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第二部 旅
98、襲撃
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虫の国は北にあるが、このままそちらに向かってもたどり着くことは出来ない。連なる灰色の山脈や、大きな亀裂が道を阻んでいるのである。
王都に戻って進路を取り直す方が近いが、あんなことがあったので当分王都からは離れた方がいいだろうという話になった。そもそもソルム家の領地は目指していた方向と逆である。
「思わぬことで時間を食ってしまったな」
「それでも、馬ですから前回私が一人で向かったよりは早く着くでしょう」
馬を並べて歩きながらリーリヤは言った。
リーリヤは植物が好きだが、動物も好んでいる。乗る機会なんて長い間なかったから、気分が高揚していた。
栗毛の馬であった。
馬は大きくて温かく、優しい目をしている。ああ、生きている、と思うのだ。花々とはまた違う生き方であって、これもまた愛らしい。
「前の旅は徒歩だったのか?」
「馬は値が張りますからね。馬車には乗りましたが、大体は歩いて行きました」
体が軽いからなのか、大地との絆があるからか、花の子というのはいくらでも歩けるのである。地の果てまで歩くのも大して苦痛を感じないかもしれない。
リーリヤは百年前の旅を思い出していた。ほどほどに寄り道をしたのを覚えている。人の国の植物はリーリヤには物珍しかったので採取しては薬を作ってみたり、畑を見かけてはそこで働く者に話を聞いたりしていた。
一人旅が苦にならない性格なので楽しかった。けれど、こうして連れ合いがいる旅もよいものである。見たもの感じたものを共有できる。
「あ、見てくださいジェード様」
リーリヤは馬を止めて降りると、道の端へと歩み寄った。下生えに赤いものが見えたのでもしやと思ったが、やはり木苺の仲間である。小さな球形の集合果は赤く熟していた。
先ほども茱萸の木を見つけたが、味見をしてみると渋みがかなり強かったのだ。
リーリヤはしゃがみこむと、実を摘んだ。光を反射してきらきら光り、さながら宝石のようである。
「先ほどから、やけに木の実にこだわるな」
「美味しいものがあるのですよ。あなたに味わっていただきたくて」
王子だから当たり前なのだが、彼はそこらの木の実など食べたことがないと言う。ならば自分が良いものを選んで一つ、野山の味というのを感じてもらおうかと思ったのだ。花の蜜やら木の実というのは、栽培されている高級食材とはまた違った魅力がある。
リーリヤは木苺を一つ口に入れた。想像以上に甘かった。三つ四つと放り込み、しっかりと味を確認する。甘い。まるで砂糖で味をつけたかのようである。
うん、これならおすすめできる、と一つくわえたまま振り返れば真後ろにジェードがいた。
ジェードは顔を近づけてリーリヤの口から実を奪うとそのまま深い口づけをする。同じ味を分け合うと、ジェードは少し身を離した。
瞳に満足げな色を浮かべ、リーリヤの頬に落ちていた髪を耳にそっとかける。
前に飴を舐めたリーリヤと、口づけすれば味がわかると冗談を言っていたが、人目さえなければやってみたかったのかもしれない。
「ジェード様……馬が見ていますが……」
「案ずるな。馬は寛容な上、口が堅い」
真顔で言ったジェードは、リーリヤの手からもう一つ実をとって食べるとその馬の方へと戻っていく。遅れてリーリヤもついて行った。
「味はどうでした?」
「美味だった。好物だからな。数日味わうのを我慢していたから格別だ」
「私ではなく、実の話ですよ……」
ソルム邸では過度な接触を控えていたのだ。今までは一日に最低でも二度は口づけをしていたので、しばらくこらえていたのだろう。
と、改めて考えてみると恥ずかしくなってきた。求められるままに応じていたが、これは普通なのか普通ではないのかわからない。
馬にまたがると、リーリヤは先に馬を歩かせているジェードに続く。
(私、なんだか……変だな)
前を行く翡翠の王子の背中を見つめたまま、リーリヤはそう思った。
