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第3章 欲望と謀略の秋 編

第37話 堕落への一歩

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 地下監禁室での倒錯的な行為は未だ続いている。

 監禁室に備えられたバスルーム――そこは身体を清める場所であるため、清潔で衛生的な管理が行き届いている。

 コンクリートに囲まれたプレイルームから場所を移して、リリライトはそこでリリアナを犯していた。

 王族たる身分で、そうそう気安く他人に肌は晒せない――とはいっても、肌の露出が多いインナー姿ではあるが、リリライトは服を着たまま。リリアナは全裸に剥かれた状態。

 大浴場のような大きな浴槽には湯が張られていて、その熱気がバスルームにこもっている。リリライトもリリアナも、汗だくになりながら、快感と興奮の行為に没頭している。

 リリアナは四つん這いになり、後ろからリリライトが犯している状態――二人のシャンプーと雌の匂いが絡み合い、バスルーム内に充満していく。

「はぁっ、はぁっ……この雌豚がっ! またイキそうになっていますねっ!」

 息を切らしながら、夢中で腰を打ち付けるリリライト。もうすっかり慣れた腰使いで、長い金髪を振り乱しながら、リリアナを責め立てていた。

「はむっ……くちゅっ……ちゅるっ……で、殿下ぁっ! んううううっ!」

「ぐひひひひっ! さすが調教済みの奴隷だわい。舌遣いがたまらんのぅ」

 そしてグスタフも全裸になり、リリアナに自らの肉棒を加えさせていた。

 リリライトに後ろから突かれ、リリアナは貪欲に舌を伸ばして、グスタフの肉棒に舌を絡ませて、貪るように奉仕をしていた。

「ふ、ふふふ。この雌豚、自分で腰を動かしていますよ、グスタフ」

「ほっほっほ! 本当ですな。全くドスケベでエロい雌なことですじゃ。ほれ、もっと音を立てて吸わんかい。気持ちよくならんぞ」

 肥満体のグスタフも、バスルーム内の熱気にあてられて汗だくになっていた。

 リリライトからも分かる程にしたたり落ちるほどの汗。身体は汗でぬめっており、一般女性がそれを見れば、比喩ではなく吐き気を催す者もいるだろう。更にその身体から漂ってくる独特の雄臭が、リリライト達の匂いを混ざり合う。

「あ、頭が……ボーっとしてきます……はぁ、はぁ……」

 口ではああいっても、リリアナの口で快感を得ているのだろう。時折、びくっと体を震わすグスタフ。弛んだ肉が揺れるのを、リリアナうっとりとした表情で見つめていた。

「っく……このっ……!」

 また興奮が高まるリリライト。

 日頃鬱憤を込めるようにして、腰を深く突き入れると、リリアナはそのままびくびくと痙攣する。絶頂に達したようだった。

「あ……ふぁ……くああ……」

 もうさんざん絶頂に達せられているリリアナは、息も絶え絶えになり、肉棒を口から離すと、そのまま崩れ落ちる。しかしそれでも調教された身体は雄に快感を与える手を休めず、手で肉棒を擦り続ける。

「何を休んでいるですか?」「何を休んでおるんじゃ」

 リリライトとグスタフがそういうと、リリライトは挿入したままのペニスバンドを再び動かし始める。グスタフはリリアナの顔を持ち上げるようにすると、自らの肉棒を口にねじ込むように突き出す。

「っあむう……! ま、待って……休憩を……んぐうううっ?」

「はぁ? これだけ淫らなお汁を垂れ流して何を言っているんですか? 奴隷という立場を弁えなさい。私が満足するまで、休憩など許しませんよ」

「ひょほほほっ! まだワシも一発も出しとらんぞ。ほれほれ、自慢の商品だからとお主を見初めたんじゃぞ。もっと懸命に奉仕せんか」

 すっかりサディスティックな表情を浮かべるリリライトと、至福の表情を浮かべるグスタフ。

 休む間もなくただひたすらに凌辱されるリリアナ。その表情には苦悶が広がり、目には涙があふれ出ていた。調教されてそれすらも悦びとしているのか、本当に限界にきているのかはもう判別出来ない。

