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第4章 激動の冬編

第110話 フォルテア森林帯の激闘Ⅳ――希望を託された騎士

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 目まぐるしく変わるフォルテア森林帯の激闘は、佳境を迎えていた。

 物量で押して来たフェスティア部隊だったが、カリオスが扱う神器の圧倒的な威力に逆に押し返されて、切り札としていた『黒風』ジャギボーンもディードに倒された。

 戦況を不利と見るや、フェスティアが撤退を即断したところに、まさかのグスタフが白薔薇騎士団を連れてこの場に現れた。

 今、王国最強の騎士ディード=エレハンダーとミュリヌス学園1年首席リアラ=リンデブルグの2人が対峙している。

 そしてグスタフが連れてきた白薔薇騎士団も、残るカリオスその他騎士に向かって襲い掛かってきていた。

「うおおおおっ!」

 神器の力ですっかり疲弊しきっているカリオスは、周囲に転がる敵の死体から引き抜いた剣で、残る力を振り絞って白薔薇騎士を押し返す。白薔薇騎士の数はそこまで多いわけではない--が、1人1人の力が不自然に強い。

「くそっ……はぁ、はぁ……こいつら、本当に白薔薇騎士かよ」

 とても近衛兵とは思えないほどの強さ。更にカリオスにとっては、白薔薇騎士は自国の騎士だ。無闇に殺すことも出来ない。

 ”戦士”の家系アルマイトの血筋に生まれたカリオスが、よもや名も無き近衛兵に打ち負かされることはなかったが、それでもこの真冬の中にも関わらず噴き出る汗は、遠くないうちに限界が訪れるであろうことを容易に予感させた。

 しかしカリオス1人が如何に強くとも、彼に付き従う他の騎士はそうもいかない。

 白薔薇騎士の剣に、また1人の龍牙騎士が倒れる。これもグスタフの「異能」の影響下にあるせいか、彼女らは同じ国の騎士を殺すことに、一切躊躇がない。

 これでカリオス達含め10人で構成されていた斥侯部隊も、これで残り7人となる。

「んおおおおっ! セックス、セックスぅ! オチンポ、チンポぉぉぉっ!」

 少し先の『神輿』の上では、狂った声を上げながらグスタフとリリライトが性行為を行っている。

 正に狂気に染まった、異様な戦場。

 カリオスは最愛の妹に手を延ばすことも、それどころかその妹の視界に留まることすらできない。目の前の危険を振り払う以上のことが出来ないでいる。

「ちくしょう、ちくしょうおおおおっ!」

 カリオスの怒号が、その場の空気を震わす。

□■□■

「ぬ、ぐ……」

 赤い鎧を着たディードと白いミュリヌス学園の制服を着たリアラが切り結んでいた。

 巨躯のディードを攪乱するように、彼の周りで素早く動き回るリアラ。ディードの槍はリアラの動きをとらえきれず、空を斬るばかりだった。

 そして超重武器故に、空振った後の隙は大きい。

「あは」

「――っ!」

 ディードの槍を回避したリアラは、余裕の笑みを浮かべながら隙だらけのディードに接近して、刺突剣を突き出してくる。狙う場所は、肩――鎧の繋ぎ目となっている防御の薄い部分だ。

「むんっ!」

 身体を捻り、リアラの狙いをずらし、厚い板金で覆われている部分でその一撃を受け止める。しかし、想像以上に重い一撃がディードの巨体を揺らがす。

 1歩、2歩とよろけるディード。再び隙だらけのディードに、しかしリアラは踏み込まずに、その場から飛びのくように後退。

 するとその一瞬後ーー態勢を崩したはずのディードが地面を踏みしめて強引にバランスを保持すると、両手に持った大槍を下から上へと切り上げる。

 リアラが追撃していれば、間違いなくその身体は真っ二つに切断されていただろう強烈な一撃は空を斬り、起こした風がリアラの黒髪を揺らす。

「危ない危ない。さすがディード様ですね」

 相変わらず笑みを浮かべているが、さすがのリアラも額にジワリと汗を滲ませていた。

 龍牙騎士ナンバー2であるミリアムを圧倒的な実力で降したリアラだったが、王国最強騎士ディードを前にしてはふざける余裕も無いようだった。

 一方ディードからすれば、驚嘆という言葉では言い表せない程の心境だった。あの無表情の騎士が敵意をあらわにして顔を険しくしているのだ。

(名も無い学生が、ここまでやるのか)

