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そして物語は続く……

紡ぎ出す指先……

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「ああ、もう!進まない!もうやだ!やめたい!」
その指はキーボードをタタンっと弾いた。もう長いこと直し作業をしているのに、こちらを直せばあっちが気になる、ちっとも進まない。
「ここまでがんばったじゃないの!もう少しじゃない!やめるとかありえないから!」
「あ~終わらない~」
「時間がないよ~」
「ごめ~んもうちょっと。」
数人がそれぞれの仕事に手一杯で、余裕がない。
「だいたい……この子、勝手に動くから……話が進まないぃぃ~」
「何言ってるの、ここまで頑張ったじゃないの。挿し絵だって完成してるのよ。」
「だってぇ…この子が…」
「何、責任転嫁してるの。その子も、あんたが書いてるんでしょうが。」
「そう…なんだけどね……設定通りに進めようと、書いてると止まっちゃうのよ。この子……」
「うちの子も暴走した!もう、うちは設定から結末から…もう変えてやるぅ!時間がないのに、ばかやろうぅぅ!少しくらいエピソード増やしても動きやすいなら、いいんじゃない?そっちも。」
「え~そんな簡単に、いいのかなぁ?」
「いいんじゃない?」
「とりあえずさぁ、試しにチョロっと書いてみたら?その子の好きなようにさ?うまくいくかもよ。ダメなら奥の手パラレルで一本作っちゃえ~」
「あらら、彼女、壊れてるよ。少し息抜きして。コーヒーいる?」
「あたしもいる!……それなら、もしも……シリーズやっちゃうよぉ~」
「ほんっと、この子はぁ……しょうがないなぁ、暴走するわぁ、勝手に飛び出すわ、抱き締めるわ、キスするわ……こんなに言うこと聞かない子はもうぅっ!可愛いんだからぁ!」
そう言いながら、どうしようもなく幸せそうな顔でぶつぶつと呟きながら画面に文字を埋めていく。

そして、また新しい物語が紡がれる。



第一部       … 完 …                   
____________________________

なんとか、マリー編、完です。

サクラ、ファイブ、マリー、ドラマの同時進行で、頭が混乱する話でした。後半はドラマに集中しましたが今度はマリーの+と、台本の変更前と変更後の各登場人物の過去編と…やっぱり頭混乱状態でなんとか終わりまでたどり着きました。はい。

クロードとハンスのシャノア王都編やクレッセリアとサーバスの甘い生活編とか、ヨークラウデンとクローディリアの恋愛編とか、色々考えていましたが、寄り道はスッパリ諦めて、セリーヌ&ミライの異世界再会ハッピーエンドで終わらせました。回収出来なかった伏線もあり……ます……申し訳ありません。力不足です。すみません!名前も出てこなかった弟君!ごめんよ~!入らなかった!あれ?と思われた方々、申し訳ありません!

お気に入りに入れてくださった方々、最後まで読んでくださった方々、本当に、ありがとうございます!

一部完で、一旦完結とさせていただきます。第二部ファイブの映画の話は少し…いや…もしかしたらかなり……時間をあけて、始める予定です。また、その時に立ち寄って読んでいただけたら、嬉しいです。


登場人物の設定したものの出てこなかった名前……せっかく考えたので載せておきますね。


ここからは……
読まなくてもいいよ~ん。






クロード・オーツ・カガーレ(シャノアの第二王子)

ハンス・ドーハ・ラベール(前世ミライ)

マリー・ハイチ・バンスキー(前世セリーヌ)

ハマー・チイチ・バンスキー(マリーの父)

ブリジット・ミールド・カワイチ・バンスキー(マリーの母)

サーバス・ニッケル・トゥマイン

ヨークラウデン・エ・ラインダー(シャノア前王、クロードとカンデの父)

ルーチェ・ラインダー(出てこなかったけど前々王………)

カンデ・ヨーク・ターベル・エ・ラインダー(シャノアの第一王子⇒現在の王)

サアラ・ソウジュ(ヨークラウデンのいとこ)

シンラ(作家名バンショウ)

名前つけるのって……
………大変ですね~(笑)

個人的にはサーバスの名前は一ハイチ・番好きーバンスキーです。








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