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2章~嵐の訪問者と家族会議
訪問者は嵐のように
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「な、なんだ!?何が起こった!?」
お父様が慌ててる。それに、廊下からバタバタと足音がする。
「お前達は隠れてなさい!」
んー。こんなに慌てるお父様初めて見たかも。レアだわ。
「旦那様!!」
「なんだ!?」
「先程音のした所へ確認に行ったところ、不思議な格好をした。精霊と、魔族と、獣人がいまして、リヒト様とアスナ様に会わせろと…………」
「なんだと!?そんな不審者に合わせるわけないだろう!我が宝を!」
え?いつの間に宝になってたのかしら?それにしても、
『ねぇ、リヒト。もしかしなくても』
『うん。十中八九そうだと思うよ?母上。』
『そう。あの子達に会うのも久しいわね。』
聞かれては不味いので念話で話していますが、私達の特権だから誰も知らないし、出来ないから便利ね。
「リヒト!アスナ!ここで隠れてろよ!!」
あら。
「平気なのに。」
「じゃあ僕達も行きますか!」
~玄関~
「リリー。」
「ヨセフ。あの子達は?」
「部屋にいる。それにしても兄上も来てくれたんですね」
「当たり前だ。仮にも私は王だからな」
「ありがとうございます。行きましょう。」
~庭~
「おい。早く子供を連れてこい。」
「それは出来ない。私達の大事な子供たちだからな。そもそも事前の許可なく他種族の国に入っていいのは国王だけという条約はどうした?忘れたのか?」
「いえ?忘れてないわよ。」
「なら何故ここにいる!!国王命令だ!!即刻立ち去れ!」
「しかも何故その色の目をしている?その目は初代国王様含め太古の女神様様の血を引く者しか現れない色だ!なぜそんな高貴な目を貴様らが持っている!?」
「ほう。俺達を侮辱するか。」
「そんなことどうでもいい!立ち去れ!!」
あらら。予想通りの泥仕合。はぁー。
「伯父様!お父様!!その言い方はないんじゃないですの!?」
「「「アスナ!?」」」
「魔王殿。精霊王殿。獣人王殿。この度の無礼、ソリティス家次期当主として謝らせて頂きたい。申し訳なかった。」
「「「リヒト!?」」」
「しかも、精霊王、獣人王、魔王って。本当なの?」
「ええ。本当です。お母様。貴方達が息災そうで良かったわ。アリサ、クレア、アイン。」
「久しぶりだね、3人とも。」
「「は?」」
あら、お母様のいつもの口調が崩れてるわ。それほど衝撃的な事なのね。
「リヒト!アスナ!大丈夫か!?」
「大丈夫ですよ。お父様。」
「むぅー!お母様もリヒトも水臭いよー!」
「そうよ。こっちに来たなら教えて欲しかったわ。」
「まぁ、今回ばかりは諦めろ。母上も、リヒトも。」
「ふふ。確かに今回ばかりは私達が全面的に悪いからね。ごめんなさいね?」
「この歳だと、国外に行くのはおろか、外出すらされてくれないんだよねえ。だからそっちから来てくれて良かった。母上も母上で今は僕より若いから同じだよ」
「困ったものよね、今の歳でも私はこの世界で1番強いのに。」
「僕も母上程じゃないけどそこらの奴なんて何されたのか分からないまま殺せる程度には力あるしねぇ。」
「「「は!!??」」」
あー。すっかり忘れてたわ。説明大変になりそうね
お父様が慌ててる。それに、廊下からバタバタと足音がする。
「お前達は隠れてなさい!」
んー。こんなに慌てるお父様初めて見たかも。レアだわ。
「旦那様!!」
「なんだ!?」
「先程音のした所へ確認に行ったところ、不思議な格好をした。精霊と、魔族と、獣人がいまして、リヒト様とアスナ様に会わせろと…………」
「なんだと!?そんな不審者に合わせるわけないだろう!我が宝を!」
え?いつの間に宝になってたのかしら?それにしても、
『ねぇ、リヒト。もしかしなくても』
『うん。十中八九そうだと思うよ?母上。』
『そう。あの子達に会うのも久しいわね。』
聞かれては不味いので念話で話していますが、私達の特権だから誰も知らないし、出来ないから便利ね。
「リヒト!アスナ!ここで隠れてろよ!!」
あら。
「平気なのに。」
「じゃあ僕達も行きますか!」
~玄関~
「リリー。」
「ヨセフ。あの子達は?」
「部屋にいる。それにしても兄上も来てくれたんですね」
「当たり前だ。仮にも私は王だからな」
「ありがとうございます。行きましょう。」
~庭~
「おい。早く子供を連れてこい。」
「それは出来ない。私達の大事な子供たちだからな。そもそも事前の許可なく他種族の国に入っていいのは国王だけという条約はどうした?忘れたのか?」
「いえ?忘れてないわよ。」
「なら何故ここにいる!!国王命令だ!!即刻立ち去れ!」
「しかも何故その色の目をしている?その目は初代国王様含め太古の女神様様の血を引く者しか現れない色だ!なぜそんな高貴な目を貴様らが持っている!?」
「ほう。俺達を侮辱するか。」
「そんなことどうでもいい!立ち去れ!!」
あらら。予想通りの泥仕合。はぁー。
「伯父様!お父様!!その言い方はないんじゃないですの!?」
「「「アスナ!?」」」
「魔王殿。精霊王殿。獣人王殿。この度の無礼、ソリティス家次期当主として謝らせて頂きたい。申し訳なかった。」
「「「リヒト!?」」」
「しかも、精霊王、獣人王、魔王って。本当なの?」
「ええ。本当です。お母様。貴方達が息災そうで良かったわ。アリサ、クレア、アイン。」
「久しぶりだね、3人とも。」
「「は?」」
あら、お母様のいつもの口調が崩れてるわ。それほど衝撃的な事なのね。
「リヒト!アスナ!大丈夫か!?」
「大丈夫ですよ。お父様。」
「むぅー!お母様もリヒトも水臭いよー!」
「そうよ。こっちに来たなら教えて欲しかったわ。」
「まぁ、今回ばかりは諦めろ。母上も、リヒトも。」
「ふふ。確かに今回ばかりは私達が全面的に悪いからね。ごめんなさいね?」
「この歳だと、国外に行くのはおろか、外出すらされてくれないんだよねえ。だからそっちから来てくれて良かった。母上も母上で今は僕より若いから同じだよ」
「困ったものよね、今の歳でも私はこの世界で1番強いのに。」
「僕も母上程じゃないけどそこらの奴なんて何されたのか分からないまま殺せる程度には力あるしねぇ。」
「「「は!!??」」」
あー。すっかり忘れてたわ。説明大変になりそうね
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