 王国最強と評されても、ディードには決して驕りなどはない。

 しかし客観的に考えてみても、まだ白薔薇騎士ですらない学生が自分相手に互角ーーいや、むしろリアラの方が上手だと思わされる程だというのは、俄かに信じられない。

 少なくとも、フェスティアが自信を持って差し向けてきた龍の爪の暗殺者ジャギボーンなどとは比べ物にならない程の実力者だ。

 これもグスタフの「異能」の影響というのか。

「……恐るべき力だ。聖魔法とその剣の腕前――目指す騎士団を間違えたのではないか」

「くす。まさか紅血騎士団長にそんなことを言われるなんて、嬉しいんだか怖いんだか分からないですね。さて、そろそろ終わりにしましょうか。とっとと終わらせて、私もさっさと一発抜いてすっきりしたいんです」

 グスタフの「異能」の影響を強く感じさせる狂気の言葉と共に、リアラの瞳が妖しく光る。

「なに……?」

 ただならぬリアラの雰囲気に、大槍を両手で構えなおすディード。

 不敵に笑うリアラの背後から、『何か』が噴出していた。

 それは何と呼べばいいのか、ディードの語彙では表現出来ない。どす黒いオーラとでもいえばいいのか。禍々しさの極みに達している、理解不能なもの。

 ディードと比べれば随分小柄に見えるリアラの背後から、ディードの何倍もの体積があるオーラが噴出している。

(違う……錯覚だ。そんなもの、あるはずが……)

 ディードの推測は当たっている。現実にリアラの背後のそのようなものは存在していない。しかしディードには確かに『見える』。

 幻術の類にかかったのか、それとも何かしらの感覚操作の魔法かなのか。見えないものがディードの眼に映っているのだ。

 ――いや、違う。これは魔法などではない。かつて似たような経験がある。

 それはディードがまだ王国最強と言われるよりも随分と前のことだ。一般兵として戦場を駆けまわり、当時の自分では到底敵わない猛者と対峙した時に、全く同じ経験をした記憶がある。

 それは、すなわち『恐怖』。

 紅血騎士団騎士団長、王国最強の騎士、ディード=エレハンダーが、ただの一学生に恐怖を抱いているのだ。

「く、そ。なぜ急に、このような……!」

 不自然なまでに唐突に湧き上がってきた恐怖の感情。しかし、ディードはそれを屈強な意志の力で跳ねのける。

「っおおおお!」

 先に動いたのはディード。

 重さと素早さを兼ね備えた突進。ディードの得物である大槍のぎりぎりの間合い――リアラの刺突剣では届かない距離から、必殺の一撃を叩きこむ。

「踏み込みが足りていませんよ」

 やけに落ち着いたリアラの指摘は、初めて戦場に出る新兵へするような初歩的なもの。

 ディードの、自らの得意武器の間合いを見誤った一撃は、リアラに届かない。恐怖故に、リアラの言葉通り踏み込みが僅かに足りていなかった。。

 それは実力が伯仲した強者同士では致命的な隙を作ってしまう。

「殺った――!」

 恐怖で鈍ったディードの一撃を容易く回避するリアラ。

 それから、空を斬った攻撃に硬直したディードの至近距離へ風の如く入り込む。その瞳に妖しい光を湛えながら、手にした刺突剣の切っ先をディードの首元へ向ける。

 絶対に回避出来ない、必殺の速さとタイミングと間合い。

 これで王国最強の称号は自分の物――歓喜に打ち震えるリアラの笑み。

 リアラは勿論、ディードでさえも自らの死を確信する。

「リアラ=リンデブルグ! 早くこの男を殺しなさい! 今すぐにっ!」

 しかし、そんなリアラの動きを制止したのは、意外な人物――フェスティア=マリーンの声だった。

□■□■

 カリオスとディードが、グスタフと共に現れた白薔薇騎士団相手に奮戦している一方で、コウメイとそれ以外の騎士達はフェスティアの部隊と対峙していた。

 フェスティアの部隊は、カリオスの神器ミョルニルの破壊力で、その戦力の大半を失っていた。コウメイ達の数的不利は相変わらずなものの、龍の爪と比較すれば1人1人が自力で勝る龍牙騎士(コウメイを除いて)――戦況は拮抗状態となっていた。

「あんたが、ヘルベルト連合代表のフェスティア=マリーン……?」

 一応は龍牙騎士であるコウメイも、他の騎士同様に訓練を受けている。他の騎士と比べれば、あまりに拙い剣術と馬術だったが、この乱戦の中ではコウメイも戦闘へ参加せざるを得ない状況だった。

 そんな戦場の中、いよいよコウメイは敵の指揮官フェスティアと対峙する。

「そういえば、決闘を前に名乗りを上げるのは、聖アルマイト騎士の礼節だったかしら。だったら、まずは自分から名乗ってはいかが?」

 戦力の大半を失ったにも関わらず、戦闘が始まってから一貫して優位の笑みを保ち続けるフェスティア。この状況すらも想定の範囲内というのか、どうやってもその笑みは崩れない。

