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第一部
明かされるスキル
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「坊主は気絶してたから気づいてないかもしれんが、この家は魔の森に一軒だけポツンと建っているオレの家だ」
まずはこのあたりの地理などを教えてくれた。
魔の森と呼ばれるこの地域は、この大陸の北東側六分の一ほどを占める広大な森だそうだ。あまりに広すぎて魔物の生態系も不明かつ、強力な魔物も棲息しているため魔の森と呼ばれて恐れられているらしい。
ちなみに俺たちが召喚されたアークライト王国は、魔の森の南西に広がるそこそこ大きい国だという。魔族の国――ベルグシュテインは、アークライト王国の北側の山脈を超えた先にあるそうだ。
「ちなみにこの家は魔の森の西側に位置するが……、それでもアークライト王国方面へ森を抜けるまで徒歩でも二十日はかかるぞ」
「ええっ!? そんなところに一人で住んでるんですか?」
驚く柚月さんだけど、俺としては森を抜けるのに二十日もかかるという現実の方がショックだった。
「ははっ、これでもそこそこ強さに自信はあるんだぜ。もうかれこれ魔の森に住み続けて五十年は経つからな」
何でもないように肩をすくめてみせる。
「えっと、ヴェルターさんって、おいくつなんですか?」
「あー、そうだな……。三百からは数えてないな」
恐る恐ると柚月さんが問いかけるも、気を害した風もなく、むしろ思い出せないことに眉間にしわを寄せて答えてくれた。三百歳以上って……、魔族って長生きだな……。そりゃ俺たちが子どもに見えるわけだ。
「まぁそんなわけだが……」
「そうですね……。正直、俺たち二人だけでこの森を抜けられる気がしません」
「だろうなぁ。まったく……、くくくく、デスメグの実を食って……、吐き気でのたうち回るとか……くはははは!」
死にかけた苦い思い出なんだけど、ヴェルターさんの笑いのツボに入ったようだ。いやまぁ確かに、知ってる人からすれば何やってんだって感じだよな。
「まぁすぐに吐き出せてよかったな」
ひとしきり笑ったあと、真顔になって話を続ける。
「そうなんですか」
「あぁ、あれの実の下半分の黒い部分は、木の実が食った虫が堆積してる部分だからな」
「うげっ」
想像してしまって気分が悪くなってきた。
「しかも魔の森にいる虫だろう? いろんな毒を持ってるやつらがうじゃうじゃいるからなぁ」
「マジですか……」
話を聞くだけで血の気が引いてきた。マジで俺、死んでたかもしれないのか。
「まぁ上の白い部分は美味いんだがな」
「えぇっ!? あれは食べられるんですか!?」
顔を蒼白にしながらも、柚月さんが衝撃に身を震わせている。
「ちょっとでも黒い部分が残ってるとダメだがな。しっかり分離すれば大丈夫だ」
「はは……、そういえば、ちょっと黒いところ残ったまま食ったかも」
「だろうな」
まったくもって笑えない。魔の森怖い。もう無理。もう帰りたい。……ってどこに?
「そういえば……、魔王を倒せば元の世界に戻れるって聞いたんですけど、ヴェルターさんの話を聞いた限りだと嘘くさいですよね」
「そんな話は聞いたことがないな」
魔王を倒せば元の世界に戻れるような強力な力が手に入るといったことなどありえないとのこと。無駄だと思いつつも聞いてみたけど、これでかすかな希望も完全に砕かれてしまった。本当に俺たちは、この世界で生きていくしかないらしい。
「そうなんですね……」
肩を落とす柚月さんが、俯いて震えている。
「空間転移するような魔法はあるが、さすがに世界を超えるものは聞いたことがないな」
空間魔法! 八種類って聞いてたけど、やっぱりそれ以外にもあったのか。ってか、基本が八種類ってだけか。
「そんな魔法があるんですね……」
「あぁ。……で、だ。話を本題に戻すが……」
「はい」
「森を抜けるまで送ってやってもいいんだが……、どうせならここでオレがお前らを鍛えてやろうか?」
「へっ?」
思ってもみなかった提案に間抜けな声が漏れる。単純に送ってもらえるよりも、むしろありがたいくらいだ。辺鄙なところに住んでいる魔族とはいえ、知識は豊富なのだ。いろいろこの世界について教えてもらえると、自分たちの生存率も上がる。
「どうして……?」
柚月さんも思ったのか、ヴェルターさんに問いかけている。確かに、ヴェルターさんにとってはメリットがないのだ。むしろ放り出すのが一番楽だろう。
「くくく、お前ら、面白いスキルを持ってるよな?」
「「えっ!?」」
衝撃的な言葉に、二人そろって固まってしまう。
え、どういうこと? 今、スキルって言った? 職業じゃなくて?
