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第3章 欲望と謀略の秋 編

第42話 アンナ=ヴァルガンダルの堕落

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「んあっ……あああっ! や、やめろぉっ……あんんっ!」

 ミュリヌス学園の学園長室。

 そこにあるソファの上に座ったグスタフの上にアンナは抱きかかえられるようにして、身体をまさぐられていた。

「ぐひひっ、ひひひっ! たまらんのう。小便臭い体つきじゃが、これはこれで興奮するもんじゃのう」

「な、何言って……あ、当たってるっ! 硬いのがっ!」

 アンナの臀部をつつくように、グスタフの股間が盛り上がってくるのを感じる。

「ぅぐ……お前っ……大臣だからってこんなことして……ただで済むと思って……んあああっ!」

 抵抗しようとするアンナを押さえつけるようにしながら、制服のボタンを乱暴に緩ませていき、控えめな乳房を、グスタフの野太い手が揉みしだいていく。そうされれば、強烈な快感と興奮がアンナの身体に広がっていた。

「あ、あうううっ! ど、どうして……こんな奴にされて、気持ち悪いのにっ!」

「ひひひっ! やはり開発された身体はそのままのようじゃのう。これだけ刷り込まれていて、今までよう平常を保っておられてたものよ」

「な、何言ってるのか訳分からない……ああんっ!」

 既に制服の上着は脱がされており、シャツも前面ははだけさせられている。そして下半身も、太ももを撫でるグスタフの手が徐々に上に上がってきて、アンナの女の場所をまさぐろうとしてくる。

 こんな中性脂肪の塊のような中年男など、アンナなら一ひねりに出来るはずなのに。

 そのはずなのに、何故か身体が動かない。グスタフへ危害を加えようとすると、全力で身体が拒絶するのだ。まるでスイッチがオフになったように体中から力が抜け落ち、そしてグスタフへ全体重を寄り掛からせてしまう。

「く、くそぉっ! っ! だ、だめっ! そこは、だめぇっ!」

 グスタフの手は既にスカートを捲り上げており、アンナの可愛らしいショーツが丸見えになっていた。そしてグスタフは無遠慮に、そのアンナのショーツの中へ手を突っ込む。

「ぐふふふっ! やはり濡れておるではないか、この淫乱が」

「ち、違うっ! あんっ! ああぁぁ~っ! 違うのに……あ、やだっ……胸、弄らないでっ!」

 徐々に逆らう気勢を削がれていくアンナ。口調も、凛々しい騎士のそれから徐々に年相応の少女のような弱弱しいものへと変化していく。

 グスタフのもう片方の手は、慣れた手つきで既にブラのフロントホックを外していた。小ぶりではあるが、形の良い乳房が外気に晒される。グスタフに愛撫をされていたせいか、その先端部分はツンと上を向いていた。

「あぁんっ! あんっ! ああぁぁぁ~~っ!」

「げひひひひ! どうじゃ、ほれ。恥ずかしいか? そんなはしたない声を出して」

「は、恥ずかしいっ! あんっ! ああぁぁっ!」

 その光景は、年端のいかない少女(ただでさえアンナの容姿が幼いため余計にそう見える)を、性欲にギラつく中年がその手にかけているという倒錯的な光景だった。

 自分の膝の上でぶるぶると震えるアンナの白いうなじに、グスタフは分厚い舌を這わせていく。

「ひぃぃんっ! や、止めてって言ってるのにっ! こ、これ以上したら……ボクは本当にお前を殺すっ! 大臣とか学園長なんて関係ないっ!」

 目に涙を溜めて、それでもまだ意志のこもった瞳で抵抗するアンナ。しかし抵抗は口だけで、身体は全く動かない。そんなアンナの状態を誰よりも把握しているグスタフはにやぁと笑う。

「ぐひひひっ! こうまでして刷り込まれた快感を思い出させてやったのに、それでもまだ正気でいられるとは、やはり常人ではないな。じゃが、すぐに思い出させてやろう。お主は既にちんぽに逆らえない雌に過ぎないんじゃよ」

「このっ! 何を……っ!」

 薄気味悪く笑うグスタフに、アンナはこの時初めて恐怖した。

 確かに理由は分からないが、抵抗が全くできない。このままであればこの醜悪な男に強姦されてしまうだろう。

 しかし、その後をこの男はどう考えているのだ?