 フェスティアの嫌味にコウメイかぶりをかぶって答える。

「別に俺は好きで龍牙騎士をやっているんじゃないけど……俺はコウメイ。龍牙騎士団の団長代理だ」

「団長代理?」

 この戦場でフェスティアが驚いたように目を見張るのは、グスタフが現れたのと合わせて2回目。だがやがりそれもすぐに元の笑みへと戻る。

「貴方があのルエール=ヴァルガンダルの代理? へぇ……失礼だけど、それ程強いとは思えないわね。先ほどから、剣の腕前を見ていても、私と良い勝負なんじゃないかしら? 龍牙騎士なんでしょう?」

「ご名答。まさしくその通りだ。一応補足しておくと、特別な才能とか特技を隠し持っているタイプでもない。正真正銘喧嘩は弱いぞ。頭脳労働担当なのに、王子様に無理やり連れて来られたんだ」

 大詰めを迎えて緊張感あふれる戦場において、その2人はその空気に全くそぐわぬ会話を交わす。しかし、それを見ている者の緊張感は逆に高くなっていく。

「へぇ……」

 フェスティアがコウメイの言葉を聞いて目を細める。

 相手に興味を持ちながら、加えて警戒心が色濃く出ている瞳をしている。

 するとコウメイは、そんなフェスティアとは対照的に笑みを消して、あからさまな敵意を向けた目でフェスティアを射抜く。

「男を手玉に取って悪だくみを考えるのは楽しいだろ。一国の大臣が、自分とセックスしたいがために、何でもかんでも思い通り動いてくれるんだもんな。女として、権力者として、たまらないんじゃないか?」

 そのコウメイに指摘に、やはりフェスティアは笑みを崩さない。但し、その笑みには今までにはなかった冷酷さと悪辣さを滲ませている。それは彼女の隣にいる、妹分のアストリアが見てもゾっとするほどだった。

「何のことかしら?」

 あからさまにとぼけいるであろうフェスティアに、コウメイは変わらない表情で続ける。

「あの豚親父を操っているのはお前だろ? あのクズ野郎がとんでもない力を持っているのは分かっている。あんたもその力で操られているにしちゃあ、姫様とあんたじゃ様子が違い過ぎる。あんな頭じゃ、こんな緻密な計画立てられないだろう」

 コウメイは自分からすると後ろにある『神輿』の上で、狂ったように性行為に耽っているグスタフとリリライトを親指で指差しながら冷静に言う。

 剣を捧げる対象であるはずの王族のリリライトをグスタフにあそこまでされて、決して感情的にならず淡々と言うコウメイ。それでも、フェスティアの笑うだけで、それ以上の反応を返さない。

「一見、あのクズ野郎が派手に好き勝手しているから勘違いしやすいが、全てをコントロールしているのはグスタフなんかじゃない。お前だ、フェスティア。詳細は分からないが、姫様と違ってお前はグスタフの変な力を受け付けない手段を持っている。それを利用して、あいつの術中にはまっていると見せかけて、その実はお前がいいようにグスタフを操っている。違うか?」

「なかなか興味深い創作話ね。それが事実だとして、私の目的は何なのかしら?」

「せいぜい最初に企んでいたのは、禁止されている奴隷取引の密約を交わす程度くらいだったんじゃないか? でも、奴の異常な力に気づいたお前は、姫様をも操れる可能性に気づいて、今回のような大風呂敷を広げたんだろ?」

 そのコウメイの指摘に、最も緊張しているのはフェスティアではなく、その隣にいるアストリアだった。アストリアは冷や汗を流しながら、青白くなった顔でフェスティアを見返す。

 ――この男、全てを見抜いている。

「お前が企むのは、グスタフ伝いにリリライト様を操り、聖アルマイト王国に内乱を起こして疲弊させることだ。そうすれば、ヘルベルト連合が経済的にも外交的にも介入しやすくなる……そうして、聖アルマイトの実質的な支配権を握るつもりだろ」