「俺たちが持ってるスキルがわかるんですか? ……職業じゃなくて?」
「あぁ、わかるぞ。オレは『鑑定』持ちだからな」
そういえば神様のところでスキルを選んでたとき、鑑定もあったなぁ。そりゃそうか、あそこで選べるんだったら、持ってる人もいるよね。
「特に坊主の鑑定結果が面白い。毒耐性に空腹耐性に気絶耐性とか、マジで魔の森を彷徨ってデスメグの実を食った証拠がしっかり残ってやがる」
「ええぇぇぇっ!?」
またもや笑い出すヴェルターさんに衝撃の事実を告げられる。そんなスキル取った覚えないんですけど、マジですか!?
「いやー、マジで坊主は面白いわ。取得経験十倍に、成長速度、成長率十倍だろ? 鍛えれば鍛えるだけ面白いようにスキルを覚えるんじゃねぇか? あぁ、嬢ちゃんも取得経験五倍に成長速度五倍だ。魔力成長率に至っては百倍か? 完全に魔法特化じゃねぇか。こりゃ面白くなってきた」
次々と告げられる衝撃の事実とヴェルターさんのワクワクした表情に、俺たちは素直に『よろしくお願いします』と答えていたのであった。
まずはこのあたりの地理などを教えてくれた。
魔の森と呼ばれるこの地域は、この大陸の北東側六分の一ほどを占める広大な森だそうだ。あまりに広すぎて魔物の生態系も不明かつ、強力な魔物も棲息しているため魔の森と呼ばれて恐れられているらしい。
ちなみに俺たちが召喚されたアークライト王国は、魔の森の南西に広がるそこそこ大きい国だという。魔族の国――ベルグシュテインは、アークライト王国の北側の山脈を超えた先にあるそうだ。
「ちなみにこの家は魔の森の西側に位置するが……、それでもアークライト王国方面へ森を抜けるまで徒歩でも二十日はかかるぞ」
「ええっ!? そんなところに一人で住んでるんですか?」
驚く柚月さんだけど、俺としては森を抜けるのに二十日もかかるという現実の方がショックだった。
「ははっ、これでもそこそこ強さに自信はあるんだぜ。もうかれこれ魔の森に住み続けて五十年は経つからな」
何でもないように肩をすくめてみせる。
「えっと、ヴェルターさんって、おいくつなんですか?」
「あー、そうだな……。三百からは数えてないな」
恐る恐ると柚月さんが問いかけるも、気を害した風もなく、むしろ思い出せないことに眉間にしわを寄せて答えてくれた。三百歳以上って……、魔族って長生きだな……。そりゃ俺たちが子どもに見えるわけだ。
「まぁそんなわけだが……」
「そうですね……。正直、俺たち二人だけでこの森を抜けられる気がしません」
「だろうなぁ。まったく……、くくくく、デスメグの実を食って……、吐き気でのたうち回るとか……くはははは!」
死にかけた苦い思い出なんだけど、ヴェルターさんの笑いのツボに入ったようだ。いやまぁ確かに、知ってる人からすれば何やってんだって感じだよな。
「まぁすぐに吐き出せてよかったな」
ひとしきり笑ったあと、真顔になって話を続ける。
「そうなんですか」
「あぁ、あれの実の下半分の黒い部分は、木の実が食った虫が堆積してる部分だからな」
「うげっ」
想像してしまって気分が悪くなってきた。
「しかも魔の森にいる虫だろう? いろんな毒を持ってるやつらがうじゃうじゃいるからなぁ」
「マジですか……」
話を聞くだけで血の気が引いてきた。マジで俺、死んでたかもしれないのか。
「まぁ上の白い部分は美味いんだがな」
「えぇっ!? あれは食べられるんですか!?」
顔を蒼白にしながらも、柚月さんが衝撃に身を震わせている。
「ちょっとでも黒い部分が残ってるとダメだがな。しっかり分離すれば大丈夫だ」
「はは……、そういえば、ちょっと黒いところ残ったまま食ったかも」
「だろうな」
まったくもって笑えない。魔の森怖い。もう無理。もう帰りたい。……ってどこに?