 ミュリヌス学園1年首席であることは元より、それ以上にアンナはヴァルガンダル家の令嬢なのだ。次期国王の最有力候補であるカリオスの腹心中の腹心、ルエール=ヴァルガンダルの一人娘。そんな人物を欲望のままに凌辱すれば、大臣であろうが何だろうが極刑は免れないだろう。

 そんなこと、子供だって頭が回ることだろうに。それなのに、ただただアンナのことを凌辱する悦びしか見せないグスタフに、アンナは率直に恐怖を感じる。何を考えているのか分からない、同じ人間とは思えない不理解の恐怖。まさか、このままアンナが泣き寝入りでもすると思っているのだろうか。

「ほほ。小便臭い雌の考えていることなど、ワシにはすぐ分かるぞ。な~に、答えは今言ったじゃろう。お主はちんぽに逆らえない雌なんじゃ。一たび思い出せば、もうワシのちんぽを自分からねだるようになるじゃろうて」

 言いながらグスタフはズボンのベルトをガチャガチャと音を立てて緩めると、その中から巨大に屹立した肉棒を引きずり出す。

「ひっ……ひいいっ! やだっ! 入れないでっ!」

「ぐひひっ! 安心せい。ワシも、誰かさんと同じでレイプは好まん。お主がその気になるまでワシからは挿入せんよ。ただ、お主にはしっかり自分の立場を思い出してもらわねばならんからのう」

 そういうとグスタフは、指で弄っていたアンナの秘部を剥き出しにするようにショーツの生地をずらしてしまう。既に愛液がトロリと垂れる程に緩んでしまっているそこに、腰を動かして肉棒を近づけていく。

「や、やだやだぁっ! ボクの初めては、好きな人にっ……!」

「ええい、だからレイプはせんと言ってるじゃろうが。お子様は人の話を聞かんから面倒臭いのぅ。そもそも、お主はもう処女ではないんじゃぞ」

 面倒くさそうに、しかしその醜悪な笑みはそのままに、グスタフは腰を浮かして硬く屹立した肉棒の先端を、濡れそぼったアンナの秘肉の入口へあてがう。

「ひううっ!」

 しかし宣言通り、そのまま深く突き入れることはしない。肉棒を手で持ちながら、その入り口部分を刺激するように動かす。

「あっ、あっ、あっ?」

 既に男性器を受け入れる準備が整っているアンナのそこは、焦らすような刺激に、ますます愛液を溢れ出していく。

「ほ~れ、思い出したかのぅ? ここに、さんざん見知らぬチンポを受け入れていたことを」

 グスタフはアンナの耳元に生暖かい息を吹きかけると、彼女の手を取り、自身の淫核へと導き、彼女の指を使って淫核を刺激する。

「あんんっ? あっ……ボク、ボクぅ……っ!」

 グスタフの手が離れると、アンナはそのまま自分で淫核を弄り始める。更には、アンナも肉棒の感触を味わうように、腰を淫らにくねらせる。

「あ、あぁぁっ……そう、だ。ボク、は……」

 肉棒と自分の性器を擦り合わせると、甘美な快感が全身に広がっていく。クチュクチュと音を立てながら擦り合わせ、指で淫核を擦るアンナ。そしてグスタフを押しのけようとしていたもう片手は、自らの胸へ伸びて、先端部を指でつまみながら揉みしだき始める。

 記憶を封印されてから、性的な刺激を受ける機会がただの一つもなかったアンナ。しかし、グスタフから直接刺激を受けることで、一気に記憶が解放されていく。

 夏休みの直前、リリライトに呼ばれて学園長室へ行ったあの日――そこにはリリライトだけではなく、グスタフも一緒にいて。そこからの記憶の糸はいきなり途切れている。何か薬か、魔法のようなものをかけられて意識を失ったことだけは覚えている。

次に意識を取り戻したのは、どことも分からぬ地下室。頭に奇妙な装置を付けられて、グスタフと同じような肥満の中年男達に代わる代わる犯されていった。

 最初は訳の分からない状況に頭がついていかず戸惑うばかりで、破瓜の痛みや理不尽に純潔を奪われたことの悲しさや悔しさで泣き叫び――いつしか、男とまぐわうことに快感と多幸感を覚えるようになり、最後は正気を失い、男達と獣のように快感を貪りあっていた。