 コウメイは特に勝ち誇っているわけでもない。敵意のこもった眼をしながら、ただ淡々と告げているだけだ。

 アストリアの知る限りでは最も優秀な策謀家であるフェスティアが、その思惑を全て見抜かれて、どんな反応をするのか。

 それが全く予想できないアストリアは、緊張で心臓が爆発するのではないかというくらい鼓動を激しくさせて、行く末を見守る。

「――くすくす。本当、面白い男ね。確かに、その推論に矛盾はないわね。即興の物語にしては、登場人物の性格や欲望によく沿っているわ」

 否定も肯定もせずに笑うフェスティア。

 すると、コウメイも同じように笑みを浮かべ始める。

「そうだろ、あっはっは」

「くすくすくす……あはははは……あーっはっはっはっは!」

「わはははははっ! わーははははは!」

 突然高笑いを始める2人。

 それはグスタフが生み出す狂気とはまた別の狂気を孕んでいた。アストリアは勿論、コウメイ側の龍牙騎士までもが、戦闘の動きを止めて2人の高笑いを茫然と聞いている。

 延々と続くような2人の笑い声――しかし実際には数秒程度だったろう。

 笑いが静まった後、コウメイはその陽気な表情のまま、自然な流れで言う。

「お前、本物のフェスティア=マリーンか?」

「……は?」

 あまりに意外過ぎたのか、それともコウメイの言葉の意図が分かりかねたのか、フェスティアは笑みを凍り付かせるようにして、間抜けな反応を返す。

「し、失礼なっ! 貴様はこの御方を偽物だと言うつもりか!」

 フェスティアに代わり激昂するアストリアだったが、フェスティアがそれを手で制する。

 その表情から--ようやく余裕の笑みが剥がれ落ちる。

「いいや、偽物だなんて思ってないさ。直接会っているカリオス殿下やディードさんが揃って、本物を見誤るなんて考えにくい。そういう系統の魔法を使っている気配もない。あんたは本物のヘルベルト連合代表フェスティア=マリーンだよ」

「――何が言いたいのかしら?」

 コウメイが引き出したかったのは、この表情だ。

 策謀家が得意とする偽りの笑顔ーーその下にあるもの。それは相手を冷徹に射殺す視線と表情。

 ついにフェスティアの本性を引きずり出したのだ。

「いや、嘘つきだなって思って。お前の言葉は嘘だらけだよ、フェスティア」

 今度は自分が優位に立つ番だと言わんばかりに、笑みを浮かべて余裕を見せつけるコウメイ。

「お前は黒幕なんかじゃない。お前が本当にグスタフを操っているというなら、本当に全ての黒幕というなら、こんな戦場の最前線にいるはずがない。いる理由が無い」

 ――だから、偽物じゃないかと疑ったんだが……

 その最後の言葉を口に出す前に、フェスティアの表情が強張る。

 それはアストリアすら見たことがない、怒りの表情――しかし、それはあからさまに顔を険にするものではない。むしろそれとは全く逆で、能面という言葉そのままに、何の感情の色も感じさせない無表情。

 普段は相手を欺くために感情豊かな表情をするフェスティアだからこそ、それはかつてない怒りを抱えているものだと、アストリアは直感した。

 コウメイも全く同じように直感する。だが、その怒りの矛先でもあるコウメイはそれだけでは終わらない。直接武器を向けられるよりも強烈な『死』を感じさせられる。

(やば……!)

 コウメイが軽率な自分の行動を後悔する暇すらなく、フェスティアが鬼のような形相を浮かべて命じる。

「リアラ=リンデブルグ! 速くこの男を殺しなさい! 今すぐにっ!」

 そして、その命令にほとんど間を開けずに、王国最強の騎士と対峙していたはずの白薔薇の騎士――リアラは、即座にコウメイの近くまで飛ぶようにしてやってきて、喉元目掛けて刺突剣を構えていた。

「っく!」

 慌てて、手にしている騎士剣で防御を試みるコウメイ。

 しかし、相手は練度の低い龍の爪の奴隷兵士などではない。

 王族の近衛兵になるべくエリートの訓練を受けてきた、その中でもトップに君臨する程の学生だ。

 自他共に「喧嘩が弱い」と認めるコウメイが叶う相手であるはずもなく――

 コウメイに防御する暇すら与えずに、リアラが鋭い眼光を光らせたまま、刺突剣の切っ先がコウメイの頸部を捉える。

(し、死んだっ! こんな所で……異世界でも死ぬのか、俺っ!)

 刹那の間にも関わらず、割と余裕があるコウメイの思考――しかし、迫り来るリアラの刺突剣はもう防ぎようがない。死を確信して目をつぶる。

 死の直前とはいえ自ら視界を閉ざすという騎士としてあまりに愚かな行動をしたコウメイは、自分の喉が向けられた剣で貫かれた--そう思ったのと同時に、甲高い金属音に鼓膜を震わされるのが分かった。

「え、なに?」

 ――まだ死んでない……ってか、生きてる?

 何が起こったのか分からないコウメイは、とりあえずまだ首と胴体が繋がっていることだけは確かめながら、ゆっくりと瞳を開けていく。

 自分とリアラの間に、1人の若き龍牙騎士の姿があった。

 その若い騎士はコウメイをかばうようにしながら、真正面から白薔薇騎士の刺突剣を自らの騎士剣で受け止めていた。

 その若者は、コウメイも見覚えがある。

 リアラが口にする、その龍牙騎士の名は

「リューイ……っ!」

 ルエール=ヴァルガンダルより希望を託された騎士が、そこに立っていた。
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