「そういえば……、魔王を倒せば元の世界に戻れるって聞いたんですけど、ヴェルターさんの話を聞いた限りだと嘘くさいですよね」
「そんな話は聞いたことがないな」
魔王を倒せば元の世界に戻れるような強力な力が手に入るといったことなどありえないとのこと。無駄だと思いつつも聞いてみたけど、これでかすかな希望も完全に砕かれてしまった。本当に俺たちは、この世界で生きていくしかないらしい。
「そうなんですね……」
肩を落とす柚月さんが、俯いて震えている。
「空間転移するような魔法はあるが、さすがに世界を超えるものは聞いたことがないな」
空間魔法! 八種類って聞いてたけど、やっぱりそれ以外にもあったのか。ってか、基本が八種類ってだけか。
「そんな魔法があるんですね……」
「あぁ。……で、だ。話を本題に戻すが……」
「はい」
「森を抜けるまで送ってやってもいいんだが……、どうせならここでオレがお前らを鍛えてやろうか?」
「へっ?」
思ってもみなかった提案に間抜けな声が漏れる。単純に送ってもらえるよりも、むしろありがたいくらいだ。辺鄙なところに住んでいる魔族とはいえ、知識は豊富なのだ。いろいろこの世界について教えてもらえると、自分たちの生存率も上がる。
「どうして……?」
柚月さんも思ったのか、ヴェルターさんに問いかけている。確かに、ヴェルターさんにとってはメリットがないのだ。むしろ放り出すのが一番楽だろう。
「くくく、お前ら、面白いスキルを持ってるよな?」
「「えっ!?」」
衝撃的な言葉に、二人そろって固まってしまう。
え、どういうこと? 今、スキルって言った? 職業じゃなくて?
「俺たちが持ってるスキルがわかるんですか? ……職業じゃなくて?」
「あぁ、わかるぞ。オレは『鑑定』持ちだからな」
そういえば神様のところでスキルを選んでたとき、鑑定もあったなぁ。そりゃそうか、あそこで選べるんだったら、持ってる人もいるよね。
「特に坊主の鑑定結果が面白い。毒耐性に空腹耐性に気絶耐性とか、マジで魔の森を彷徨ってデスメグの実を食った証拠がしっかり残ってやがる」
「ええぇぇぇっ!?」
またもや笑い出すヴェルターさんに衝撃の事実を告げられる。そんなスキル取った覚えないんですけど、マジですか!?
「いやー、マジで坊主は面白いわ。取得経験十倍に、成長速度、成長率十倍だろ? 鍛えれば鍛えるだけ面白いようにスキルを覚えるんじゃねぇか? あぁ、嬢ちゃんも取得経験五倍に成長速度五倍だ。魔力成長率に至っては百倍か? 完全に魔法特化じゃねぇか。こりゃ面白くなってきた」
次々と告げられる衝撃の事実とヴェルターさんのワクワクした表情に、俺たちは素直に『よろしくお願いします』と答えていたのであった。
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