「ど、どうして……ボクは、そのことを……忘れて……」

 適当な休憩や食事以外は、夏休みの間はほとんどを性行為に費やしていた。そして、記憶の中の最後の日――何やら奇妙なお香を嗅がされてから、その次の記憶は夏休みが明けて寮に戻った、というものだ。おそらくは、そのお香の作用によって記憶を封印されたのだろうか。これが、夏休み前後の話題について、友人達の会話で微妙に違和感があった正体だったのだ。

 忘れようがないはずの、あれだけ強烈な記憶――アンナは身体だけではなく、しっかりと自覚した。自分が夏休みの間、何をされていたのか、鮮明に。

 記憶を思い出したアンナは、泣きはらしは目のまま、淫蕩に微笑む。

「あんなに気持ちいいこと、忘れてしまってたんだろう……んちゅうう」

 アンナは顔を振り向かせると、グスタフに抱き着くようにしながら、唇を押し付けた。

「はふっ……っは……っは! れろれろ……た、たまらないよぉ! 思い出しちゃった……ボク、雌豚だったこと思い出しちゃったよぉ」

    ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼

「あぁんっ! あんっ! んああああ~っ!」

「ふんっ! ふんっ! ふんっ!」

 学園長室内に、獣のような喘ぎ声と肉がぶつかり合う音が響いていた。

 壁に手をついたアンナが、制服が半裸の状態のまま、後ろからグスタフに凌辱されていた。

「き、気持ちいいっ! 気持ちいいっ! 気持ちいいっ! 気持ち、いいーっ!」

 タガが外れたように叫びまくるアンナ。夏、地下監禁室でそうしていたように、まるで熟練の娼婦のように、グスタフの激しい腰の打ち付けに合わせて自らも腰を振るう。

「どうじゃあっ! 分かったかぁ! お主は何じゃ? 言うてみい。騎士になることとセックスと、どっちが大事じゃあ?」

 アンナを追い詰めるように腰の動きを早めていくグスタフ。至福の笑みを浮かべながら、後ろからアンナの耳をペロリと舐る。

「ああああんっ! ごめんなさいっ! 人間のふりをして、ごめんなさいっ! ボクは豚ですっ! 雌豚ですっ! 騎士なんかになるより、グスタフ様とセックスすることの方が大事な雌豚ですっ! んあっ! そこっ……奥に当たってるよぉ!」

「ええいっ! 豚がセックスなどと立派な言葉を使うんじゃない。交尾じゃっ! 交尾が好きなじゃろ」

「は、はいぃぃ! 交尾っ! 交尾ですっ! グスタフ様との交尾大好きですぅ! いっくううううう!」

 グスタフに激しく突かれながら、アンナはビクビクと身体を反らせて絶頂を迎える。

「はぁ、はぁ……うあああ…」

「全く、チンポをイカせないで自分が先にイッてしまうとは。締まりのない雌豚じゃの」

「はうぅ……ご、ごめんなさい。ボク……気持ちよくて……交尾、気持ちいいよぉ」

 ぐったりとするアンナは、それでも休むことを許されない。グスタフに抱えられると、今度はグスタフの執務机の上に座らせられる。

 座ったアンナの股を割り込むように腰を突き出すグスタフ。既に互いの分泌液が混ざり合ってぬるぬるとなっているそこに、グスタフな抵抗なく肉棒を突きいれていく。

「うあああ……き、きたぁ……。また、気持ちいい交尾……ありがとうございます!」

 絶頂に達したばかりの膣内にグスタフは再び肉棒を挿入していく。絶頂したばかりの膣内はトロトロに蕩けており、その感触にグスタフは情けなく表情を蕩けさせる。

「むほぉっ。発情した雌豚のまんこはたまらんのぉ。ホカホカでトロトロで、チンポが溶けそうじゃわい。そうやって雌豚らしく振舞っていれば、最初から天国に連れていってやったものを」