 二人が満足して飽きるまでの、まさに文字通りの性玩具として扱われているようだった。

「あはっ……ははははっ!」

 ――楽しい。最高に楽しい。こんな楽しいことがこの世にあったなんて、お兄様もお父様も教えてくれなかった。

 よりにもよって教えてくれたのがグスタフだとは、まあ教育係としての役目を全うしているといってもいいのだろうか。

 それにしても、グスタフだけを一方に責めるよりも、こうしてグスタフと一緒に他人を責めるのがこんなにも興奮するとは思わなかった。

 グスタフには感謝せねばなるまい。我慢と忍耐だけの日々だった自分に、未知の世界を教えてくれたグスタフには。

「ぐふっ……ふふふっ! いけませんなぁ、殿下。そんな雌のような目を向けられては……」

「……え?」

 グスタフの言う通り――すっかり雌の表情でグスタフの喘ぎ顔を見つめていたリリライトは、言われてハッとする。

「そのような表情で雌の匂いを撒き散らされては……ふ、ふおおっ! たまらんっ! ちんぽが滾ってしまいますぞぉ!」

「んむむっ?」

 口の中で本当に大きくなるグスタフの肉棒に、リリアナが苦悶の声を漏らす。

「な、何をっ……!」

 自分が、この雌犬と同じような情けない顔をしているとでもいうのだろうか。王族である、聖アルマイト王国第2王女たる自分が?

 しかし、それを否定しようとする言葉は出てこない。

(なんだか、やけに……)

 醜悪で気持ち悪いはずのグスタフが男らしく見える――

 グスタフはそのおリリライトの反応に、ニチャアと陰鬱な笑みを浮かべる。そして肉棒はリリアナにくわえさせたまま、状態を前にかがめる。

 汗にまみれた、弛んだ醜悪な顔。強烈な雄臭が、より濃密さを増す。

 グスタフはそのまま、唾液まみれの舌をリリライトに向かって伸ばしてきた。

「――ぁ」

 先ほどの、リリアナとの口づけの感触を思い出すリリライト。

 柔らかで、甘く、熱く、蕩けそうな粘膜同士の、舌の触れ合い。あの行為を、グスタフが誘っているのだ。

「あ、有り得ません……」

 先ほどは不意を突かれたから仕方ないにしろ、グスタフと唇を重ね合わせる? ありえない。

 王族だとか姫だとか、そもそもそれ以前の問題だ。男として、人間として、グスタフなどありえない。口づけは愛する者同士の神聖な行為だというのに、この豚とそれをしろというのか?

(――あれ? でも、そうしたら……私はなぜグスタフとこのようなことを……?)

 雄と雌の匂いが充満するバスルームの中、リリライトの思考に霞がかかる。ぼーっとしてまともな思考が出来ない。

 目の前の、この男は何者だろうか?

 自分に信じられないような快感と興奮の世界を教えてくれた、教育係――先生? パートナー?

 よく分からないが、この男と一緒に他人を蔑み、凌辱することが最高の愉悦だ。楽しくて興奮する。たまらない。

「い、いやいや。相手はグスタフ……はぁはぁ……ですよ?」

 リリアナを責め立てる腰使いはそのままに、リリライトは自分にそう言い聞かせる。

 しかし、グスタフが目の前で舌を伸ばし、その舌先から唾液が糸を作り滴り落ちている。その舌をグスタフは、誘うように左右に動かす。

(え、えぇと……なんでしたっけ? 確か……)

 その舌の動きを凝視するリリライト。徐々に目の焦点がぼやけていき、リリアナへ腰を打ち付けながら、上体を前かがみにしていく。

(あ、あぁぁ……そうです……グスタフと“遊び”を……キス、しないと……)

「んれぇぇ……」

 リリライトが舌を伸ばしながら、グスタフへ顔を近づけていく。

 そして二人の舌が触れ合う。

「っ! れろぉ……」

「ふおおおっ! 殿下っ! ぢゅるっ……ちゅば……れろれろれろぉっ!」

 リリライトの舌の感触を感じたグスタフは、そのまま舌を乱暴に動かしてリリライトの舌を乱暴に絡めとる。

「はふっ……れろ、れろ……こ、これは……んれぇぇ」

 そのまま二人は舌を動かし合い、絡めながら腰の動きを加速させていく。

「~~~っ! っ! っ!!」

 その興奮した二人の責め立ての、一番の被害となったのは挟まれているリリアナだった。リリライトの激しい腰使いに腰を痙攣させ、今度は失禁しながら、そのまま床に崩れ落ちてしまった。