ジェードが前とは変わって見える。それは例えるなら輝きが増したとか、彼がまとう色合いが濃くなったとか、実際には有り得ない不思議な変化だ。もしかしたら、自分の目がどうかしたのかもしれない。
そして、口づけされたり触れられたりすると、胸がいっぱいになることがある。そこに詰まっているものの正体はなんとも判然としないのだが、緊張だとか喜びだとかいうものに近いかもしれない。
口づけなんて、今まで何度もしてきたというのに。満足そうな目も、微笑みも何度も見た。
それなのに、慣れるどころかそわそわしてしまう時があるのはどうしてなのだろう。
彼に対する好意は変わっていない。最初から自分は、彼のことが好きだったはずなのだ。
――ジェード様が好きだし、愛しているし、その気持ちは同じはずなのに。
気になった時に、自分の気持ちというものに形を与えて口から外に出し、ためつすがめつ調べられたらいいのにと思う。
ただ、一つだけわかるのは、きっとジェード以外の誰かに口づけをされたとしても、同じような喜びは感じないということだ。
――嬉しい。嬉しいのだ、私は。ジェード様に微笑まれると、その都度心の中に、新たな花が咲いたようで……――
* * *
一日野宿をして、ジェードは進路に悩んでいた。地図は一応持ってきているが、頭の中にしっかりと入っているらしく、見て確認はしていない。
今後南下する予定ではいるが、道はいくつかあった。すぐに南に進路はとらず、もう少し東に向かってからにしようかということで話はまとまった。
ジェードは軽い食事をきちんととっていた。小柄でもないのに小食で、昔からさほど空腹を感じない方なのだという。それでこれほど筋肉質なのだから驚きだ。石持ち王子は長命であるし、普通の人の子とは体のつくりも異なっているのかもしれない。
ひと気の少ない道を進み、両側に崖が迫ってくる。しばらく馬を走らせてきたが、ここらは足場も良くないのでゆっくり歩いていた。
静かな中に、馬が地面を踏む音が聞こえる。大体ジェードが先導して進んでいたのだが、今は並んでいた。
駆けている時は差し迫った用件でもないと会話を交わしたりはしない。
ふと、リーリヤは彼と話したくなった。黙っているのもちっとも苦ではないのだが、他愛のないことを喋りたくなる時もあるのだ。
天気のことでも、馬の様子でも、内容は何でもいい。
「ジェード様」
呼びかけるとジェードがこちらを向く。
「あなたは、私のどこがお好きなのですか?」
言った瞬間に、何を言っているんだ私は、と自分の顔を叩きたくなった。どうかしてるのではないだろうか。
何でもいいとは思ったが、よりによってどうしてこんな質問が口から飛び出すのだろう。
ジェードがもの問いたげな目をしているので引っ込みがつかなくなり、苦笑いしながらリーリヤは続ける。
「全部と仰ったことがありますけど、具体的にあげるとしたら何かあるのかな、と思いまして」
これではまるきり、面倒な小娘である。
しかしリーリヤは己の内側から目を背けず、思い切って向き合った。つまり自分は自信がないから、勇気づけてもらうためにジェードからはっきりとしたものを受け取りたかったのだろう。
向き合ったら向き合ったで、情けなくて瞬時に反省した。やっぱり何でもありません、と撤回しようとしたが、先にジェードが声を出す。
「そうだな。言葉にすると陳腐になるかと思い控えていたが、私はお前が……」
と、ジェードは言葉を切って手綱を引く。馬が足を止め、リーリヤも同じように馬を止めさせた。
人の気配がする。複数だ。
息を潜めているようだが、玄人という感じではなかった。
「この話はまた後日、改めてすることにしよう。騒がしくなりそうだ」
木の陰から続々と男達が姿を現したが、ジェードは頭上から落ちてくる葉を見るのとさほど変わらぬ目つきで彼らを眺めている。視認はしているが、特に心が動いた風でもない。
リーリヤも彼らを観察した。前方に八人、後方に六人。
風体に素行の悪さがあらわれている連中である。粗野な雰囲気に、威嚇するような眼差し。一目で賊というのがわかる。
粗末だが動きやすい服装。不似合いな金の装飾品は戦利品だろうか。窃盗を生業としているのかもしれない。
馬にまたがる禿頭の男が最も威圧的であり、周囲を固める者達はそれぞれ、剣や槍、弓などの得物を手にしている。