「ご、ごめんなさいっ! だって忘れていて……あんっ! あぁぁんっ! また動いてるっ! 中でごりごり擦れてるよぉっ! 気持ちいいっ!」

 グスタフの腰が動き出すと、再び始まる快感に打ち震えるアンナ。

「あんっ……あぁぁんっ! グスタフ様っ! 気持ちいいっ! 交尾、いいっ!」

「はぁっ、はぁっ……ぐふふっ! ふひひひっ!」

 汗だくになって腰を欲望のままに打ち付けるグスタフ。お互いがお互いの蕩け得ている顔を見つめ合う。

 そうしてアンナの方からグスタフの首に両腕を回し、身体を密着させる。挿入されている肉棒がもっと奥に届くように、ブヨブヨとしたグスタフの肥満体にしがみつく。

「むひょおおおおおっ! おほおおっ! んほおおっ!」

 そんなアンナの積極的な行為に興奮したグスタフは、それこそ豚のような声を出すと、そのままアンナの身体を抱きかかえる。

「っああああ! こ、この格好……ヤバい! すごい、奥の方まで届いて……キスも出来ちゃうっ! んちゅっ、むちゅううっ」

 グスタフに抱きかかえられる格好になったアンナは、そのままグスタフに下から突かれながら、グスタフの唇に貪りつき、舌を絡め合わせる。

「ぶはぁっ! ほほ、いいぞいいぞぉ! そうやって、頭が悪い女子高生みたいな言葉をどんどん使うんじゃあっ! どうじゃ、やばいか? ワシとベロチュー出来て幸せか? んちゅううう」

 パンパンと腰を突き上げて、唇が反り返るほどの下品な唇を求めると、アンナも舌を伸ばしながらそれを受け入れる。

「は、はいぃ! ボク、頭悪いジョシコーセーになるぅ。んちゅう……れろ、れろ。ヤバいよぉっ! この格好の交尾、凄くヤバいっ! グスタフ様とのベロチュー、幸せですっ! んっちゅ……んむうう……あ、ボクもう……っ!」

 抱えられたまま、更にグスタフの肉棒を奥へ奥へを飲み込もうと、アンナがグスタフの腰に足を絡めつけてくる。

「っほほ! 結局、夏の間はお主にワシの精は与えなかったからのぅ。今日、初めてワシの精を与えてやろう。どうじゃ、嬉しいか? 嬉しいじゃそう? ワシの子種を注いでやるぞぉ」

 その言葉に、アンナの膣はキュンと反応し、肉棒から精を絞り出すべく締めあげる。

「う、嬉しいっ! ボク、グスタフ様の赤ちゃんを孕みたいですっ! そしたらもっと幸せにっ……お願いしますっ! 孕ませてっ! 妊娠したいっ! このまま中出しして、ヤバいくらい幸せになりたいですっ!」

 決して肉棒が抜けないように、更に足を強く絡みつけてくるリアラに、グスタフは雄の本能を剥き出しにして、至福に顔を歪める。

「おほおおう! たまらんっ! やっぱり生のセックスはたまらんのぅ! 受け取れぃっ! ワシの子種をっ! 妊娠させてやるぞぃ、アンナぁぁぁ! おほおおおおおお!」

「んあっ! イク! ちゅば……れろれろ……イク……イクぅぅぅぅ!」

 舌をがむしゃらに絡ませながら、グスタフはアンナの最奥に肉棒が届くように、最後の深く一突きしながら射精する。そしてアンナも、肉棒から一滴たりとも精液を残さずに搾りつように、何度も何度も収縮し、締めあげて、搾り取るように蠢く。

「あっ……ああぁぁぁっ! 中で……奥に熱いのが……ふあああああっ?」

 中で精を吐き出されたアンナは、絶頂の余韻に浸る間もなく、全く萎える様子の無い肉棒を更にピストンさせられる。

「んひぃっ! ち、ちょっと待って……ボク、今イッたばかりで……! し、死んじゃうっ!」

「ひょほほほっ! 何をのたまっておるか、雌豚め。夏が終わってから2ヶ月――欲求不満だったんじゃろうが。お主が孕むまで、何度も何度も中出ししてやるからのぉ。ほれ、今度は地面に四つん這いになって、その汚いマンコをさらけ出すんじゃ」

「は、はいぃ……グスタフ様ぁ……」

 1年首席アンナ=ヴァルガンダルは、この世で最も忌み嫌っていたといっても過言ではないグスタフに、人間以下の扱いをされて、雌のような媚びた表情を浮かべていた。
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