんじゃないのか・・・・?」



マコトが言ってることは、わかる。


でも、あきらはモテるし、相手にも困らないだろう。

それなのに、オレと一緒に生きて、いいのかなって、思うから。

オレと一緒に生きるってことは、たくさん障害があるだろうし、イヤな思いをすることも多いだろう。

それを、あきらに課すなんて・・・・・ オレは・・・・・・



オレは首を振った。


「・・・・・ダメだ。

あきらは、普通に生きていけるのに、そんな思い、させたくないよ・・・・・・」



マコトが、急にオレの両肩を掴んできた。


「レイキは・・・・・・?」


「・・え・・・・?」


「レイキは、どう思ってるんだ・・・・・?」


「オ、レ?」



マコトの真剣な瞳。


でも、なにを聞かれてるか、分からなくて。



「・・・・・聞いてたら、城井くんのことばっかりだ。
レイキは、どう思ってるんだよ。 結婚したいとか、子供が欲しいとか、そう思ってるのか?」



・・・・・聞かれて、初めて、考えた。


『あきらが』結婚できなくなるとか、子供を持てなくなるって、思ってたけど。



「城井くんだけじゃない。 2人で生きるってことは、レイキだって、結婚できないし、子供も持てないんだぞ?」



・・・・そう、だよ、な・・・・・


今まで、全然、考えてなかった。



「・・・・・城井くんはともかく、レイキが普通の結婚をしたいって思ってるんなら、城井くんとは別れるべきだ」


・・・・・急に考えても、よく、わからない。


でも・・・・・・



「・・・・・・オレは、あきらが、いい・・・・・・・ あきらと、いたいよ・・・・・・!」



「じゃあ、ちゃんと、話しなきゃ・・・・・」



「でも、ダメ。 それは、オレの勝手な気持ちだから。 あきらは、もう、桜庭さんのこと、イイって、思ってるし」



「・・・まだ、分かんないだろ、そんなこと」



オレの肩を掴んでるマコトの腕を、オレも掴んだ。




「マコト・・・・笑って、いいよ。 でもオレ、怖いんだ・・・・
中学の頃から、ずっと親友やってて。 高校の頃からつき合うようになって。
すごく・・・・大事で。

親友としても、・・・・恋人としても、・・・・あきらを完全に失ってしまうことに・・・・ オレ・・・・・・耐えられなそう・・・・・なんだよ・・・・・」



涙が、あふれる。



「ねえ、マコト・・・・・! オレ、どうしたらいいんだろ・・・・・・
もう、どこにも、進めない・・・・・・!」





マコトがオレの両頬に手を当てて、オレを上向かせた。




唇を、塞がれる。




「んっ・・・・・」



マコトの熱い舌が入ってきて、オレの口内をまさぐる。



「は、ぁ・・・・っ」



舌を絡めとられて、ぞくって、腰に快感が走った。



「ふ、ぅん・・・・・」




唇を離すと、マコトは口角を持ち上げた。



「・・・・レイキ。 オレとキスするの、気持ち悪い・・・・・?」



面と向かって聞かれて、気恥ずかしくなってオレはうつむいた。



するって、マコトの手が、服の裾から入ってきた。



「んっ・・・・・・」



オレの腰を撫でる。



「・・・・オレが触るのも、平気そうだよな・・・・・・」



マコトっ・・・・ なんで、こんな、こと・・・・・・



でも、マコトに触れられることは、不快ではなかった。


むしろ、快感に流されそうになる、自分がいる・・・・・







「・・・・・レイキ。 オレとつき合おう?」



「え・・・・?」



「オレとつき合って、城井くんとは、親友に戻ればいい。 そしたら、親友としての城井くんは、失わずに済むだろ?」



マコトは、すごく優しい表情をしていた。



「恋人としての城井くんを失った心の穴は・・・・・ オレが、埋めるから」



「で、でも」


マコトだって、男だ。


一緒に居たら、今度は、マコトの将来を、奪ってしまうことに・・・・なる・・・・・



「レイキの考えてることは分かってるから。 将来どうするかは、2人で話し合って、決めていったらいい。
・・・・今、オレは、レイキの受け皿になりたいんだ」


「受け皿って・・・・!」


マコトは少し困ったように笑った。


「・・・これが惚れた弱みってものなんだろうな。 ・・・・・・レイキのためなら、なんだってしたい。
オレのこと傷つけてくれて構わないからさ」


「そんなこと・・・・ 出来るわけないだろ・・・・・」


「いいんだって。 ・・・・レイキを、笑顔にしたいから」




マコトはオレのことを抱きしめた。



「・・・な? しっかり、オレが受け止めるから。 どんなに傷ついても、オレが絶対癒すから。

・・・・・だから、ちゃんと、城井くんと話して来いよ。 城井くんの気持ちを、確かめて来い」


マコト・・・・・


「じゃないと、親友にも戻れないだろ? わだかまりを抱えたままじゃ、ダメだろうからな・・・・・」





マコトの優しさが、痛いくらいに伝わってきた。



傷ついても、自分が受け止めるから、あきらときちんと話して来いって・・・・・・




「でも・・・・ 無理だよ・・・・・ そんなに、マコトに甘えられない・・・・」


だってオレは、マコトのことを好きなわけじゃないのに・・・・・・


「いいんだって。 つき合ってから、少しずつでも、オレのこと好きになってくれればさ」



「なんで・・・・・ そんなに優しいんだよ・・・・・」



「好きだから。 他に、理由がいるか?」




マコトの腕の中で、首を振る。



「レイキ・・・・ 力抜いて、甘えろよ。 オレに申し訳ないとか、思うな。 オレは、レイキの役に立てるのが嬉しいから。
・・・・・今までは、泣いてるの見ても、なにもできなくてもどかしかった。」


「マコト・・・・・」


「でも、今回は役に立てそうだよな?」



オレは、マコトの瞳を見た。


「・・・・・ありがと」



涙でぐしゃぐしゃのオレのカオを見て、マコトは少し笑った。







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