前後を塞がれているので無視して通り抜けるのは無理だろう。
男達はジェードではなく、やけにリーリヤの方を見ていた。腕輪は未だにはめているが、あれは姿を見えなくするものではなくて印象を薄くする効果しかない。
頭目と思しき男が、「行け」と一声かける。すると前方の数人が、武器を構えてこちらへ向かって駆けてきた。ジェードも馬上でゆっくりと剣を抜く。
ジェードがまとう空気に本能的に気圧されたのか、一瞬男達は怯んだものの、途中で気合いを入れ直して走り続けた。
ジェードは彼らが到達する前に、剣を振る。すると風が起こって、男達は吹き飛ばされた。
「何だ、何だ!」
地面に伏した男達が騒ぎ出す。そんなさまを見ながらリーリヤも、素早く鞍につけてあった弓を外すと矢をつがえ、背後へと引き絞った。
敵が放った矢が飛んできていたが、リーリヤの放った矢がそれに当たって相手のものが散る。鏃は魔力がわずかにこめられた石でできているので、普通のものより威力は高いのだ。
続けざまにリーリヤが矢を放ち、それは射手のこめかみをかすめて過ぎていった。傷はついていないだろうが、あえてそうしたというのは余程愚かでなければ伝わるはずだ。
「次は当てますよ」
リーリヤの警告に男達は青ざめる。
どうする、どうすると狼狽する男達は顔を見合わせて相談し始めた。ただの山賊であるなら、手こずる相手に命を張っても損しかしないと見切りをつけるだろう。どう見たところで、リーリヤ達が高価な荷を運んでいるはずがないから、仕事をするにも割に合わない。
「見たかよ、あいつ、剣を振っただけで俺達を吹き飛ばしたぞ」
「魔術師か? でも杖を持ってねぇな」
「何者なんだよ」
ひそひそ話をしているが、リーリヤもジェードも聴覚が優れているのでしっかりと聞こえている。
「ああ、だが諦めるのは惜しいぜ」
悔しそうに続けた一人の言葉に、リーリヤは眉をひそめた。
「花の子は、高く売れるんだからな。あの時は儲かった」
これに鼓舞されたかのように、そうだ、そうだと彼らは再び向かって来ようとする。
ジェードは飛んできた矢を払い落とした。粗末な矢であるし、やはり素人といった軌道で、何本も外している。
ジェードが剣を握ったまま馬から降り、例の風圧を起こした。今度はより強いもので、二度剣を振る。一度目は男達が転がった。魔力のこもった風は、一人一人を的確に倒し、武器まで手から落としていく。
二度目は地面が抉れた。溝は深いものではないが、埋まっていた石が砕けて宙に散る。
そこに己の首があればどうなっていたか想像したらしい男達は、ぞっとしたように硬直していた。
リーリヤの方からジェードの顔は見えないが、その酷薄な無表情はどんな脅しの文句よりも効果があるに違いない。
頭を残し、子分達は今にも泣き出しそうになりながら、血相を変えて馬に飛び乗り逃げ出した。頭も歯噛みをしながらその場から離れる。力量の差をきちんと認識できるくらいの能力はあるらしかった。悪事を上手く働くには無鉄砲であることが欠かせないが、引き際を見極めるのが最も重要なのだ。
後ろを陣取っていた者達も、遅れては切り刻まれると焦ったのか、逆方向ではなく仲間の去って行った方へ、リーリヤとジェードの脇を駆け抜けて消えて行った。
しつこくなくて何よりである。
馬蹄の音はあっという間に遠ざかり、何事もなかったかのような静けさがすぐに戻ってきた。散らばった矢の残骸。木の葉がはらはらとまだ落ちてきている。
二人は黙って男達が去った方向を見つめていた。
「大した輩ではありませんでしたし、どうも追っ手ではなさそうでしたね……」
リーリヤは近づいてきたジェードにそう言った。
彼らはジェードを見て「何者なんだ」と慌てていたのだ。ジェード王子を追って来たのなら、そんな言葉が出てくるはずがない。細かい事情が知らされていなかったというのも考えられなくはないが、追っ手としては明らかに力不足だった。ジェードと比較すれば、赤子同然の弱さである。
そして、気になるのは、あの男達はジェードよりも明らかにリーリヤを気にしていたという点だ。
「聞きましたか? 花の子は高く売れる、と」
「ああ」