「くふぅぅぅっ! たまらんっ! たまりませんなぁっ! ようやく、リリライト殿下とベロチュー出来る時が来るとはぁぁっ!」

 リリアナの口からグスタフの肉棒が吐き出される。その肉棒は全く衰えなどなく、先走りとリリアナの唾液でぬめっていた。

「ぐふふふっ! リリライト殿下、ご覧の通りワシのチンポは収まりがつきませんぞぉ! しっかりと最後までお相手下されっ!」

「はぁ、はぁ……は、はい……」

 グスタフとの舌の絡め合いで、すっかり顔を赤くしたリリライトはうなずいた。

    ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼

(本当は裸にひん剥いてやりたかったが……まあ仕方ないのぅ)

 失神したリリアナはそのまま捨て置いたリリライトとグスタフの二人。

 二人は浴槽の中で、お互いの身体を抱くようにして密着していた。但しリリライトはインナー姿のまま。変に服を脱ぐ時間を与えると冷静に戻りそうだったため、興奮に火がついた流れのまま、グスタフが湯舟の中に誘ったのである。さすがにペニスバンドは外してある。

「あむぅ……ちゅば……ちゅ…れろぉ」

「れろれろれろっ……んれぇぇ……ちゅるる」

 二人は口を大きく開けて、がむしゃらに舌を絡み合わせていた。もう数十分にもなる……最初は控えめだったリリライトの舌の動きも、欲望のままに下品に絡めてくるグスタフの舌につられるように、今はもう大胆に絡めている。

「んちゅうう……ちゅるっ…ちゅるっ……ごくんっ……!」

 自分の口内に伸ばされた舌を、リリライトはしゃぶりながら、唾液を吸い取るようにして嚥下する。そうすると、今度は自分がグスタフの口内へ舌を伸ばし、グスタフがそれをしゃぶる。

「んはぁ……も、もうどのくらいこんなことを……れぇぇ……」

 グスタフが求めるように舌を伸ばせば、リリライトはその上に唾液をトロリと落とす。

「ぐほほ、甘味甘味。ほれ、殿下にお返しじゃ。わしら二人の唾をブレンドじゃぞ」

 口の中でクチュクチュと自分とリリライトの唾液を混ざ合わせるようにする。リリライトが舌を伸ばすと、そこにドロリとした唾液を垂らすグスタフ。

「ほれ、口の中でクチュクチュいわせて、よ~く味わうんじゃ。わしのチンポを扱く手も休めずに」

「ん、く……くちゅ、くちゅ……」

 言われるがまま、舌に垂らされた唾液を味わうようにして、口の中で音を立てる。先ほどから扱いている肉棒が、ビクビクと脈打つのが分かる。

「――こくんっ! はぁぁ……ぐ、グスタフっ! れろぉぉぉ」

 唾液を嚥下したリリライトは、がっつくようにグスタフの唇に自らの唇を重ね合わせる。、まるで美少女が醜悪な中年男の唇を無理やり奪っているかのよう。リリライトの舌がグスタフの舌を求め、グスタフの口内で暴れまわす。

「んぐ……ぐふふっ! くちゅう……これは、たまらんっ!」

 今はもうリリライトの方から積極的に舌を絡めてきて、肉棒を扱く手の動きも早くなる。これにはもうグスタフも耐え切れなかった。

「く、くふぅぅっ! り、リリライトぉぉ! 目を閉じるなっ! じっとワシの目を見て、見つめながらチンポをイカせるんじゃああっ!」

 切羽詰まったようなグスタフの声。もう取り繕う余裕も無かった。

 そのグスタフの声に、リリライトは閉じていた瞳をうっすらと開ける。すると視線の先には、好色そうな肥満男の、薄汚れた瞳がこちらを見返してくる。

 そうなってしまえば、もう視線を逸らせない。まるで凝視するように、二人はお互いの瞳を見つめ合いながら、舌を無茶苦茶に絡め合わせる。

「ふおおおおっ! その眼、その眼じゃああっ! その雌犬の目が興奮するんじゃあっ! んおおおおおっ!」

 舌を絡ませあいながら、グスタフは獣のような雄たけびを上げて腰を浮かせると、そのままリリライトの手の中で肉棒を暴発させる。

「ん、ふあ……て、手が熱くて……ベトベト……ん、ちゅううう~」

 グスタフを射精に導いた後は、リリライトはグスタフの首に腕を回し、そのまま貪欲に雄の唇と舌を求めた。

(ぐっひひひひ! ようやく、ようやくここまで来たぞぉ! これで、聖アルマイトも、他国も、この世界の全てがワシのものじゃあああっ!)

 グスタフは求めてくるリリライトの舌を味わいながら、リリライトに堕落の1歩を踏ませた愉悦に、身を震わせていた。
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