「まるで……、一度売った経験があるような口振りでしたね」
あの時は儲かった。それは聞き知った話ではなく、自分達が利益を得たことがあるからこそ口にできる台詞だ。
ジェードはやや考えてから言った。
「造花のことではないか?」
「かもしれませんが、普通、造花を『花の子』とは呼ばないはずなのです」
花の子を模して作られた人形は、「造花」と言われる。百年前にリーリヤが耳にしたのもその言葉で、だから何だろうと不思議に思って調べてみたのだ。
ルカはもちろんのこと、オニキス王子ですらリーリヤが初めて見る花の子だった。彼らにとっては架空の存在と思えるほど遠い生き物で、関わり合いがない。
造花は造花であって、花の子の代わりという意識は薄いのだ。彼らは花の子を知らないのだから。
だがそれも、一般的にというだけで、絶対とは言い切れないが。
「逃がすべきではなかったかもしれないな」
ジェードの呟きには、リーリヤも何とも言えなかった。リーリヤがユウェル国に足を踏み入れてから何日も経つ。どこかから話は漏れるだろう。大々的に歓迎されて到着を周囲に知らしめたわけでもないが、花の子が来たことについて話すのは禁じられてもおらず、城の者には噂が行き渡っているかもしれない。
王都に花の子が現れたという情報をつかむのはそれほど難しくはなかった。
彼らは花の子のリーリヤを捕まえて、売り飛ばそうとする目的で待ち伏せをしていたのか。
しかし逃げ足は早そうだったので、今から追いかけても無駄だろう。
「後でノインを通じて城の者に確認を取らせる。どういう悪事に手を染めているにしろ、潰しておかなくては今後も被害が出るだろうからな」
ジェードは国内の治安維持のために隊を率いて奔走していた過去を持つ。こんな小物は相手にしないし、ここらの領主の仕事ではあるが、あちこち移動するついでに片づけていたそうだ。
「それにしても、なかなかの腕だったな」
ジェードがリーリヤの弓の腕前を誉める。武器はあまり好かないのだが、唯一弓だけはそこそこ扱えた。実戦で使っていたのは遠い昔だが、案外体が覚えているものである。
「お前は、誰かを傷つけるのが苦手なのだろう?」
問われてリーリヤは一瞬黙ったが、かぶりを振った。
「もしも戦うことがあるのなら、あなただけにお任せはしませんよ」
確かに彼の言う通り、他人を攻撃するのは避けたかった。けれどテクタイトを殴ったり、黒薔薇を射抜いたりと、必要であるのならやってきた。
ジェードも、好き好んで人を斬っているわけではないのだから、彼に押しつけるのは嫌だった。リーリヤが矢を放ったのは敵への脅しのためであったが、ジェードに「私も戦う用意がある」と見せるためでもあった。
「だが、お前はもし敵が倒れたら納得がいくまで介抱しただろう。奴らを傷つけないのは正解だった」
ジェードはリーリヤの性格を熟知しているらしかった。おそらく、そうしていたに違いない。
もしジェードが相手に怪我をさせたとしても一切責めないし、彼がそうしたのなら致し方なかったのだと思う。けれど負傷した者が目の前にいて、苦しみながら手を伸ばしてきたら、リーリヤはそれを振り払えないのだ。助けてと言われて、助けないわけにはいかない。
先ほどの賊の一人が誰か動けなくなったとしたら、リーリヤは世話を焼いてしまっただろうし、それで予定が遅れるのはわかりきっている。
実際そういう行動を起こしたわけでもないのだが申し訳なくなってきた。リーリヤのする人助けは趣味ではあるが、どうしようもない衝動からくる行為でもあるのだ。
ジェードが彼らを無傷のまま追い払ってくれたのは、自分達にとってもよい判断だったのだろう。
あの男達については非常に気にはなるが、とにかく先に進むと決めた。
問題は、どの道を選ぶかということだ。
話し合った末、あまり人が通らない方に行くことにする。万が一再度襲撃があった場合、周囲に誰かいては巻き込んでしまうかもしれない。遠回りにはなるのだが、途中で急げばさほど予定は狂わないだろう。
そういうわけで出発したのだが、後にこの選択のため、さらに遠回りする羽目になるのであった。
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